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篠原常一郎のインテリジェンス・ウェポン
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みなさん、こんにちは!
インテリジェンス・ウェポン事務局です。
本日のテーマは”日本共産党除名問題”です。
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みなさん、こんにちは!
ここのところ、日本共産党をめぐっては「党首公選制の実施」や「志位和夫委員長の退陣」を求めて著書を出版した2人の京都のベテラン党員(いずれも党歴半世紀以上、党中央委員会や府委員会などの勤務経験も長い)が、除名処分を受けて「日本共産党は異論排除」「党内に言論の自由もない」などと世間からの批判の声が上がっています。とはいえ、数十年ぶりに起きたような意見の違いによる党からの追放騒ぎは、共産党事態が打ち続く国政選挙敗北や党勢後退で影響力を大きく減退させたこと、党内自体で大きく議論が沸き起こるような状況は生まれていないことなどで、日本政界の重大事件のような受け止めはされていないのが現状です。
「党首公選制導入などを訴えたジャーナリストの松竹伸幸氏に対し、共産党が2月に断行した除名処分が尾を引いている。…沈静化が失敗すれば、4月に迫る統一地方選や次期衆院選に悪影響を及ぼしかねない。…『京都府内で地方議員の第一党が共産だ。日本一、分厚い力を持つ議員団をさらに大きくしていただきたい』~志位和夫委員長は5日、京都市内で開かれた集会で統一選への結束を呼びかけた。京都を拠点とする松竹氏の問題に関しては、『党規約を無視した行動で除名された某党員を利用して、一部大手メディアが「異論を許さない政党だ」というキャンペーンをやっている』と決めつけた」
(参考)「尾を引く共産党員除名処分 金城湯池の京都で影響も」2023/3/6 18:38 内藤慎二 産経新聞
https://www.sankei.com/article/20230306-MPK653KGUJJPLKUX5FMEIDWG7Y/?outputType=amp共産党の悪いクセは、<<<---以降251文字は有料メルマガ会員のみ閲覧可能な内容となります。--->>>党からの排除を図ります。
現在、元党中央委員会安保外交部長だった松竹伸幸さんや党府委員会に勤務したことのある党歴60年以上という鈴木元さんが正にこうした経過を辿り、党を除名されました。現在、お二人は「除名処分の再審査」を来年開かれる党大会に対して要求するとしていますが、党中央委員会から追放された私の経験から言っても、除名処分が再審査されて取り消されるような見込みは○○でしょう。
(参考映像)「共産党 『党首公選制』訴えた党員除名 今年2人目」2023/3/18 ANNnwesCH
https://youtu.be/C5muMylneHU【党勢拡大と選挙準備に追われる党員が「党首公選制」改革を考える余裕なし】
そもそも、4月に統一地方選挙を目前に控えた現時点では、実際に活動している日本共産党員たちに松竹さんや大西さんの「党首公選制導入」などのドラスティックな党改革提案を落ち着いて考えてみるような余裕はないでしょう。多くの方がご存じのように、日本共産党は党活動の要に日刊及び週刊で発行されている党機関紙「しんぶん赤旗」の配達・集金と読者拡大を置いており、これを別に○○を持つ党員たちがボランティア的に取り組みながら、様々なことを自主的に考えて党活動に臨むことはかなり困難なのです(与えられた仕事をやるだけで精一杯、これに選挙時は支持依頼やビラ撒き、街頭宣伝応援などが加わり○○○○も棚上げしなければならなくなっててんやわんやです)。
