(2019年7月撮影)
川べりに大きな木槿がふうわり
落下傘のようにいくつも
いくつも舞い降りて
つつましやかなピンク色であたりをつつんでいる。
若くして亡くなった女流詩人のおもかげは
たおやかなシルエットとなって風に舞う。
あれはだれかをさがしているのだろう。
待っている人はやってこない。
夜になると花びらはとじて
愛のことばを大事そうにかかえながら
首をうなだれ 口もとをかすかに開き
いつかあらわれる人を待っている。
千年乙女・・・
際限のない時間のなかの うるわしきことばのかけら。
川べりに大きな木槿がふうわり
落下傘のようにいくつも
いくつも舞い降りて
つつましやかなピンク色であたりをつつんでいる。
若くして亡くなった女流詩人のおもかげは
たおやかなシルエットとなって風に舞う。
あれはだれかをさがしているのだろう。
待っている人はやってこない。
夜になると花びらはとじて
愛のことばを大事そうにかかえながら
首をうなだれ 口もとをかすかに開き
いつかあらわれる人を待っている。
千年乙女・・・
際限のない時間のなかの うるわしきことばのかけら。