● 前回の世界恐慌後の株価の分析が、USA/大西洋資本主義諸国の大崩壊の
予測で最も重要な所です。その分析を間違えると、今後の大暴落≒大恐慌の
時期を間違えるのです。
● 上図の Bull Market欄の上から3番目が、世界恐慌後のトライアングルに
相当します。実際の株価は巨大で上下が著しいので、分析が難しいですが、
経済の30年サイクルを理解できれば、比較的簡単に見えます。
● つまり、1919年から1929の10年間の上昇後に、1929年に大崩落が起こり、
1949年にトライアングルが終わったのです。そのトライアングルは
2度目の90年サイクルが崩壊するトライアングルです。
● 30年サイクルの崩壊でも結構きついですが、90年サイクルは世界大戦を起こすほど
の崩壊を齎します。1776年の独立から波動が始まり、一回目の90年サイクル
の大崩壊で、USAでは南北戦争=市民戦争が起こったのです。
● 二度目の90年サイクルの大崩壊が、世界恐慌なのです。3度目は予測しているように
2030年前後から始めると云えます。そして独立から270年目で、第三回目の
崩壊が完結します。言い換えれば、三度目の正直で体制そのものが崩壊します。
● 資本主義体制の崩壊です。その萌芽がトランプ氏の言動に見られるのです。
崩壊後はどうなるかという事ですが、それはインドの哲人サーカー氏の
社会循環論が教えてくれます。つまり、武人時代への復帰です。
● 今の中共や韓国・北朝鮮、タイ、ミャンマー、フィリピン、旧ソ連などが
それに相当します。いろいろな形態が見られますが、基本は軍事力
=力の世界です。最終的な解決は軍隊が行うのが特徴です。
● 殆どの識者は、2000年からの又は2007年からの崩壊で資本主義の崩壊又は
世界恐慌が来ると予測しましたが、現実は起こっていません。
1950年から約90年後、今回のUSAの場合は96年後に最後の
● スーパーサイクルが完結するのです。同時に270年目ですから、この崩壊は
自由と民主主義を標榜する資本主義の大崩壊を意味します。これが西欧で
見られるテロの嵐と所謂右翼・保守の登場です。
● 種々の経済の動きから、最後の崩壊時期や期間は、ほぼ予測できます。
前回の恐慌は、上昇10年と調整期20年、合計30年かかりました。
今回の上昇期は10年(2020年~2030年)前後と予測できますが、
● 下降期は16年前後(2030年~2046年)と予想できます。合計26年です。
30年サイクルの短縮という事です。これは1/f揺らぎの為の
差異と云えます。どんな自然現象にも揺らぎはあるのです。
● これは1982年から18年間の上昇期と今回の2000年からの調整期が長引くために
最後は短縮するのです。これは第4波で見られる、延長の為です。つまり、
最後の第4波のサイクルは、18+18年=36年と予想できます。
言い換えれば、2018年の今年が崩壊の時期と云えるのです。
● 2030年前後からの崩壊は、前回の崩壊のサイクル規模を圧倒的に上回りますから、
それに伴う混乱や内戦や戦争は酷いものになると云えます。まさに人類淘汰の
為の戦国時代が来ると云えます。地球人口減少期の到来です。