二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

彼らの時代はおわらない ~「coyote」森山大道 写真のすべて

2018年08月22日 | Blog & Photo
    (「coyote」表紙 2018年3月刊)


たまにはアサカメかポンカメでも買って、最新のカメラ、レンズ情報でもチェックしようか・・・と考えて書店にいったけど、買ったのは「coyote」。
わたしにとっては、はじめて買う雑誌。
株式会社スイッチ・パブリッシングって、どんな会社かと検索してみたら、社名ともなった「SWITCH」を刊行している会社だった。このマガジンなら、これまで4-5冊買っている。



森山さんの「写真よさようなら」が大きく取り上げられている。
ほかにインタビューや「記録1972-2018」や、荒木経惟との対談、ウィリアム・クラインをめぐる最新記事が編集・掲載されている。
「写真よさようなら」は、わたし的には、森山さんの写真集の中では、ほとんど唯一好きになれない作品集。



車椅子に乗った、最晩年とおもわれるクラインの来日記事は、わたしにとっては、貴重な情報となる。
ソニーの一眼レフを手にして、車椅子の上から撮影しているクラインの姿は感動的!
「New York」のリメイク版を、新宿の紀伊國屋で買ったのはいつだったか・・・とつい、もの思いにふけった。

Aさん、Hさんらと集団「はぐれ雲」をやったことで、わたしの写真ライフは大きくかわった。
風景・ネイチャーではなく、よりシリアスなコンテンポラリー・フォトに目覚めた。30代のおわりから41-2才にかけてのころ(*゚ー゚)
アッジェをはじめ、ラルティーグ、W・エヴァンス、ロバート・フランク、ニューカラーの写真家たち・・・といった「写真の現在」との衝撃的な出会いが、わたしの写真に対する思考と見方をほぼ180度転換させてしまう出来事だった。

森山さんは、現在ではデジカメしか使わないそうである。暗室の魔術師DAIDOさんは、時代には背を向けないということか?
「日本カメラ」3月号で、ソニーのRX0を手にした森山さんの写真を見た。
https://medium.com/@tsuinathan/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%94%9D%E5%BD%B1%E9%9B%9C%E8%AA%8C-%E6%A3%AE%E5%B1%B1%E5%A4%A7%E9%81%93%E8%81%AF%E4%B9%98rx%E4%BC%81%E5%8A%83-64f791998314


しかしな~、率直にいって、やっぱりそんなにおもしろくない、森山さんのデジタル写真(^^;) 
「犬と網タイツ」だけは買って、手許にあるけど。

クラインはもとより、森山さん、荒木さん、そーとーなお年のはず。
彼らの時代はおわらない・・・ということか(^^)/ 
彼らのお弟子さんたちは、いつまでも中堅のまま、なかなか巨匠にはなれない。先がつっかえているのだ、シニカルにいえば、ね(笑)。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 父の後ろ姿 | トップ | 「NEW YORK」1954.1955. ウ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Blog & Photo」カテゴリの最新記事