
二、三年前、街歩きしながら写真を撮っていたとき、手作り家具のお店があったので、外観を撮ったり、店の中をのぞきこんだりしていたら「なんですか?」とお店のご主人に声をかけられた。てっきりクレームかと思ったが、さにあらず。
家具作りをめぐる苦労話を、いろいろうかがい、お茶までご馳走になったことがある。

これがそのときの一枚。
鉋や鋸や、そのほか使途がはっきりわからない道具が、ビッシリ壁に掛けられていたのが圧巻だった。
お名前はAさん。かつて、TV出演したり、新聞・雑誌で取り上げられたりしたことがあるので、地元では名を知られた家具職人だということを、あとで知った( ^_^)
仕事と道具は当然ながら、不可分の関係にある。
わが父の作業場もご紹介したことがあったけれど、農事で使用する道具類が、あまり整理もされず、ところ狭しと置かれてある。
はじめに掲げた写真は、わが愛しのマニュアルカメラ。
左)ニコンNewFM2+Aiニッコール35�F2
F3のサブ機なので、いまのところ出番が少ない。
右)キャノンF-1(初代)+NewFD50�F1.4
元来がキヤノンFDレンズ育ち。あらかた売却したが現在も3本所有している。
Aiニッコール35�F2は昨年あたらに中古ショップで買ったもの。
35�のフォーマットでは、現在のところ、この2台が、わたしの正真正銘のフルマニュアル機である。測光のためには電池が必要だけれど、電池なんかなくても、フィルムさえあれば、普通に写真が撮れる。
「添い寝しながらみる夢」とは、単焦点レンズをつけたこういうマニュアル機をもって、半月、あるいは一カ月・・・とにかく、撮影旅に出て、満腹になるくらい、存分に写真を撮ってみたいという、そういう夢なのである。
新潟の海岸沿いでもいいし、青森の津軽地方でもいい。
泊まるなら日本酒が二合も飲めれば、ビジネスホテルのようなところより、うらぶれた場末の旅館がいい。
一日の撮影を終え、疲れた足をひきずって、旅館にたどり着く。
サッと一風呂浴びてから、撮影済みのフィルムをしまい、カメラやレンズを手入れするひととき。
長い旅をともにするカメラとなると、やっぱり絶対の信頼がおける機種がいい。
・・・とはいえ、デジタルカメラも、やっぱり一台はもっていくことになるだろう。フィルムで100本も撮影してしまったら、お財布が大ピンチになるから(゜Д゜;)

すでにmixiを卒業されてしまったあっきいさんやdenimさんの刺激で、フィルムに復帰して1年と数か月。
ずいぶんご無沙汰していたこんな雑誌も、また読むようになってきた。
CAMERA LIFE(CL)玄光社
カメラマガジン 出版
ハイブロウで、どちらかといえば、リッチマンのための情報誌。ライカウィルスやハッセルウィルスがうようよしているので、わたしのようなプアマンがこれに感染すると、かな~り困った事態とあいなる(笑)。
だけれど、いまこの時代に、フィルムをやろうとすると、この二誌は無視することができない。ほかに「カメラ日和」もあるが、わたしには、あまりおもしろくない。
ではなぜ、いまごろ反時代的なフィルムカメラなのかというと、コンデジやデジ一のモデルチェンジのスピードに、追いついていけないものを感じているからである。
「なんか虚しいなあ。は? もうつぎのモデルが出たんですか? まだ8GBのSDカード、2枚しか消化してないよ」
つまり、購入してようやく手に馴染んでくるかどうかだってのに、もっと高性能の新型機が登場! てなことがフツーなのですね。あくまでわたしの場合ですが・・・。
わたしが若いころは、気に入った一台を手に入れたら、十年使うのがあたりまえで、それこそ「愛機」の名に値するとおもっていたからです*´∀`)ノ
このところ、銀塩フィルムカメラが、いくらか復活のきざしという噂もあり、マイミクShivaさんが戦線に戻ってきてくれたりしたので、いくらか気をつよくしている。女子陣営にも、むろんすぐれたフォトグラファーがいらっしゃる。
金属製のマニュアル機は、基本的には一生もののカメラたち。
体調を崩しても、オーバーホールで立ち直る場合がほとんど。フィルムスキャナもやってきたので、しばらくは“デジタルときどきフィルムスキャン”という撮影スタイルでいく。
Shivaさんが先日の日記で詳しくレポートしていらしたが、ネガ、ポジとも、まだまだデジタルにはない独特のポテンシャルと、テイストを秘めている。
高額な機材マニアになるのではなく、いまもっている機材を、とことん使いたおす!
わがCamera Lifeの今年の目標はこれである。・・・と書いたそばから、物欲を刺激され、あたらしい愛人の影がチラチラ(笑)。
危険だなあ、きけん、キケン´Д`