二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

雨の日曜日

2014年11月09日 | エッセイ(国内)
あれれ~、日記の間隔があいてしまったな・・・と思ったけれど、
その間、レビューをアップしてあったのだ(*・ ・*) ・・・そうだった。
「塩野七生のリアリズム ~『海の都の物語」を読む』」で、やや長くなってしまい、2回に分載してある。
毎月10日11日と、そのまえ数日は、家賃の内訳明細の作成やら、督促業務やら、送金があって、それなりに忙しくしている。
デスクワークは思ったより早めに完了したので、さっきクルマの中で、シートをリクラニングしながら「海の都の物語」の第9話「聖地巡礼パック旅行」を読んでいた。
(ものすご~くおもしろいので、この章は超おすすめ!)

いささか肌寒く、小雨が降り続いている。
このところ、塩野七生さんに大ハマリ/_・)/_・)
久しぶりに読書モードに回帰している。さきへ、さきへと読者を駆り立てる推進力がすばらしい。
まあ、サントリー学芸賞を受賞した傑作だしね。いまさら褒めあげるまでもない、「ローマ人の物語」とならぶ塩野さんの代表作だ。

「海の都の物語」のほうから眺めると、トルコは“宿敵トルコ”ということになる。
不倶戴天の仇敵で、数百年の長きにわたって、戦争をつづけていた。どの章も凄惨な殺し合い、戦闘の場面がひきもきらない。
人間とは“戦争をする生きもの”なのである。日本の近代史も、戦争とは日常茶飯事に近いものがあったことを思い出さずにはいられない。

ところが、ではトルコの側から、この地中海を眺めたらどうなる?
塩野さんは、トルコの文化や、トルコ人の生活ぶりは紹介してはくれない。
彼女の本を読めばよむほど、オスマントルコって何者だったのか、気になってくる。
すでにトルコについて書かれた本は何冊かもっているけど、BOOK OFFの散歩で、「オスマン帝国の栄光」を見つけたので、手に入れて読みはじめている。
図版、写真が豊富。



またこんな文庫も眼についたので、買ってきた。
歴史はそのつど更新し、書き換えられていく。
わたしが習った「歴史教科書」と、現行の「歴史教科書」に、大きな違いがあることはわかっていた。
その“違い”について書かれてある。

フィクションはどういうわけか、まったく食指がのびないので、もっぱらノンフィクションばかり。
それも、歴史関連に関心が向かっている。

肌寒い雨の日はムリして撮影になど出ないで、室内にこもって、お気入りの本を読もう。
遥かなはるかな、遠い昔へ旅に出るつもりで・・・。
「カカオリッチな濃厚ココア」を飲むのはたぶん体が要求するため、そして塩野さんを読むのは、たぶん精神が要求するため。
方向がまるで違うようだけれど、“必要にかられて”という意味では、糧であることに変わりはない。

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