これがまた、「従順な党」として指導部が”統治”する上での利点にもなっているのですが、正に上意下達の悪弊を持つ○○○○的・○○○○○的な党規律=民主集中制がこうした党員の活動実態にもマッチして、旧弊踏襲の党になっているのも日本共産党の今日的特徴です。そして、松竹さん、鈴木さんの党改革提案は迫る選挙戦に何としても勝ち抜くために乗り越えなくてはならない「敵側からの攻撃」として位置づけられ、党員たちには考える間もなく党中央から訴えられた情勢認識で頭の中を染め上げて、示された○○に邁進するよう” ○○○○”をされています。
これを具体化したものとして、現在、末端の党員、党支部に対して檄を飛ばしているのが党中央委員会からの支部への「手紙」というものです。この内容はおよそ次のように現状をふまえながら党員、支部が果たすべき課題を示しています。
日本共産党は今、来月4月の統一地方選挙、来年1月に予定されている次期党大会、さらにはその後に想定される衆参の国政選挙に向けて、「130%の党」づくりを進めなくてはならないと「手紙」では書かれれています。「130%の党」とは、党員拡大と機関紙「しんぶん赤旗」の読者拡大で、現勢の3割増をめざす党勢拡大の目標のことです。ただ人数を増やすだけでなく、<<<---以降57文字は有料メルマガ会員のみ閲覧可能な内容となります。--->>>も重視されています。
共産党の現在の党勢は党員約26万人、読者約90万人とされていますから、「130%」とは党員を実数で10万人増やして36万人に、読者を40万人増やして130万人にするというものです。そもそも、<<<---以降94文字は有料メルマガ会員のみ閲覧可能な内容となります。--->>>現在の日本共産党には不可能に近い課題です。
また次回総選挙の比例区での目標を、得票で650万票、得票率で10%以上と定めています。前回総選挙で獲得した416万票の1・5倍、昨年の参院選で獲得した361万票の1・8倍となる途方もない目標設定となっています。
【志位指導部は「130%の党」を実現できる見通しを周到な”○○○○”に見出そうとしている】
志位和夫委員長以下の党幹部たちは、こんな途方もなく見える党勢拡大目標に対して、「みんなで荷を担えば、必ず出来る」などとそれこそ、ここ何十年にわたり繰り返してきた台詞で党員たちを叱咤激励しています。ことし1月5日の第7回中央委員会総会で決定され、全党に示された「『130%の党』をつくるための全党の支部・グループへの手紙」では、次のように書かれています。
「平均して、1支部あたり、現勢で、2カ月に1人の党員、1人の日刊紙読者、3人の日曜版読者を増やせば実現できます。これが過大な目標でしょうか。『高い山』のように見えますが、すべての支部と党員のみなさんがたちあがるなら、決してできない目標ではないのではないでしょうか」
そんな簡単に言えることなら、なんで数十年にわたってそれが出来て来なかったのでしょうか? それこそ<<<---以降30文字は有料メルマガ会員のみ閲覧可能な内容となります。--->>>が問われるものといえるでしょう。
そもそも「1支部が2カ月に1人のペースで党員を増やし続ける」などということが机上の空論に過ぎません。もしそれが可能だったのならば、党創立100年の今、日本中に共産党員があふれているはずではないですか。
「手紙」は「すべての支部と党員のみなさんがたちあがるなら」と前提条件をつけています。要するに〝党勢が伸びないのは党員たちにやる気がないからだ〟と、党中央が責任を末端の支部や党員たちに押し付けているものでもあるのです。
結局、「高い山」を見せておきながら〝高く見えるのは気のせい〟と強調したところで、やる気が自然に湧いてくるものではないのも明らかです。そこでこの中央委員会の「手紙」ではこうも書いてあります。
「<<<---以降125文字は有料メルマガ会員のみ閲覧可能な内容となります。--->>>」
言葉遣いは丁寧ですが、要するに党中央の指導部が、末端の党支部、党員たちの〝○○○〟を点検するために「返事」を書いて送るように強要しているのです。実際、党中央と支部の間にあって、”指導貫徹”を任としている各都道府県委員会や地区委員会は、連日、党の基礎組織である支部(全国で1万7千以上あります)が中央委員会の呼びかけに応えて「返事」を提出するよう連日せっついていましたが、締め切りの2月末を過ぎて3月になっても「返事」を送ったのは全体の○○にも満たないといいます。
