二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

キヤノン50ミリF1.8のポテンシャル ~実写版

2018年09月29日 | Blog & Photo
   (撮影に使用したロモ・ネガカラー400。わが家の玄関にて)


先日、格安で手に入れたキヤノンAE-1のネガカラーが出来てきたので、
アルバムをUPした。
フィルムはロモのネガカラー400。
付属レンズ、50mmF1.8にカビ痕があるため、絞り開放では使用する気になれなかった。
それに、ロモの100はこれまで十分使ってきたけど、400は未体験、なので、この機会に使ってみた。

100に較べ、価格はややお高い。
発色傾向としては、100はイエローにころんでいるようだが、400はややブルーかぶりといった印象である。

カメラボディについてはあまりいうことがない。
キヤノンAE-1が名機だという記事は、管見の及ぶ範囲では、これまで目にした記憶がない。
ライカやコンタックス(主として日本製の)については、掃いてすてたくなるほどの記事があるが・・・。
デザイン的にも、そのあとに発売されたA-1と較べ中途半端(^^;

しか~し、AE-1はわたしにとっては「初恋の人」。そういう思い入れのあるカメラだということだ。
40年昔の恋をいまさら語っても詮なきことではあるが・・・。

はてさて、これまでわたしは50ミリレンズ(あるいはその近辺のレンズ)についてはずいぶん記事を書いてきた。


■ニッコール45ミリF2.8Pを買う(2017年)
https://blog.goo.ne.jp/nikonhp/e/a7da480e7a29e9138bc5bb422d1e0494

■50ミリレンズフェチ(2016年)
https://blog.goo.ne.jp/nikonhp/e/ddee0ef1fd7eba97d0a62652aa033adc

■ニコンマニア ~フィルムカメラとの別れ(2)
https://blog.goo.ne.jp/nikonhp/e/e4ff92f3bbc1754bb9ddf2a7553bde29

■50ミリレンズ1本勝負(2013年)
https://blog.goo.ne.jp/nikonhp/e/45beb58e42b4489c2c9be9495f2a32b5

■50mm単焦点レンズのポテンシャル(2012年)
https://blog.goo.ne.jp/nikonhp/e/4f6373dba01641840faf57333a5a8add

■レンズの話 28ミリと50ミリ(2011年)
https://blog.goo.ne.jp/nikonhp/e/aaf0d77af6638c08366c23cea0b983e6?fm=entry_awp

いまさら付け加えることはそう多くはない。
キヤノンはじめ、ニコンやペンタックスの「標準レンズ」は、現在10本近く手許に存在する(=_=) 集めるつもりでこうなったのではなく、何となく集まってしまった。
本当はライカのズミクロンの描写が一番好き(^^♪
しかし、過去に手放してしまい、いまは国産一眼レフ用の50ミリばかりである。


1.トップにあげた一枚。背景にあるのは息子の自転車。これのみソニーRX100M3で撮影。


2.コーヒーと古着のお店。うまいぐあいに背後をバスが通過し、彩りを添えてくれた(^^)/


3.駐車場のリフト・ドア。記憶にある色(俗にいう記憶色)よりこってりした発色のイエロー♪


4.曇り日だが、板に書かれた小さな文字が克明に描写された。発色はロモ400のもの。
  

5.陶器は陶器らしく、プラスチックはプラスチックらしく、植物は植物らしく。「~らしく」というのが重要なエレメントにな~る(@_@)


6.デジタルとは違う、フィルムテイスト! これぞ視神経の快楽であろう。それが感じられなければ、お金と時間がやたらとかかるフィルムなどやめた方がいい。


7.ブリキの錆び、タイルの色、木製建具、モルタル。目でこの味を、しっかり賞味したい(*゚ー゚)v これぞ50ミリレンズのポテンシャル!


8.ピントはいい加減に合わせておいて、被写界深度を利用してパチリ! キヤノンFDレンズの描写力はあなどれない。F1.4より小型軽量なのも好ましい。


9.せっかくの明るいレンズなので、カビが気になったけど、後ボケをテスト。どうも実写には影響が出ていないようである。・・・やれやれ、合格♪


10. 問題の一枚。-3くらいアンダー露出。本機種には+1.5の補正ボタンがついている。ネガカラーなので対処できると思ったけどダメ(^^;) レタッチして修正してみたが、このレベル。


ズームレンズではなく、単焦点レンズ。
写真がうまくなる極意が、そこにある――と、わたしはいまでも信じている。
50ミリではなく、35ミリ、あるいは28ミリがおれの標準レンズだという人はいるだろう。しか~し、わたしのような田舎暮らしの人間にしてみたら、28ミリレンズの画角は、あまりに広すぎて、画像をまとめるのがむずかしい。

キヤノンは85ミリF1.8ももっているが、いかにも中望遠という描写になる。85ミリで撮ったものも混じっているが、おわかりになるだろうか?
そう――NO.4のカットがそれに該当する。
すぐれた描写力だと思うけど、いかがだろう?

写真とは、何かと何かの組合せなのだ・・・と、わたし思っている。
そういう組合せを発見すること。そこに「構成」の妙が生まれる。
たとえば、50ミリレンズのポテンシャルを存分に活用したカルチェ=ブレッソンの写真を、あるいはロバート・キャパの写真を思い浮かべてみよう。

2,980円で買った機材。
わたしの予想を上回る愉しみを見つけることができ、コントラストやシャープネスを調整しながら、「至福の時間」を堪能することができた、といっておこう♪
念入りにクリーニングしたら、とても40年前のカメラ、レンズとは思えない、必要にして十分な機材として甦った。
 
ただ、心配が一つ。
本機種やA-1、AE-1Pに使う電池4LR44が、製造中止になってしまったことであ~るw|;゚ロ゚|
だけど、中古カメラショップに問い合わせ、使用期限切れのものを500円で手に入れることができた。ホッ(^-^)

お古のカメラを買うときは、使用電池を必ずチェックしよう!!
これ、本日の教訓。



※最後までお読みいただき、感謝いたしま~すo・_・o

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