二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

ねえ「逝く夏をおしむ歌」を教えて&詩一編(ポエムNO.47)

2011年08月27日 | Blog & Photo


ああ、もう夏も終わりですねぇ。
マイミクの皆さん、きっと充実した、ステキな夏を過ごしたことと思います。
え? パッとしなかったたって?
まあ、冴えない夏もありますよ、そういうことも。
だけど来年があるし。
気を落とさず、今日ももちょっと頑張りましょ。

ところで、こういった時季に思い出すあなたの「夏をおしむ歌」ってありますか?
ぜひ、それを教えて下さいませ、ませ(^_^)v

わたしの場合はこれかニャア。
♪鈴木雅之「ガラス越しに消えた夏」
http://www.youtube.com/watch?v=1pZse_jJTbI

昔はこんな歌もよく歌っていた。
♪サザン・オールスターズ「夏をあきらめて」
http://www.youtube.com/watch?v=DGRGZRFwjdw&feature=related

よく冷えた水割りを飲みながら、終わってしまった恋をなつかしむひととき。
こんな歌が似合うような、ムードのある酒場の一角でね。
だれかを待っているような、いないような、微妙なひとときがあったのを覚えている。
きれいなお姉さんがいると、えらくはりきったりしてね(笑)。

♪ユーミン「リフレインが叫んでる」
http://www.youtube.com/watch?v=SPhZjDwRulY
この歌をカラオケの持ち歌NO.1にしていたことがあった。恥ずかしながら_(_^_)_デヘコテ
つい、5~6年前までね。だけど、ちょいしんみりしてしまう・・・なんて場合は、最後はこれだろうなあ。すいません、古い歌ばっかで<(_ _)>ダハハ
♪敏いとうとハッピー&ブルー「星降る街角」
http://www.youtube.com/watch?v=jJfWzchSFJk&feature=related

これを歌いながら、酔っぱらい三毛ネコはデカい声で、おもいっきりハジけるのであ~る(^o^)

そんな「青春」が、だれにでもあったんだろう。
ん? おれには――あたしにはそんなものなかったって?
じゃこれから、きっと「よき出会い」が待っているでしょう(^_^)/~
投げやりにならず、あきらめず男を研き、女を研き、声を研き(笑)。
・・・な~んてね。


* * (以下ふろく) * *

逝く夏をおしむ歌(ポエムNO.47)

なんてことない禿頭のおやじが
屈み込むように小腰をかがめ
なにやらぶつぶついっている。
「風味絶佳なおんなと出会って
風味絶佳な恋をした」と。
へええ とぼくは天をあおぎ おやじのうしろでのけぞる。

その隣で羽をひろげた雄鶏が餌をつついている。
なんてことない雲がぽかりぽかり流れていく。
なんてことないホンダのカブが通過する。
なんてことない赤いくちびるがアイスやスカイを食べている。
なんてことない金魚鉢にメダカが一匹泳いでいて
ミミという名の姐さんが路地の奥へと駈けだしていく。

若い桃青が其角と縁台で将棋を指しているうしろから
草臥れたひまわりがのぞいて 駒音がすっるたび一喜一憂している。
嘴のような乳くびやぶあついお尻を撫でまわしたあとで男たちは気づくだろう。
はて かんじんなおんなのこころははどこにあるんだろう と。
あっというまに十八九の乙女になれるおんなたちの手練手管。
だまされた男たちはだまされたがっていたんだね 前世から。

夏が終わると 背中の荷が少し軽くなった
・・・と感じるのはぼくだけの現象だろうか?
あれをしなくちゃ。
これもしなくちゃ。
手にひと粒 たったひと粒のこった滋養豊富 風味絶佳なキャラメルをなめなめ
男たちはきっといつか 後悔の臍を噛む。

そうに決まっている。
ようやく愛する自信をもったころには 愛する人はいなくなってる。
花影はうつり 局面はうつり
縁台にいた将棋指しの姿はもう消えて
咳(しわぶき)だけが昼顔の草むらをざわめかせ。
やがて古語の藪の向こうから とばしる雨音が風をともにつれて
おんなたちのたおやかな腿をきらめかせ きらめかせやってくる。

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