ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ヘンリー先生、再選

2007-12-09 | ラグビー・ヨガ・スポーツ
とうとうオールブラックスの時期監督が発表されました!
グラハム・ヘンリー先生(元校長先生なので)の再選決定。
ぃやったぁ~*´ー`*
7:1の圧倒的得票率で今後2年間の契約を獲得しました。

思った通り、昨日の新聞はバッシングの嵐 ̄▽ ̄;
「間違った人選、間違った理由、この決定は完全な間違い」
(ウィン・グレイ)
「ヘンリー、高度な政治手腕を披露」
(ジョン・ドレイク)
「バカの船がキャプテンの帰還を歓迎」
(クリス・ラトゥー)
忘れませんよ、この著名コラムニストたちのコメント。読者もそんなにバカじゃないですからね~。

他にもバッシングがざっくざく ┐(  ̄ー ̄)┌
この人たち、とにかくW杯に優勝しなかったことが気に入らないようです。確かに残念な負け方でしたが、それまでの、
48戦42勝という、どの監督も成し遂げられなかった輝かしい戦績
まで否定するのはどうかと。

「トライネーションなど優勝して当然」
「ライオンズなど全戦全勝は当たり前」
「年末の欧州ツアーはがんばった選手への観光つき慰労ツアー」
といった、ヘンリー先生下のオールブラックスの強さに、マスコミの傲慢ぶりは留まるところを知らず。

先生と選手たちは、加熱し、ときには相手チームに対し失礼極まりない報道を何度も何度も牽制しては、一戦一戦を謙虚に丁寧に戦い、その結果手にした、
42勝、8割7分5厘の驚異的な勝率。

W杯前には優勝を前提とした本まで出版され、開いた口がふさがりませんでした。フランスに乗り込む前から、
優勝以外はない
という、マスコミ主導の強引かつ奢ったシナリオには本当に辟易。W杯期間中、私はほとんど新聞のスポーツ欄を読みませんでした。

そして、敗退・・・
その後のマスコミの態度はご想像通り。まるで自分たちが見通しを外した仕返しのような魔女狩り。言論の自由が認められた21世紀とはいえ、その態度は賭けで負けた腹いせそのものに映りました。

ヘンリーは彼の今後に対する否定的なマスコミの報道にもかからわず、世論の支援に一生けんめい謝意を示そうとしていた。

という再選決定後の報道の一文は、先生の置かれた状況をよく表しているように思います。再選を決めたラグビー協会を「安易な馴れ合い」と批判する向きもありますが、協会は安易どころか、今までの慣行を破ってW杯で優勝しなかった監督の留任を決定するという賭けに出て、大きなリスクをとっているとは思いません?

慣行通り監督の首を挿げ替えていれば、協会はこの手の批判にさらされることはなく、それでも優勝できなければ、
「監督を替えてもダメだった」
という大義名分が成立したというのに。
まっ、こういう私の意見も言論の自由のごくごく一部なんですが。

先生、フィールドに立たない人たちのノイズは気にせず、新しいシーズンをフレッシュな気持ちで迎えてください!応援しますよ~!

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