■「小説の読み方、書き方、訳し方」高橋源一郎・柴田元幸の対談(河出書房新社 2009年刊)
BOOK OFFでお安くなっていたから買ってきた(たしか200~300円+税)。
定価は1400円の表記があるけど、このお値段なら買わなかったろう。
期待はしていなかった。けれども、読んでみたら、かなりおもしろいので、ずるずる引きずられるように読んでしまった(´Д`)
河出文庫ではなく、ペーパーバック版。
柴田元幸さんは村上春樹で読んだのが最初で唯一かしら? 一方の高橋源一郎は、名のみでまったく知らない小説家。
《小説は、読むだけじゃもったいない。読んで、書いて、訳してみれば、百倍楽しめる! 文豪と人気翻訳者が〈読む=書く=訳す〉ための実践的メソッドを解説した、究極の小説入門。》BOOKデータベースより
第一章 柴田さんが高橋さんに聞いた「小説の書き方」
第二章 高橋さんが柴田さんに聞いた「小説の訳し方」
第三章 高橋さんと柴田さんが選んだ60冊で考える「小説の読み方」海外文学篇
第四章 高橋さんと柴田さんが選んだ60冊で考える「小説の読み方」日本文学篇
第五章 柴田さんと高橋さんの「小説の読み方、書き方、訳し方」
文学(純文学)は滅亡したというか、ほぼ滅亡したという前提で、お二人は語っている。
わたしは“現代文学入門”のつもりで読み、ところどころ、主として高橋源一郎の屈折した発想に膝を叩いた(゚o゚; ガハハハ
昔の古典やそれに準ずるような近代文学の読み手であるわたしは、唖然茫然とする発言が多いので、挟んだポストイットの数は相当多い。
しかし、ややこしくなるため、内容には一切ふれないことにする。
日本はもちろん、アメリカでも、現代文学は危機的状況にある・・・ということがよくわかった。第二章の“高橋さんが柴田さんに聞いた「小説の訳し方」”、第三章“高橋さんと柴田さんが選んだ60冊で考える「小説の読み方」海外文学篇”。このあたりが最もおもしろかった。
この本を読んでの功徳は、綿矢りさを読んでみたくなったことかなあ(笑)。おじさんには理解できないと思うけど。
これまで何度もくり返していうように、わたしはミーハーなので、ついつい右顧左眄してしまう。
現在も、手許につぎの2冊があって、「名作うしろ読み」は、半分ほど読んだ。
斎藤美奈子さんには、世のおじさん族をからかう独特のシニシズムがあって、にやりとさせられる。
■「みんなの図書室」小川洋子 (PHP文庫 2011年刊)
■「名作うしろ読み」斎藤美奈子(中公文庫 2016年刊)
《次の世代にも残したい文学作品――いわば“文学遺産"と呼ぶに相応しい50作品への思いと読みどころを、読書家として知られる小説家・小川洋子が綴った一冊。
森鴎外『舞姫』、角田光代『対岸の彼女』、チェーホフ『桜の園』、ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』といった小説だけでなく、児童文学やノンフィクション、詩集にいたるまで、バラエティに富んだ古今東西の名作を取り上げている。》「みんなの図書館」BOOKデータベースより
《名作は“お尻”を知っても面白い!「神に栄えあれ」「下痢はとうとう止まらず、汽車に乗ってからも続いていた」――さて、この二つの文章は何という作品のラストでしょう?『雪国』『ゼロの焦点』から『赤毛のアン』まで、古今東西の名作一三二冊を最後の一文から読み解く、丸わかり文学案内。文豪たちの意外なエンディングのセンスをご覧あれ。》「名作うしろ読み」BOOKデータベースより
小川洋子さんはまじめで、スタンダードな味わいがしっかり沁みているけど、斎藤美奈子はあばれ馬。一人漫才みたいなものですなあ(*^。^*)タハハ
(「名作うしろ読み」は、意表を衝いた発想が持ち味。「ゲゲッ」といいたくなるアイデアと結びつく)
