昔「ウォーリーをさがせ!」という絵本が大ヒットしたのを覚えていらっしゃるだろうか?
<1987年にイギリス人イラストレーター、マーティン・ハンドフォードによってイギリスで出版された絵本。同じ年に日本でも発売され、有名になった。日本版の版元はフレーベル館。シリーズ名は『ウォーリーのえほん』。人が入り乱れた絵の中からウォーリーや仲間たち、巻物などを見つけ出す。
また、巻末にはウォーリー以外で探して欲しい人の一覧がページごとに載っており、読者を飽きさせない工夫が凝らされている。>(出典はウィキペディア)
撮影目的で探鳥をはじめたころ、わたしはこの「ウォーリーをさがせ!」は、バードウォッチングが趣味という作者が考えついたものだとなんとはなしに想像していた。
しかし、今季(この冬になって)野鳥の撮影にもどってみて、似ているところ、違うところがあると気がついた。
「ウォーリーをさがせ!」は眼でさがす。ところが、野鳥は眼と耳、そして想像力を働かせてさがす。
鳥たちは高い梢や藪の奥や葉陰に隠れたり、身をひそめたりしている。
スズメやカラス、ヒヨドリといったごく親しい種類を除けば、基本的には鳥は「見えないところにいる」とわたしは考えている。
「あっ、アトリがいますね」
「え! どこ、どこですか?」
双眼鏡を手にして、同じ場所から観察しているのに、Aさんには見えて、Bさんには見えない。探鳥の際、そういうことは、しばしば起こるようである。
「人間の眼って、ずいぶん粗雑なものだな」
そんな感想を、近ごろよくいだく。鳥の眼に較べてね。
夏のあいだ中断していた野鳥撮影に復帰し、いろいろな経験をさせてもらっている。
自然と向き合っても、近ごろのわたしは、全体の風景に関心が向かうより、その中の小さなエレメントのほうに、心が吸い寄せられていく♪
夏は昆虫、冬は野鳥。
さてtop画像は、12月30日にあるお寺さんの庭園で撮影に成功したルリビタキ。
15カットあまりシャッターを押したが、なぜかピントがこなくて、まともな写真はこれ一枚しか撮れなかった、貴重なカット(^^;)
1月7日にこの寺の縁日があり、正月は大変な混雑が予想されるため、“出陣”ひかえている。
しかし、せっかくの8連休。用事はさっさとすませ、フィールドへ・・・というわけである(^^)/
そしてこれ。
わたし的にははじめて撮影できたカワセミさん。
この川べりでは、カワセミの姿を数回見かけてはいた。だから「カワセミがいる」のは、わかっていたが、どの木に止まるか? これまで3回4回と空振り、ようやく“その瞬間”がやってきた。
お目当ての鳥の一つだったから、ルリビタキのときと同じように、ちょっと手が震えた。
キヤノンSX50という安物のコンデジを手持ちで撮っているから、手ぶれは致命的。連写はしないわたしが50カットは撮影しただろうが、的中率10~20%くらいかな?
こちらはペレットを吐き出すところ。その場ではまったく見えていなかった。自宅へ帰り、PCのディスプレイで拡げて気がついた。
カワセミは野鳥の中でも特筆ものの大スター。
カワセミだけを、ほぼ専門に撮っているという方に、フィールドでお遇いしたことがある。
姿ばかりでなく、仕草もじつに可愛い♪
図鑑で知っているのと、目の前にあらわれた本物を見るのでは、感動がまるで違う。
わたしのあとからすごい機材をもったおじさんが一人あらわれた。
「陽がかたむいて寒くなってきたから、わたしは引き上げます」
「そうですか。またここへ、きっとやってきますよ」
そういって彼は川べりに大きな三脚を二つ構えて頑張っていた。獲物を口に銜えたカットでも狙っているのだろう。
正月明けにはとりあえず、オリンパスの望遠ズームを補充しようと決心がついた。
ディスプレイで等倍して鑑賞した瞬間、ああ、この画質! とがっかりすることがふえてきた。
撮る、撮らないの波はあるにしても、これから「夏は昆虫、冬は野鳥」というターゲットとのつきあいがつづくだろう。ようやくそういう確信がつかめた^^;
ほかに数点、最近作をピックアップしておこう。
ジョウビタキ♀。まずまずの光の中でとらえることができた。
キセキレイ。
氷の上を歩いていく。孤影が愛おしい。厳しい環境の中を生きている。
ルリビタキ♂の後ろ姿。
背景がうるさい。もっと大きなボケが欲しくなる。
そしてこれ。
やや不鮮明な小さな画像だけれど、カシラダカではないかと、わたしは想像している。
撮影地ですれ違ったおばちゃんが、すれ違いの立ち話に「今日はカシラダカがきていました」といっていたから。
その日、その時間にフィールドへ出てみないと、どんな鳥に遇えるかわからない。
「さっき、アトリを撮りましたよ」とわたしがいうと、
「え~、アトリですか!? この数年、アトリは見てないですねぇ」と、彼女は残念がっておられた。
野鳥撮影は、ぶっつけ本番の小さな旅♪
