二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

中里恒子の佳品「水鏡」を読む

2022年07月16日 | 小説(国内)
梅雨に逆戻りしたような天気で気温が下がり、このところ肌寒いくらいですね^ωヽ* 
ところで先日、古書店で中里恒子「水鏡」を探しあてて買い、まもなく読み終わりまする。
おいらはネットでものが買えない(買わない)実店舗派♪ 
幸田文さんに比べると、中里さんの本は本当に少ない。
まだ「時雨の記」の余震が続いている。

「水鏡」は生まれつき目の見えない男が、若くしてマッサージ師となり、やがて三弦の名手となってゆくその半生を、情念の燃焼を見据えながら端正な文体で書き留めた、読み応え十分な佳品。
周辺人物にも作者の目がゆきとどいている。
こんな題材をどこから拾ってきたのだろうか?

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