サクラの下で老犬マニーと出会う

このあいだM公園のサクラ狩りのとき、一頭の老犬と出会った。
それが15歳のゴールデンレトリバー、マニー。



ゴールデンといえば、イギリス原産の大型犬。人間では110歳にもなるという老犬で、耳が聞こえないらしい。

いまさらいうまでもないが、写真を撮るというのは、出会いと別れの連続からなっている。
台車に乗せられてゴトゴトとやってきた大きな犬を見て、好奇心旺盛な子どもたちや、愛犬家の大人たちが集まってくる。
「どうかしたんですか？」
とお訊きしたら、
「老犬なので、気温が高いと息があがってしまうんです」
とのこと。

とても人なつこそうな顔をした雄犬。
今年からblogをはじめたとのいうので、のぞかせてもらった。
http://ameblo.jp/marnie15/

このお花見のとき、わたしと出会っている。
ゴールデンレトリバーといえば、愛と平和の使者・・・といっていいだろう。
これだけ濃密な関係が築けるなら、ペットではなく立派に家族の一員。
わたしも趣味の名刺をお渡ししておいたら、昨日お便りがとどいた。

猫もそうだが、犬も人間の7倍8倍のスピードで老いていく。
街歩きしていると、すでにワンちゃんのいなくなった小屋だけが、あちこちに放置されているのが眼につく。寿命が短いだけに、彼ら彼女らの1日には重みがあり、愛情も濃いのだ。

地元T町でアリス動物霊園をやっておられる知りあいがいる。
「最初はせっせと供養にやってきたり、くると墓地を清掃してくれるんですが、3年4年と経つうちに、足が遠のいていきますよね、皆さん。淋しいことだけれど、人間の墓地だって同じでしょうから」





「ほらほら、見て！　マニーったらあんなにうれしそうな表情をして。わかるのよね、晴れがましいところにいて、皆の話題になっているのが」
そういって、マニーのお世話係miokaさんも顔をほころばせた。
その輝きの一瞬、一瞬がシャッターチャンス！



こちらはおしとやかなおねえちゃんと、やんちゃ盛りの弟。
わたしが縁石で焼きそばをパクついていたら、隣へ。
「写真撮ってもいいかな？」
「うん、いいよ」
そんな会話を交わしながらパチリ、パチリ♪

満開のサクラは集まってくる人たちを幸せにする。
その「幸せ」の内容は、人さまざまなのだけれど。