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黄昏を迎えた大英帝国 11月18日(水)
前回より続き
たとえ金のためとはいえ、中国をパートナーに選んだ英國のリスクの大き
さを、4回にわたって書いてきました。
英國の誤った判断の原因は、
中国歴史を知らないために詐欺師中国の
正体が見えなかったことです。見えなくした原因は日本人と中国人を同じ
文化を持った同等の神秘なアジア人であると錯覚したことにあります。
英國は100年間日本人と関わり、その優秀さと礼儀正しい姿が強烈に
英国人の脳裏に焼き付けてしまった。そのトラウマが野蛮人である中国人
を日本人と同じ文化園とみてしまい、結果中国人を甘く見てしまった。
その上、ウソで固め、何も見えなくしたインチキ中国をイギリスは逆に
東洋の神秘とみてしまった。
前回までは、英國が中国人を普通の人格の持ち主であると錯覚した
原因は日本人に対するトラウマがあったからと記述しました。そのトラ
ウマになった明治維新から日露戦争までの日本と英國の関わりにつ
いて前回は記述してきました。
今回は大東亜戦争によって、大英帝国をはじめとする欧米の植民地から
欧米列強の軍隊を一瞬にして駆逐してしまった日本軍の優秀さが、英国
人のトラウマとなって脳裏に染み込んでしまった。
英國は過去ノルマン人の侵略、ナポレオンやヒトラーの侵略を斥け大英帝国
を建設する過程における侵略戦争は、連戦連勝で負けを知らなかった。
ところが戦争には必ず勝つはずだったイギリスが日本軍によって一瞬に
して駆逐された。何年間、何十年間戦って敗れたのでなく一瞬にして
戦闘に敗れてしまった。
戦争に負けたというだけでなく、栄華を極めた大英帝国の広大な植民地
が一瞬にして消えてしまった。その帝国の植民地がなんと有色の日本人
に領土を奪われ、その植民地が次々と独立国を作っていった。
そして大英帝国が誇る2隻の最新型戦艦である「プリンス・オブ・ウエー
ルズ」と「レパレス」が、日本の航空攻撃によって、わずか4時間で撃沈
されてしまった。それまで航空攻撃で戦艦が撃沈された前例がなかった。
陸上戦でも日本軍がマレー半島に上陸し、シンガポールを陥落させた。
英國にとってシンガポールは香港に次ぐ最重要な拠点でした。
シンガポール防衛軍のパーシバル司令官は日本軍の次元の違った戦い
に、為す術をしらず、瞬く間に降伏してしまった。シンガポール陥落は
日本の宣戦布告から2ヶ月余りしか経っていなかった。
日本軍は、瞬時にして大英帝国を崩壊させた。イギリス国民の誰一人と
してそのような事が現実に起ころうなどとは、夢にも思っていなかった。
日本軍によって大英帝国はアジアでの植民地をすべて失ってしまった。
その時の衝撃と屈辱がイギリス人のトラウマとして脳裏に深く焼き付いて
います。
このような日本人のイメージが同じアジア人である野蛮な中国人とダブって
中国を甘く見てしまった原因のように思われます。
4回にわたって、私のブログで、中国の金に目がくらんだ英國論を読んで、
英國を過大評価している人たちは、諜報機関「M16」を持っている英國は
もっとしたたかである、むしろ中国を利用したのは英國であると、反論され
そうですが、最近の英國は昔の面影などさらさらありません。
大英帝国が誇る諜報機関である「MI6」と「MI5」は、以前はロシア、最近
では兄弟国と信じていた米国のCIAによる盗聴や、中国の賄賂工作で
腰抜けになっています。M16に所属している007のジェイムズ・ボンド
海軍中佐は、映画の中だけの活躍です。
世界一の諜報機関であるアメリカのCIAですら40年間中国の正体を
見抜くことが出来なかった。71年キッシンジャーは極秘で中国を訪問、
中国に取り込まれたキッシンジャーは「中国は英國に次いで、世界観が
アメリカに近い国かもしれない」と呆れた感想をニクソンに告げています。
アメリカ国務省も以前は「誠意ある対話を通じて相好理解を深めるべき
だ、米国は中国が強大になり、繁栄し、成功することを歓迎する」と表明
していましたが、最近やっとその甘さに気が付き始めています。
英國が、野蛮人である中国人を日本人と同じ文化園とみてしまい、結果
中国人を甘く見てしまった。その多くの原因は戦前の優秀で真面目な
日本人との関わりであったと記述してきましたが、それだけではありま
せん。戦後の日本企業の各種先端技術の凄さに英国人は劣等感さえ
持ち始めています。
戦後、多くの日本企業が英國に進出したことを、マスコミも評論家もあ
まり知りません。日本の評論家たちは、日本企業の海外での投資や
進出について中国やアジア地域にしか関心がありませんが、ヨーロッパ
の多くの国に日本企業は進出しています。今回は英國についてだけ
列記してみます。
1972年YKKが最初にファスナーの工場を建設、続いてソニー、松下、日立
東芝、NECなど大手の電機メーカーの殆どが英國に進出しました。1980年
になると日産自動車、本田技研、トヨタ、などが乗車とエンジン工場を建設、
1990年代には、富士通、キャノン、セイコーエプソン、川崎重工業、TDK、
ニコン、など進出しています。
その他、ベアリングのミネビア、建設機械のコマツ、サンケイ電気、アルプ
ス電気、京セラ、村田製作所、デンソウー、カルソニック、FCC、オギハラ
武田薬品、押野電気、こう見ますと、全ての大手電機メーカー、OA機器、
3大自動車メーカーが英國に工場進出していることになります。