もちろん、こうした「返事」に○○な内容(<<<---以降30文字は有料メルマガ会員のみ閲覧可能な内容となります。--->>>など)を書こうものなら、ただちに地区委員会の幹部たちから”指導”が入って、「認識が深まる」(つまり党中央の見解に賛成するようになる)まで議論を繰り返すよう”強要”されます。それが分かっているから、支部の役員たちも党員たちと議論して「返事」を書く作業を無意識に、あるいは意識的にサボタージュしてしまうのです。
つまり、志位委員長以下の党指導部は「130%の党」を実現できる見通しを周到な”○○○○”に見出そうとして、支部に「手紙への返事を書け」と迫っているのですが、半分の党支部がそっぽを向いているということなのですね。
【「支部は70代、80代、90代の人たちが中心、免許証も返納して運転できる人は一人だけ」~超高齢化で断末魔の日本共産党末端組織】
<<<---以降958文字は有料メルマガ会員のみ閲覧可能な内容となります。--->>>
静岡県委員長が紹介した党支部の「返事」も共産党末端組織のひどい実態を映すものです。
「高齢や病弱な人が参加してもらえる支部づくり。〝しょうがない〟ではなく、誰も置き去りにしないこと、『ワン・チーム』でみんなでやる。引き続きこれを追求していきたい」
高齢者の政治参加を保障しているような書きぶりですが、実際のところは、 齢をとっても病気になっても活動から引退できないということです。そして、若い人が入らぬ党では、年々活動が先細るばかり…。
静岡県委員長がもう一つ紹介した別の支部の「返事」は、もう「130%の党」づくりを達成する確信など微塵も感じさせず、ただただ「苦しいけれども、やっていく」という悲痛な思いがにじんだものです。
「<<<---以降96文字は有料メルマガ会員のみ閲覧可能な内容となります。--->>>」
ここでも具体的な解決策はなく、<<<---以降156文字は有料メルマガ会員のみ閲覧可能な内容となります。--->>>を示しています。
結局、高齢化という共通の困難を抱える支部が合流したとしても、抱える困難の量も増えることにしかならないことも、窺えます。つまり党中央が「手紙」で「130%の党」を作ろうと呼びかけても、支部の側は「返事」で「ともかく明日も党支部として生きていく、党員が生きている間はなんとか存在していくよう努力する」と噛み合わない反応を返しているにすぎないと言うことです。
座談会を締めくくった山下副委員長は能天気に次のような言葉を述べています。ちなみにこの人は鳥取大学農学部時代、落語研究会にいた人で私は直接、彼の落語風漫談演説を聞いたことがありますが、もうブラックジョークしか言えないのでしょうか?
「『手紙』と『返事』のとりくみは、大きな可能性を秘めたとりくみになっているし、それは日本社会を進歩させる意義をもつとりくみにもなっていることがよくわかりました」
党支部から示された悲痛な声のどこに、「大きな可能性」を見出したのか。リーダーとしては全く無責任極まりない、というか「上意下達」組織の中間管理職的な幹部ではひたすら保身のためにこんなことしか述べられないのでしょう。
「科学の党」などと口癖のように言い募りながら、目標実現のための科学的な道筋は示されない共産党が掲げる「130%の党」の実現は、志位和夫委員長をはじめとする党幹部たちの空想のなかにだけ存在するのでしょう(いや、本当に出来ると思っているのか、疑わしい…)。これじゃ、松竹さんたちが唱える「党首公選制」を導入したら、直ちに志位さんは”党委員長落選”ですね。
(参考映像)「【共産党除名】ルール違反で排除は正しい?改革訴える元党員激白|アベプラ」2023/2/16 ABEMA変わる報道番組#アベプラ【公式】
https://youtu.be/YCNAEYLanA8(了)
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