スナップ写真もそうだと思うけれど(^^)/
<1987年にイギリス人イラストレーター、マーティン・ハンドフォードによってイギリスで出版された絵本。同じ年に日本でも発売され、有名になった。日本版の版元はフレーベル館。シリーズ名は『ウォーリーのえほん』。人が入り乱れた絵の中からウォーリーや仲間たち、巻物などを見つけ出す。
また、巻末にはウォーリー以外で探して欲しい人の一覧がページごとに載っており、読者を飽きさせない工夫が凝らされている。>(出典はウィキペディア)
撮影目的で探鳥をはじめたころ、わたしはこの「ウォーリーをさがせ!」は、バードウォッチングが趣味という作者が考えついたものだとなんとはなしに想像していた。
しかし、今季(この冬になって)野鳥の撮影にもどってみて、似ているところ、違うところがあると気がついた。
「ウォーリーをさがせ!」は眼でさがす。ところが、野鳥は眼と耳、そして想像力を働かせてさがす。
鳥たちは高い梢や藪の奥や葉陰に隠れたり、身をひそめたりしている。
スズメやカラス、ヒヨドリといったごく親しい種類を除けば、基本的には鳥は「見えないところにいる」とわたしは考えている。
「あっ、アトリがいますね」
「え! どこ、どこですか?」
双眼鏡を手にして、同じ場所から観察しているのに、Aさんには見えて、Bさんには見えない。探鳥の際、そういうことは、しばしば起こるようである。
「人間の眼って、ずいぶん粗雑なものだな」
そんな感想を、近ごろよくいだく。鳥の眼に較べてね。
夏のあいだ中断していた野鳥撮影に復帰し、いろいろな経験をさせてもらっている。
自然と向き合っても、近ごろのわたしは、全体の風景に関心が向かうより、その中の小さなエレメントのほうに、心が吸い寄せられていく♪
夏は昆虫、冬は野鳥。
さてtop画像は、12月30日にあるお寺さんの庭園で撮影に成功したルリビタキ。
15カットあまりシャッターを押したが、なぜかピントがこなくて、まともな写真はこれ一枚しか撮れなかった、貴重なカット(^^;)
1月7日にこの寺の縁日があり、正月は大変な混雑が予想されるため、“出陣”ひかえている。
しかし、せっかくの8連休。用事はさっさとすませ、フィールドへ・・・というわけである(^^)/
そしてこれ。
わたし的にははじめて撮影できたカワセミさん。
この川べりでは、カワセミの姿を数回見かけてはいた。だから「カワセミがいる」のは、わかっていたが、どの木に止まるか? これまで3回4回と空振り、ようやく“その瞬間”がやってきた。
お目当ての鳥の一つだったから、ルリビタキのときと同じように、ちょっと手が震えた。
キヤノンSX50という安物のコンデジを手持ちで撮っているから、手ぶれは致命的。連写はしないわたしが50カットは撮影しただろうが、的中率10~20%くらいかな?
こちらはペレットを吐き出すところ。その場ではまったく見えていなかった。自宅へ帰り、PCのディスプレイで拡げて気がついた。
カワセミは野鳥の中でも特筆ものの大スター。
カワセミだけを、ほぼ専門に撮っているという方に、フィールドでお遇いしたことがある。
姿ばかりでなく、仕草もじつに可愛い♪
図鑑で知っているのと、目の前にあらわれた本物を見るのでは、感動がまるで違う。
わたしのあとからすごい機材をもったおじさんが一人あらわれた。
「陽がかたむいて寒くなってきたから、わたしは引き上げます」
「そうですか。またここへ、きっとやってきますよ」
そういって彼は川べりに大きな三脚を二つ構えて頑張っていた。獲物を口に銜えたカットでも狙っているのだろう。
正月明けにはとりあえず、オリンパスの望遠ズームを補充しようと決心がついた。
ディスプレイで等倍して鑑賞した瞬間、ああ、この画質! とがっかりすることがふえてきた。
撮る、撮らないの波はあるにしても、これから「夏は昆虫、冬は野鳥」というターゲットとのつきあいがつづくだろう。ようやくそういう確信がつかめた^^;
ほかに数点、最近作をピックアップしておこう。
ジョウビタキ♀。まずまずの光の中でとらえることができた。
キセキレイ。
氷の上を歩いていく。孤影が愛おしい。厳しい環境の中を生きている。
ルリビタキ♂の後ろ姿。
背景がうるさい。もっと大きなボケが欲しくなる。
そしてこれ。
やや不鮮明な小さな画像だけれど、カシラダカではないかと、わたしは想像している。
撮影地ですれ違ったおばちゃんが、すれ違いの立ち話に「今日はカシラダカがきていました」といっていたから。
その日、その時間にフィールドへ出てみないと、どんな鳥に遇えるかわからない。
「さっき、アトリを撮りましたよ」とわたしがいうと、
「え~、アトリですか!? この数年、アトリは見てないですねぇ」と、彼女は残念がっておられた。
野鳥撮影は、ぶっつけ本番の小さな旅♪
スナップ写真もそうだと思うけれど(^^)/