前回、壁際に張り付いた羊を剥がす練習をしましたが、
今回はKトレーナーの指導の下、トレーナー犬のハルに手伝ってもらい、
効率的に練習をさせてもらいました。
前回はかなり隙間がある状態で通り抜ける練習をしました。
今回は壁際に羊を寄せてそこを通る練習ができました。
何度かやっていくうちに端午が落ち着いてきました。
最初は怖いので走り抜けていましたが、
ある時点から端午のメンタルが安定してきました。
前回までは羊が走ってしまうとそれに釣られて
端午も興奮して羊を追い回してしまう感じでした。
今回は次第に落ち着いてきて壁際で指示を聞けるようになってきました。
1回目で自信がついたようで2回目はさらに落ち着いていました。
羊が少し動いてくれれば、狭いところにも
顔を突っ込んでいけるようになりました。
端午がドライブ(羊をハンドラーから離す)の練習をしようとすると
羊たちが走っていってしまうので、今までは練習の形が作れませんでした。
しかし、2回目の動画の中では端午が見ているにも関わらず、
羊たちが留まっていました。
端午の羊に対する強さをどうコントロールしていくのかが
わからずオットも悩んでいました。
持っている強さや欲を削ぐことなくコントロールできた。
それはオットと端午にとって初めての経験だったと思います。
羊追いは本能だけでは成り立たない作業です。
人の指示が聞けなければ成り立たない。
指示を利かそうとすると人は威圧的になったり
強制的になったりしないと本能に対抗できない。
しかしそれをしてしまうと、人の指示を聞こうと
犬はその能力を半減して指示待ちになってしまう。
指示は針の穴を通す感じにしたい。
そのために何らかの突破口を見つけようと
オットと端午は練習を重ねてきました。
それをKトレーナーも的確な練習でサポートしてくれました。
端午がオットをヘッドチェックせず、常に羊を見続け
指示に従うことができる。
理想に一歩踏み出した気がしました。