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罠を仕掛けた習近平 7月30日(水)
前回からの続き
前回、習近平から見れば
朴槿恵はネギを背負ったカモでしかないと書きまし
た。ここでもう一度中国側、北朝鮮側にたって推測したいと思います。
昨年末、NO2の張成沢の処刑によって日米韓は中国に完全に騙されています。
日米韓のメディアは、こぞって中国、北朝鮮関係の破局と書き立てました。
しかし北朝鮮は油の90%、食料の60%を中国に頼っています。中国を怒らす
ことは自らの首を締めることになります。ということは中国を無視して中国
の窓口であり,中国工作員の張成沢を抹殺するはずがありません。
つまり処刑
は中国の了解済だということです。
それでは何故処刑を決行したか、張成沢は2013年初め習近平に手紙を送って
います。「
朝鮮労働党中心の体制を内閣中心の構造に転換したい」という内容
です。
つまり北朝鮮が経済改革により体制を維持する力を持ち南北が共存できれば
習近平も喜んで了解してくれる、との自信から送った手紙です。もちろん金
正恩にも同意を取り付けていました。
金正恩は同意したものの張成沢の手紙をみて不安感をつのらせました。
何故か?それは「金正男」の存在です。正男氏は金正日の長男です。処刑さ
れた張成沢は中国発展の基盤を作った市場経済の導入を重視し、経済の改革
開放を主張してきました。この考えは世界を見てきた金正男の考えでもあり
ます。2人は繋がっていました。
そして中国は北朝鮮が崩壊すれば金正男を立てて北を支配するつもりでした。
そのための中国での隠し球である金正男は北朝鮮の刺客に何回も暗殺されそ
うになっていますが、中国版シークレット・サービスが彼を守っていました。
それだけではなく彼を守ってきたのが、幼少時から正男の養育に関わって
きた金正日の妹である金敬姫朝鮮労働党政治局員と、夫の張成沢でした。
彼が中国の指示に従って、情報機関や警察などを指揮する立場を利用して
北朝鮮工作機関による暗殺をストップさせています。
金正日から最高指導者を引き継いだ三男の金正恩にとって「3代世襲には反
対」とメディアなどに発言する長男の金正男は危険きわまりない人物です。
それを見越して軍のトップが金正恩にささやきました 「将来、軍部や党の
一部が正男を担いで,反旗を翻してくる、その首謀者は張成沢だ」と。
張成沢が習近平に送った手紙の一部に 「
内閣制にして国防を優先し軽工業と
農業を共に発展させたいが、今の党中心の体制では、思想に押しつぶされて
改革はできない」 と記述されていました。(インサイド北朝鮮)
軍のトップに君臨している保守的な老人たちは、改革が不安であり、張成沢
が中国をバックにつけて体制を変えれば粛清される可能性がある。
そこで軍のトップである老人は、「張成沢はクーデターを企て内閣総理になる
つもりである」 とささやきました。危機を感じた金正恩は張成沢を反逆罪の
罪で即刻処刑しました。
しかし金正恩は手紙の内容に同意しているのに何故か、結局、張成沢と中国
と長男の金正男との繋がりを無視できず軍のトップの囁きに乗ってしまった。
それでは何故、習近平はこの秘密裏の手紙を北朝鮮指導部に送ったのか?
中国の目的は朝鮮半島の支配です。しかし現状では米韓相互防衛条約で結
ばれた軍事同盟がある限り朝鮮統一は不可能です。
しかし韓国は2013年2月25日、朴槿恵政権が誕生した。
彼女の一番恐れて
いることは北朝鮮と呼応する国内の左派勢力です。中国主導で南北が統一さ
れると韓国が北に支配されてしまいます。
ところが2013年6月に訪中した朴槿恵大統領に対する中国の歓迎ぶりは予想
以上のものでした。朴槿恵大統領は早速習近平国家主席と 「中韓未来ビジョ
ン共同声明」を発表しました。その後も反日で凝結した両国は親密さを大いに
アピールしています。
この状況下で金正恩から習近平に張成沢の粛清の打診がありました。習近平
は了解しました。結果、中国の窓口であり、中国工作員である張成沢の処刑は
2013年12月3日に実行、習近平の作戦通り中朝関係の破綻を世界に印象づけ
ました。
そこで安心した朴槿恵は益々中国に深入りしています。もし南北間で紛争が
起きれば、中朝関係が破綻している中国は韓国に味方してくれる。
それでも安心できない朴槿恵は、
南北統一は中国主導で行い、韓国に朝鮮半
島の統治を任せるという密約を中国と結びました。
しかし中国の戦略は、中国が韓国に味方するという姿勢を見せることによっ
て米国に頼る必要がないと韓国側に思わせ、米韓関係を分断することです。
王穀外相は 「中韓は歴史的最良の時期にある」 と評価して 「中韓同盟の
結成を考慮すべきだ」 と言って米韓同盟の崩壊の道筋を作っています。
韓国軍のある幹部(将軍)は既に「韓国は韓米同盟より中国と親しくしなけ
ればならない」 といっています。習近平の意図通り韓国軍は愚かにも米韓
同盟より中韓同盟に傾いていっています。
張成沢の処刑によって日米韓は中国に完全に騙されていると最初に書きまし
た。中国と北朝鮮の冷却は全くの見せかけに過ぎない。北朝鮮は一部の核ミ
サイルを北京に向けている事を知っている習近平は北を袖にはできないし、
北は油と食料を全面的に頼っている中国から離れるわけにはいかない。
それと中国にとって南北統一は、民主国家の韓国より社会主義の一党独裁の
兄弟国である北朝鮮支配のほうが民衆を統合するには何かと好都合である。
このように習近平の手のひらで、もて遊ばされている朴槿恵の姿は愚かであ
り、哀れであり、滑稽でもあります。
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● さすが、孫の兵法国家、〝中国”。陰謀は我々日本人の上を言っているようです。
この分析には、日本の識者も真っ青です。
● 中共から見れば、朝鮮半島が自国の支配下に入れば良いし。北に入るお人よし
日本からの膨大な賠償金・援助は北の開発で、北と中共が潤うことは
間違いありません。
● 何であれ、他国に特に敵国にお金を渡すものではありません。犯罪行為≒拉致には
拉致で答えるべきです。ここでかのクールなくノ一が活躍するのです。
● 何処の世界の男でも、女には弱いのです。特に英雄は色を好みます。