「パクス・ロマーナ」 ～「政治的人間」へのまなざし

う～ん眠い・・・いささか寝不足じゃ´Д゜　
なぜかというと、昨夜遅くまで「パクス・ロマーナ」を読みふけっていたから。
このおもしろさは別次元♪　
途中でやめられなくなった。現在文庫の「下」（第16巻）にさしかかっている。かつても読んでいるが、今回のほうがおもしろいのはなぜだろう？　
わたしが年をとったからか。

この主人公アウグストゥスは、稀代の「政治的人間」である。おのれにも、身内（肉親）にも、たいへん厳しく、法治国家ローマ帝国を確立した初代皇帝にまことにふさわしい。
塩野さんの批評と語りの手際が素晴らしく、「ローマ人の物語」は佳境に入っている*ﾟдﾟ*　

アウグストゥスという複雑な人物を、このように細やかに浮彫にした書物はほかにないだろう。そのうえ、カエサル、アウグストゥスにつづいてもう一人じつに興味深いティベリウスが登場してきたことも、わたしを不眠に陥れた理由。
だれもが称える英雄ではなく、“政治的人間”とはなんであるか・・・ようやくわたしは、その疑問に対する回答が得られそうだ。

ここが難所であり、同時にこの大著のピークなのだ！