二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

2012年ベストセレクション第3回「街角/人物」編

2012年12月16日 | Blog & Photo
<兄妹>(アルバム「桐生市との対話2012」)5.4

たった1年だけれど、わたしはかなりの枚数を撮っているので、そこから2枚セレクトするのは、そうなまやさしいことではない。
作者ではあっても、気持ち=心理状態に微妙な変化が生まれるからだろう。
そのときは「いいな」と判断していても、数週間後、数ヶ月後には「なんだ、ありきたりじゃない。たいしたことねえぞ」とがっかりすることはよくあるし、その逆もある。

時間がたつほど、じんわりと味がしみてくる。そういう写真だって存在する。
ん?
それじゃ、おでんですね(笑)。

まあ、トップの一枚は、わたしが勝手に今年のベスト1に推したいと考えている作品。
このときの日記にも書いたように「ああ、この写真を撮るために、今日はここへきたんだ」と、撮影直後に素直に感じることができた。
どこがそんなにいいのか・・・それを説明するのは、とてもむずかしい。
人物スナップはほかにもある。それぞれが、記憶に鮮明に刻印されている。人物写真のインパクトは、風景とか、街角とか、花とかとは簡単に比較はできない。

どうです、このすばらしいモデルの兄弟。
室生犀星さんに「あにいもうと」という短編だか中編だかがあって、たしか映画化もされている。あの雰囲気とでもいえばいいのか。世間ずれしていないこの兄妹は、商店街のイベントで催された「八木節」踊りを見にきて、おっかなびっくり遠くから遠慮がちに見物していた。そこにわたしがさしかかって、シュート! このあと2枚撮影しているが、カメラを意識してしまい、おもしろさ半減(=_=)
10年後、いや20年後のこのモデルさんたちに、ぜひプレゼントしてあげられたらいいな・・・自分でいうのもおかしいが、スナップでないと表現できない絶妙な瞬間がここに写っている。九割方わたしの思いこみだとしても。



<祭り日の光景>(アルバム「前橋スナップ2012」)7.7


これは前橋七夕祭りの寸景。
髪の白いおじいちゃん、100万ドルの笑顔といっていいだろう。
こんな笑顔、ときおりおめにかかるが、写真に撮るとなると、そうそう、うまくいかないもの。
ほんの一瞬おくれても、違った顔になる。
これは正真正銘のキャンディッド。E-P3でノーファインダーである。
レンズは標準ズームを使用した。レスポンスのいいカメラでないと、こうはいかない。
画面の“赤”のインパクトはそうとうなものだが、これはiAUTOの派手な絵づくりが影響している。そこに白いシャツをきた、白髪のおじいちゃん。
長く記憶に残るステキな一枚となった。

モデルになって下さった方々に厚く御礼申し上げます<(_ _)> ありがとうございました。

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