二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

シライノブコ美容室(長野県上田市)

2016年09月22日 | Blog & Photo
シライノブコ美容室。 素人の手書文字が、そこはかとない人間味をかもし出している。ロードサインの一種といえるだろうが、町歩きをしながらこういうものを見かけると、つい頬がゆるむ。 朝8:30にはオープンしている早起きの美容室(^^)/  本格的な秋がきたら、町歩きを再開しよう。撮影は2011年12月7日、長野県上田市。 いまこのブログ「二草庵摘録」に書き込みをしたら、一昨日閲覧数1401件、昨日 . . . 本文を読む
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曼珠沙華と近・現代俳句

2016年09月20日 | エッセイ(国内)
この花を見るたび、曼珠沙華と呼ぶべきか、彼岸花と呼ぶべきか迷う(^^;)  そういうシーズン到来だけど、毎日雨、雨。 関東へも台風16号が接近ちう。 そういえば小西甚一「「俳句の世界(発生から現代まで)」を昨夜読みおえたが、子規以降の現代俳句はおもしろくない・・・というのが結論だなあ。まあ自由律に放哉、山頭火がいるくらいか。 本書でも井泉水、秋桜子、誓子、草田男、楸邨、波郷などが紹介されている . . . 本文を読む
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昔ペンタックスSPというカメラがあった ~フィルムカメラとの別れ(6)

2016年09月19日 | Blog & Photo
ペンタックスSPというカメラが新品で売られていたときのことは、さすがに知らない。いま調べたら、1960年発表、1964年発売だそうである。F1.4の標準レンズ付きで52,000円とはずいぶんリーズナブルなお値段だった(^^♪ ベストセラーになったせいで、現在でも中古市場でまずまず使える個体がお安く見つかる。 わたしが覚えているのは、ペンタックスではME、MXがカメラ店で現役であったころ。 オリン . . . 本文を読む
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白萩屋敷

2016年09月19日 | Blog & Photo
ご近所の進雄神社(すさのお)神社に立ち寄ったら、白萩が地面に咲きこぼれていた。 平岩弓枝さんの「御宿かわせみ」シリーズの中に、「白萩屋敷の月」という傑作がある。この短編を読んで以来、この花を見るたび「白萩屋敷の女」を連想する。 哀しい、かなしいお話。ベニ花はよく見るけど、シロはちょっとめずらしいのではないか? 咲きこぼれたシロが、まるで絨毯のよう♪ 「白萩屋敷の月」 読者投票で「御宿かわせみ」 . . . 本文を読む
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人差し指がなにごとかそっと囁く(ポエムNO.2-82)

2016年09月18日 | Blog & Photo
(浅草寺近くの居酒屋にて) カメラを手にしながら はじめてやってきた 地元の寺院。 ベンチにすわり 少年時代のおぼろげな記憶のほうへ屈むと どんぐり のイメージの中に歯のないおじいさん 背をまるめた弱々しそうなおばあさんが 話し込んでいるのが見えた。 カメラを手にしながら 河川敷を歩いていると 東の空に 色の少し足りない虹がかかっていた。 散歩にはフィルムカメラがのぞましいけれど そればかり . . . 本文を読む
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男の仕事場

2016年09月18日 | Blog & Photo
この看板は遠くから目立っていた。 われわれ不動産業者は、建設業に隣接しているため、よくお世話になる塗装屋さんがいる。男の仕事場だが、まれに女性がいたりする。 「明るい仕事場」であることを強調したのかな(?_?)  先日アパートの契約書を郵送した入居希望者も、塗装屋さんである(^^)/ 撮影は高崎市内。 . . . 本文を読む
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D・キーン「百代の過客」とその周辺 ~読書の愉しみ♪

2016年09月17日 | エッセイ(国内)
「百代の過客」がきっかけを与えてくれたので、日本の伝統文学への関心が、ここへきて再燃している。 「百代の過客」ドナルド・キーン 「古池に蛙は飛びこんだか」長谷川櫂 「俳句の世界(発生から現代まで)」小西甚一 この順番で読みはじめ、「古池に蛙は飛びこんだか」のみ読みおえ、他の二冊はまだ最後のページまではたどり着いていない(^^;) そういう状況ながら、本の感想をちょっと書いておきたくなった。 . . . 本文を読む
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草刈りの前後

2016年09月16日 | Blog & Photo
管理物件の貸家が12棟建っている。 猛暑にめげて真夏の草刈りをさっぼたらすごいことに´Д`|┛  こちらが草刈り前。 こちらが草刈り後。幅7-8mで長さおよそ50m。 エンジン付き草刈機でバリバリと約2時間。 そのあと除草剤(ネコソギなど)を、1ケース丸ごと使う。10日くらいたつと、もっとはっきり、効果が確認できるだろう。 こんな作業を数か所で年に何回もやらねばならない。頭脳労働ではなく、け . . . 本文を読む
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昭和、時代の風韻

2016年09月15日 | Blog & Photo
ひえ~、まさに昭和の壁そのまま(*_*)  表札があるのはいいが、弁理士、東京大学法学博士などの肩書きまで表記してある。「飲料適」マークは、おそらく井戸があるからだろう。 半世紀・・・いやもっと長い時間を旅しているのはあきらかだ。目的はペンタックスSPのモノクロを使い切ることだった。 地層となって堆積する歳月のディテール♪  そんなものを拾って歩く、mini trip。古い建物にある窓やドアが . . . 本文を読む
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「古池に蛙は飛びこんだか」長谷川櫂著

2016年09月14日 | 俳句・短歌・詩集
D・キーンさんの「百代の過客」を読みおえていないのに、長谷川櫂さんの「古池に蛙は飛びこんだか」を読みはじめた。 前者は堂々たる大作、ずしりとした読み応えがたまらない。後者は気軽に読み流せるが、なかなかの好著。 長谷川さんは現代の俳人、現代俳句に関心がないため、まったく存知あげなかった。 しかし、だれもが知っている芭蕉の名句に対し、とてもユニークな説を披露してくれる。 「切れ字『や』について」「 . . . 本文を読む
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