このシリーズは独立してから、まだ1ヶ月にならないのに、100枚を突破し、part2に入っている。とにかく・・・なんだか無条件におもしろいからである。
広いとらえ方でいえば、ソシアル・ランドスケープ(社会的な風景)である。
どうしたわけか、昆虫写真からそれていったとき、自然の風景への愛着がみるみるうすれ、夕景・夜景をときたま撮影する程度になってしまった。それにかわってにわかに浮上してきたのが、ソシアル・ランドスケープへの関心なのであ~る。
働く自動車といっても、トラックやバスなどの大型車に、まず眼が吸い寄せられる。迫力があって、デザインに変化が見られ、背景を意識して撮れば、多種多様な写真が撮れる。
どういうわけか、止まっている自動車より、動いている自動車のほうがおもしろい。
信号待ち、右折待ち、渋滞中に、いろいろな自動車が、眼のまえや、脇を通過していく。
CX6はスイッチを入れっぱなし、助手席や運転席(・・・股間)などに置いてある(笑)。
相手が動いているものなので、失敗も多く、だめならその日のうちに削除して、またつぎのチャンス到来を狙う。まさに、狙撃手のような気分。へたな鉄砲もなんとかとばかり、でたらめにシャッターを押しまくる!
そうして、その日の収穫を眺め「にんまり」している(笑)。
単純明快な社会的な役割を担って動いている自動車は、なんだかえらいし、自家用車とは比較にならない存在感をあたりに放っている。
鉄道写真は貨物列車がおもしろい。
地味だけれど、最新のぴかぴかしたロケットみたいな車両より、はるかに親近感がもてる。
誕生したばかりのものは、ただ「新しい」というだけで、少し、魅力が不足している。
わたしには、そうおもえる。これは建物の場合であっても同じ。時間のヤスリがかかって、「モノ」の表面に独特な質感が付着する。その表面に、わたしのまなざしがふれる。
その一瞬の間合いのようなものが、撮影のよろこびにむすびつく。
それ・・・つまり、被写体は、写真を撮ったつぎの瞬間に、“わたしのもの”になる。だから、ミニチュアカーを蒐集するようなつもりになって、むやみとシャッターを押したくなるのだろう。
ひとつ問題があるとすると、ナンバープレートである。
所有者が特定できるので、「全体に公開」にした場合、その筋の人から、クレームが寄せられる可能性がないとはいえない。というわけで、ナンバーはボカしてアップしてある。
☆mixiアルバム「働く自動車 part2」
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000048167889&owner_id=4279073