これだけメーカーが出ますと、支援企業、部品供給会社などの下請け
企業の進出が自動的に活発になっていきます
取り敢えず大企業を中心に列記しましたが、それ以外にも多くの中堅、
中小企業が英國に進出しています。ジェトロが把握出来ない小企業まで
入れると総計約500社近くが英國に進出しています。
英國に進出したこれらの優秀な企業は英國の雇用を増やし、英國の
GDPに大いに貢献しています。
このように英国人は戦前も戦後も日本人の勇気、誠実、正直、相互信頼
など、世界に類を見ないほどの高いモラルが英国人のトラウマになって
しまった。つまり日本人のイメージが、同じアジア人の中国人を、同じ
文化園であると誤解してしまった故に、人格欠如の野蛮な中国人の正体
を見誤ってしまったのです。
もし英国が詐欺師である中国人の歪んだ品性を知っていれば、キャメロン
首相がアメリカの静止も聞かず、真っ先にアジアインフラ投資銀行に参加
したり、今回のように中国製原発や、高速鉄道の参入に合意などしない。
ましてこの野蛮人をバッキンガム宮殿で主催する公式歓迎晩餐会に招待
などしない。しかもマナーの知らないこの野蛮人は、エリザベス女王が
主催する晩餐会で関係のない日本の悪口を堂々とスピーチしたのです。
呆れたことに宮殿の晩餐会をまるで飲み会のテーブルスピーチと勘違い
しています。
天下のファイナンシャル・タイムズともあろうものが社説で
「習氏を歓迎す
る英政府の戦略は正しい、善意のギャンブルは正当化される」との愚かな
主張を展開しています。
品性下劣な「落ち目の中国」と「落ち目の大英帝国」が組めば共倒れになる
事は必定です。
かっての偉大な輝ける大英帝国が、遂に黄昏を迎えるのでしょうか?
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● 上記ブログでも書いているように、
第二次大戦で日本に戦で負けて、植民地を失い
戦後日本企業が怒涛の如く英国進出した時点で、英国の黄昏は確定
しています。あとは何時崩壊するかでしょう。
● 自分で稼ぐことが出来ない老人が、過去の栄光を引きづりながら、それなりに優雅に
年金生活を送るにはどうしたらよいのでしょうか? 人生の裏も表も知り尽くした
過去の英雄はどのように
晩節を汚さずに、尊敬されながら死んでいけるのでしょう?
● 貴方ならどうしますか? 私なら今の英国の様にするのは、最高の最後のギャンブルと
考えます。
善意のギャンブル=さすが資本主義の大先輩=元祖である。
言いえて妙と言えましょう。勿論リスクはチャイナが負いますが。
● 大先輩であればあるほど、
資本主義の酸いも甘いも知り尽くしているでしょう。だから
日本を含めた資本主義国が、回収のできない英国にそれ以上の投資をしない事は
百も承知でなのす。
誰が年金老人にお金を貸すのです。
● それは
経済的合理性でなく、プライドやメンツでお金を使う独裁者以外にはいません。
それも成金で、資本主義の酸いも甘いも噛み分ける事が出来ない体制の
人でなくてはいけません。この条件に合うのはそうです、チャイナだけです。
● 特に旧宗主国への凱旋と言う事もあるでしょうから、習近平政権にとってはこれ以上の
プライドをくすぐりメンツを立てるものは有りません。
主従逆転の最高の快楽です。
● 今年の6月から暴落が始まった上海総合指数を見てパニックになって、その
擬態資本主義の
仮面を剥ぎ、その竜の本性を表したように、彼らは資本主義の酸いも甘いも
まだ良く分かっていないのです。当然の事ですが。
● やがて来る先輩西欧資本主義が大崩壊するという事は、株価が大暴落して、英国に関する
債権は文字通り、紙切れになる事です。1929年のニューヨーク株式市場は約
10分の1まで大暴落をしました。90年㌟でこの様な大暴落を起こすのです。
●
270年㌟の資本主義の崩壊は、それはそれは1929年の恐慌をはるかに凌ぐものとなるでしょう。
もしかしたら、1/100になるかもしれません。死んだ老人からどのようにして
お金を回収するのです。
● 担保に取っていた、家屋敷が実は瑕疵が出来、実際は1/100の値段にしかならないようなものです。
つまり、死にゆく老人に貸すあなたが馬鹿なのです。しっかり、担保を確認しなかった
貴方が悪いのです。専門でないものが担保を判断するものではないのです。
● 資本主義の論理とはこのようなものです。日本もUSAに膨大に投資して、その暴落とやらで
膨大な損失を被ったのです。これは合法的なお金の収奪です。それを納得せずに
力で回収することは、現実の国際関係では不可能です。
● お隣のモンゴルに投資したのなら、資本主義的には回収出来なくても、他の方法で回収は
可能かもしれません。つまり、軍事力を使うか、イナゴの大群の様に
国民を植民させて、実質的にお隣を乗っ取るかです。
● しかし、英国にはそのような事は通用しないのです。あくまでも
国際金融のルールに
乗ってのみ回収が出来るのです。つまり、回収は多分1/10~1/100のみです。
●
嫌われ者の成金の乱暴者から、お金を借りて老後を優雅に生活して、世界の人気者の日本などに
迷惑が掛からないように、最後は成金の乱暴者に一パンチを食らわせて死にゆくのです。
● 正に紳士の大先輩の死に方に相応しい最後の締めです。
世界の為にあえて屈辱を受け入れて、
習近平主席を歓待したことを、後世の歴史家は、感嘆するでしょう。さすが”と・・。
● 英国よ有難う。お蔭で日本は助かりました。良ければもっとチャイナから借りましょう。