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香港民主派政党、解散を発表 国家安全法の可決受け
2020年6月30日 18:23 発信地:中国 [ 香港 アジア・オセアニア 中国・台湾 ]
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香港で、民主派政党「香港衆志」の立党を宣言する記者会見を開くメンバーら(2016年4月10日撮影、資料写真)。(c)AFP/ANTHONY WALLACE
【6月30日 AFP】(更新)香港の民主派政党「香港衆志(デモシスト、Demosisto)」は30日、中国で香港国家安全法が可決されたことを受け、解散を表明した。
元学生活動家らが結成した同党は、「内部で熟考した結果、現状を踏まえ、解散して団体としてのあらゆる活動を中止することを決めた」と、ツイッター(Twitter)で明らかにした。
党の解散表明に先立ち、中心的立場にあった黄之鋒(ジョシュア・ウォン、Joshua Wong)氏、羅冠聰(ネイサン・ロー、Nathan Law)氏、ジェフリー・ゴー(Jeffrey Ngo)氏、周庭(アグネス・チョウ、Agnes Chow)氏が脱退を発表していた。
香港では、中国政府の統治に対する市民の怒りが高まり、2014年に学生らが主導した民主派抗議活動を受け、香港衆志などの新政党が相次いで結成された。
同党は普通選挙を要求し、諸外国に対し対中制裁を呼び掛けたことから、中国政府の怒りを買っていた。
同党は香港の独立を訴えているわけではないにもかかわらず、中国国営メディアは黄氏をはじめとする民主活動家らを「分離主義者」と位置付け、日常的に批判を繰り広げていた。
過去に自身の活動が原因で収監されたこともある黄氏は、「口を封じられ、この地から排除されるまで、私は自分の故郷である香港を守り続ける」とフェイスブック(Facebook)に投稿した。(c)AFP