ああ あ。ああ あ。とつぶやきながら
深夜のベッドで寝返りを打つ。
そうして 深い淵のようなところから
這いあがったり ずり落ちたりしている。
そこに横たわるきみよ
いいかげんにしたらどうかね。
何年こんなありさまですごしている。
何年?
ごわんごわんとブルドーザーのようなものが通りすぎていった。
その轟音がいまでも耳元で響いている。
ムクドリや女たちのざわめきや木の葉をゆらす風。
反響はもう ながいあいだ鳴りやまない。
もういちど寝返りを打ったら
それらを払いのけることができるかしら?
ああ あ。耳に栓をして 暗闇の向こうを見るふりをして
ぼくはなにか“こと”が起きることを待っている。
這いあがったり ずり落ちたり
そのくり返しもまもなく終わりになるだろう。
ひんやりとした空気の塊に目を凝らすように
ぼくはベッドに横たわる深夜の自分を眺めている。
※詩のようなものができたので、UPします。
写真とこの詩のあいだには直接のつながりはありません。