ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

ロトイティ&ハミルトン行:ウェカ・ストリート

2015-07-14 | 旅行
もはや1ヶ月以上前の話になってしまった今回の
ロトイティ&ハミルトン旅行


一番行ってみたかったのは、ハミルトンのウェカ・ストリート

市の中心部に近い、小さい家が立ち並ぶ静かな住宅街


友人ジェシーに教えられて初めて知ったのですが、この通りの家は
NZで初めて主要部分が工場生産され現地で組み立てだけ行った
いわばNZのツーバイフォーの草分けなんだそうです


古い建物を見るのが大好きな私としては、
もう絶対行かなきゃ
と、そうでもない夫を引っ張って駆けつけてきたわけです。


わー

小さくて可愛い家
1970年代初めに鉄道局の労働者の家として建てられたそうです。


その後、40年代の歳月を経て少しずつ少しずつ手を加えられ



玄関周りのデザインや色が違う個性的な家々になったよう。

ジェシーによれば原型を留めることが改築の条件だそうで、
2階建てなど外見が大きく変わる増築は認められていないそうです。


どうやら、こんなデザインが原型のよう

玄関のポーチ周りの三角形の飾りが珍しいです。


色は違いますがこの家も同じ造り。



この家はかなり原型のよう(笑)



この家も!

屋根だけは最近葺き替えたのかな?


この窓が原型らしく

どこの家もこれでした。


玄関を挟んで左右対称になっています。

完全な規格品だったんでしょうね。


その後、どこかの時点で玄関に屋根を載せるのが流行ったよう。



ポーチの三角はそのまま残っていたり、残っていなかったり。



家だけでなく、フェンスを建てたり



木を植えたり



本格的なガーデンを造ったり



こうなると家も良く見えないほどでプライバシーがあります。



門が付くだけで戸建て感がぐっと強まるから不思議

他の家のようにひょいっと入っていけそうな気軽さはなくなります。


個性的な色の
西の横綱

ポップです。


東の横綱

シックです。


ジェシーに言われて気になっていたものがあるのですが、

今でも、残ってる?


これのこと?






ここのはドアが2つ????


これがもしや原型か

これらの家々、当初は衛生上の理由でトイレが外にあったそうです!


「まさかー!戦後直後に建てられたステートハウス(国有住宅)だって
トイレが中にあったでしょう?どうして70年代の家のトイレが外なの?」
「ステートハウスも今のは中にあるけど、どこかで改築したんじゃない?」


70年代でもトイレが外
というのが全く疑問ではないジェシー
そういう家で生まれ育った生き証人


「雨とか冬とか外まで出るのって、辛いじゃなーい
「だから夜はポット(まぁ、溜めておくものですな)を使ってたのよ。」
・・・・・って、その方がよほど衛生上に問題ない???


それらしきものの原型を見つけてちょっとビックリしましたが

今は単なる物置なのかな?
大きく建て直しガレージになっている家もありました。


通りの中央には広い公園があり

通りの裏は何面もあるラグビー場という恵まれた環境
きちんとした都市計画というか、ゆとりのあった時代の遺産ですなー。
(※70年代以降NZ経済は急速に悪化)


この芝の部分が駐車スペース

路駐にならないように配慮されています。


一番手が込んでいた家



コテコテのモリモリです(笑)



ポストにラベンダーコテージとあるので

以前はB&Bだったのかな?
(※ググってみましたが、今は営業していないよう)


裏庭の方はベランダを付け足しているらしい。



ワンコも可愛い




さて、ジェシーの生家はどれだろう?




彼女がウロ覚えだった住所で捜すと・・・・




えぇぇぇえ



こ、コレ?

周りの家と全然違う


中からは大音量の音楽と四文字言葉ばかりの会話が聞こえ(笑)

庭も荒れ放題でめちゃくちゃな改装


帰ってから彼女に写真を見せると大笑いで、

生家は隣のこの家でした



個人的に気に入った家
原型の部

こぢんまりした中に丹精され、大切にされ、
住んでいる人の折り目正しさが感じられるコテージ風の家


改築の部

原型の窓はなく手前はフレンチドアのよう。
庭も何年もかけて造り込まれており、こうなるとプチ邸宅


庶民の部

真面目に働き、真面目に生きる人が暮らす普通の家
まさにジェシー一家そのもののよう。
そんな普通の庶民をこよなく愛し、自分もそうありたい私



同時に建てられた同じ家の40年後の姿をとくと見比べて
家も庭も慈しんでこそ
という思いを新たにしました。
行ってよかったです。周辺にもまだ同じ家があるようなので、
またいつか


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