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大規模デモでトルコ「独裁政権」は変わるかエルドアン大統領は強権支配を進めているが
シナン・ウルゲン :経済外交政策センター(イスタンブール)センター長
2017年07月29日
トルコのエルドアン大統領が強権支配を進めている。同国では野党が楽観的になれるような理由はほとんどない。数少ない例外が、今月7月、イスタンブールで行われた大規模デモである。
首都アンカラから最大都市イスタンブールまで25日間の行進を行ったデモ隊に向けて、最大野党・共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首は「正義の集会は始まりへの第一歩だ」と語った。
デモの目的は何だったのか
問題は、分断した野党が、単なるスローガンを超えて、エルドアン体制に意味のあるプレッシャーをかけられるかどうかだ。
デモ隊がイスタンブールに到着する数日前、私はクルチダルオール氏と話をしたが、デモの規模に同氏自身、驚いているようだった。デモは有力紙ヒュッリイェトの元編集長でCHP議員のベルベルオール氏が逮捕されたことをきっかけに、予期せずして起きたものだ。
行進の具体的な目標は、デモ隊が450キロメートルの行程を歩ききったところで、ようやく形になってきた。クルチダルオール氏がイスタンブールに到着する頃、デモ隊が叫んでいたのは、経済的平等、教育を受ける機会、男女平等、民族・宗教差別の禁止だった。
一方、クルチダルオール氏が自らの目標だと語っていたのは、議会再強化による大統領権限の制御、公正な司法制度、そして報道の自由だ。
こうした多様な目標の受け皿となるような一貫した政治基盤を築き上げられるかどうか、CHPの指導力が試されることになろう。
今回と似たような自然発生的デモはここ数年で何度も起きている。しかし、そこで掲げられた改革が実現したことはない。今回も同様の結果をたどる可能性がある。
抗議デモはトルコ政治の流れを変えるか
昨年7月のクーデター未遂以降、戒厳令は今も敷かれたままだ。今年4月の国民投票で、エルドアン大統領は自らに強大な権限を与える憲法改正に成功したが、野党との対立は深まり、野党支持層も増えた。ある調査によれば、国民投票で賛成票を投じた有権者の7%までもが今回のデモを支持した。
7月の抗議デモがトルコ政治の流れを変えるかどうかを見通すのは、まだ早い。ただ、野党支持者が増えているとはいっても、エルドアン大統領の存在は強大だ。クルチダルオール氏が言う「新たな始まり」への道のりは遠い。
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● USA/大西洋先輩先進資本主義の大崩壊とともに、世界戦国時代が来ることは
毎度書いています。つまり、世界から民主主義がほとんど消えるのです。
● 日独伊・スウェーデン・インド等・限られた国にのみ民主主義と名の付くものが
残るのです。勿論中東のどこを見ても民主主義はここ370年余りありません
でしたし、今後もあり得ないでしょう。
● EUに入る前提条件が、イスラム色の排除であり、民主主義の確立でしたが、そのような
無理は歴史にはあり得ないことです。事実EUに入るための努力はもはや
トルコには存在しませんし、今後もないでしょう。
● トルコの今の時代は、波動説によれば、知恵者・賢帝の独裁の時代ですから、例え野党が
クーデターで政権を握っても、彼らが今叫んでいる自由や平等などは
政権を取れば一日で忘れて、反対派を逆に大弾圧するのは想像できます。
● 知恵者の独裁が今後170年弱のトルコの時代を形成するのです。中東が大混乱し、
USA/大西洋先輩先進資本主義が滅びるというのに、かの国に資本主義的
自由が来ると期待するのは、無理という事なのです。
● 第三次大戦に向かって、逆に独裁が強化されるのが、運命なのです。大規模デモと
混乱が大虐殺を招かないことを祈ります。
大規模デモでトルコ「独裁政権」は変わるかエルドアン大統領は強権支配を進めているが
シナン・ウルゲン :経済外交政策センター(イスタンブール)センター長
2017年07月29日
トルコのエルドアン大統領が強権支配を進めている。同国では野党が楽観的になれるような理由はほとんどない。数少ない例外が、今月7月、イスタンブールで行われた大規模デモである。
首都アンカラから最大都市イスタンブールまで25日間の行進を行ったデモ隊に向けて、最大野党・共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首は「正義の集会は始まりへの第一歩だ」と語った。
デモの目的は何だったのか
問題は、分断した野党が、単なるスローガンを超えて、エルドアン体制に意味のあるプレッシャーをかけられるかどうかだ。
デモ隊がイスタンブールに到着する数日前、私はクルチダルオール氏と話をしたが、デモの規模に同氏自身、驚いているようだった。デモは有力紙ヒュッリイェトの元編集長でCHP議員のベルベルオール氏が逮捕されたことをきっかけに、予期せずして起きたものだ。
行進の具体的な目標は、デモ隊が450キロメートルの行程を歩ききったところで、ようやく形になってきた。クルチダルオール氏がイスタンブールに到着する頃、デモ隊が叫んでいたのは、経済的平等、教育を受ける機会、男女平等、民族・宗教差別の禁止だった。
一方、クルチダルオール氏が自らの目標だと語っていたのは、議会再強化による大統領権限の制御、公正な司法制度、そして報道の自由だ。
こうした多様な目標の受け皿となるような一貫した政治基盤を築き上げられるかどうか、CHPの指導力が試されることになろう。
今回と似たような自然発生的デモはここ数年で何度も起きている。しかし、そこで掲げられた改革が実現したことはない。今回も同様の結果をたどる可能性がある。
抗議デモはトルコ政治の流れを変えるか
昨年7月のクーデター未遂以降、戒厳令は今も敷かれたままだ。今年4月の国民投票で、エルドアン大統領は自らに強大な権限を与える憲法改正に成功したが、野党との対立は深まり、野党支持層も増えた。ある調査によれば、国民投票で賛成票を投じた有権者の7%までもが今回のデモを支持した。
7月の抗議デモがトルコ政治の流れを変えるかどうかを見通すのは、まだ早い。ただ、野党支持者が増えているとはいっても、エルドアン大統領の存在は強大だ。クルチダルオール氏が言う「新たな始まり」への道のりは遠い。
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● USA/大西洋先輩先進資本主義の大崩壊とともに、世界戦国時代が来ることは
毎度書いています。つまり、世界から民主主義がほとんど消えるのです。
● 日独伊・スウェーデン・インド等・限られた国にのみ民主主義と名の付くものが
残るのです。勿論中東のどこを見ても民主主義はここ370年余りありません
でしたし、今後もあり得ないでしょう。
● EUに入る前提条件が、イスラム色の排除であり、民主主義の確立でしたが、そのような
無理は歴史にはあり得ないことです。事実EUに入るための努力はもはや
トルコには存在しませんし、今後もないでしょう。
● トルコの今の時代は、波動説によれば、知恵者・賢帝の独裁の時代ですから、例え野党が
クーデターで政権を握っても、彼らが今叫んでいる自由や平等などは
政権を取れば一日で忘れて、反対派を逆に大弾圧するのは想像できます。
● 知恵者の独裁が今後170年弱のトルコの時代を形成するのです。中東が大混乱し、
USA/大西洋先輩先進資本主義が滅びるというのに、かの国に資本主義的
自由が来ると期待するのは、無理という事なのです。
● 第三次大戦に向かって、逆に独裁が強化されるのが、運命なのです。大規模デモと
混乱が大虐殺を招かないことを祈ります。