ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

父の命日に寄せて

2023-07-17 | 移住生活
今日は2020年に他界した父の
命日。91歳の大往生でした。

(※父と生後4ヵ月の長男)


父の霊が近くに来ているのか
ここ数日はよく父のことを思
い出し目を閉じると丹光を強
く長く見るように思います。


とはいっても何をするでもな
くただ故人を思い出していま
す。無宗教の私には忘れない
事が弔いだと思っています。


笑いのない寒々しい家に育ち
父は終始無言を貫き、私が母
から執拗に責められても、決
して口をはさむことはなく、
「どんなに子どもでも親には
頼れないのだ」と悟ったこと
で私は年齢を超えて成長し、
7歳で大人の思考回路を持っ
たのではないかと思います。


頼れるのは自分しかないとい
う自覚が、健康と不動産の取
得に並々ならぬ情熱を注ぐ私
を形成したと信じています。


病気になっても実家に戻れな
い、働いて自活し続けなくて
はいけないという覚悟。「出
ていけ出ていけ」と言われて
育った身には、追い出されな
い自分の棲家がある安らぎ。


欲望は人を突き動かしますが
恐怖や失望、私の場合は絶望
もまた人を突き動かします。


幸い還暦を過ぎても健康で、
30歳からの不動産投資が奏功
し夫の理解も得て、58歳での
リタイア達成という私の人生


人間万事塞翁が馬だなと、つ
くづく思います。苦しい時は
そこを脱したいがために、つ
い結論を急いでしまいがちで
す。子どもだった私には先を
急ぎようがなく、時間がかか
った分、盤石な信念を作り上
げ実行に移せたと思います。


生前も没後も無言であること
には変わらない父。娘は元気
に幸せに暮らしていますよ。


そちらもお達者で



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