先日紹介した農文協出版の日本の食生活全集「新潟の食事編」で紹介されている、旧筒石漁港の舟屋の老朽化が、この数年で急激に進んでいる。
ゆるい三ケ月形湾の砂浜でも、暗礁がかなり沖まで続いているので大きな波が入ってこない天然の良港で、侵入ルートを知らない私は丸木舟を漕いでいている時、大きなウネリに乗ってゴツンと暗礁の上に着底させてしまったたこともある。
仮に大波が押し寄せても、舟屋の天井から漁船を吊るしてあるので、漁船が浮かび上がって流されない工夫が素晴らしい。
曲がりくねった不揃いの柱で建てられた舟屋を観ると、漁師たち親族総出で漂着した流木を集めた往時が偲ばれて感慨深い。
かってこの浜で海女さんが焚火で暖を取り、亭主を沖に送り出した後のおんなしょ(女衆)が、賑やかに魚を収めて出荷する木箱を釘打ちして作っていた。
故郷を離なれた糸魚川人よ、次の帰省には訪ねて観ておいてはいかがだろうか。
鹿の頭蓋骨だろうか?栄枯盛衰は世の常とはいいながら諸行無常ですなぁ
今の感じだと来年、再来年にはズラリと並んだ舟屋を見る事が厳しくなりそうな感じだ。
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