BOOK OFFでお安くなっていたから買ってきた(たしか200~300円+税)。
定価は1400円の表記があるけど、このお値段なら買わなかったろう。
期待はしていなかった。けれども、読んでみたら、かなりおもしろいので、ずるずる引きずられるように読んでしまった(´Д`)
河出文庫ではなく、ペーパーバック版。
柴田元幸さんは村上春樹で読んだのが最初で唯一かしら? 一方の高橋源一郎は、名のみでまったく知らない小説家。
《小説は、読むだけじゃもったいない。読んで、書いて、訳してみれば、百倍楽しめる! 文豪と人気翻訳者が〈読む=書く=訳す〉ための実践的メソッドを解説した、究極の小説入門。》BOOKデータベースより
第一章 柴田さんが高橋さんに聞いた「小説の書き方」
第二章 高橋さんが柴田さんに聞いた「小説の訳し方」
第三章 高橋さんと柴田さんが選んだ60冊で考える「小説の読み方」海外文学篇
第四章 高橋さんと柴田さんが選んだ60冊で考える「小説の読み方」日本文学篇
第五章 柴田さんと高橋さんの「小説の読み方、書き方、訳し方」
文学(純文学)は滅亡したというか、ほぼ滅亡したという前提で、お二人は語っている。
わたしは“現代文学入門”のつもりで読み、ところどころ、主として高橋源一郎の屈折した発想に膝を叩いた(゚o゚; ガハハハ
昔の古典やそれに準ずるような近代文学の読み手であるわたしは、唖然茫然とする発言が多いので、挟んだポストイットの数は相当多い。
しかし、ややこしくなるため、内容には一切ふれないことにする。
日本はもちろん、アメリカでも、現代文学は危機的状況にある・・・ということがよくわかった。第二章の“高橋さんが柴田さんに聞いた「小説の訳し方」”、第三章“高橋さんと柴田さんが選んだ60冊で考える「小説の読み方」海外文学篇”。このあたりが最もおもしろかった。
この本を読んでの功徳は、綿矢りさを読んでみたくなったことかなあ(笑)。おじさんには理解できないと思うけど。
これまで何度もくり返していうように、わたしはミーハーなので、ついつい右顧左眄してしまう。
現在も、手許につぎの2冊があって、「名作うしろ読み」は、半分ほど読んだ。
斎藤美奈子さんには、世のおじさん族をからかう独特のシニシズムがあって、にやりとさせられる。
■「みんなの図書室」小川洋子 (PHP文庫 2011年刊)
■「名作うしろ読み」斎藤美奈子(中公文庫 2016年刊)
《次の世代にも残したい文学作品――いわば“文学遺産"と呼ぶに相応しい50作品への思いと読みどころを、読書家として知られる小説家・小川洋子が綴った一冊。
森鴎外『舞姫』、角田光代『対岸の彼女』、チェーホフ『桜の園』、ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』といった小説だけでなく、児童文学やノンフィクション、詩集にいたるまで、バラエティに富んだ古今東西の名作を取り上げている。》「みんなの図書館」BOOKデータベースより
《名作は“お尻”を知っても面白い!「神に栄えあれ」「下痢はとうとう止まらず、汽車に乗ってからも続いていた」――さて、この二つの文章は何という作品のラストでしょう?『雪国』『ゼロの焦点』から『赤毛のアン』まで、古今東西の名作一三二冊を最後の一文から読み解く、丸わかり文学案内。文豪たちの意外なエンディングのセンスをご覧あれ。》「名作うしろ読み」BOOKデータベースより
小川洋子さんはまじめで、スタンダードな味わいがしっかり沁みているけど、斎藤美奈子はあばれ馬。一人漫才みたいなものですなあ(*^。^*)タハハ
(「名作うしろ読み」は、意表を衝いた発想が持ち味。「ゲゲッ」といいたくなるアイデアと結びつく)