旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

中之嶽神社

2009年01月08日 | 旅 歴史
今日ご紹介しますのは群馬県下仁田町上小坂にある中之嶽神社です。
 中之嶽神社は妙義山の中腹に位置し、寿永元年(1182)欽明天皇の時代に創建された古社で日本武尊を祀っています。大黒尊天霊場でもあります。
 第52代嵯峨天皇の勅命により、弘仁九年(819年)大納言藤原冬嗣卿と弘法大師が登嶽し、大国主神出雲大社の分社として創設されたそうです。
 中之嶽大国神社です。関東の出雲として世に知られているそうです。だいこく様は普通は木槌を持っていますがここのは剣を持っています。剣が厄や悪霊を祓うといわれているそうです。
 古くから妙義山信仰の社として参拝されている中之嶽神社の社殿です。後方には轟岩という奇岩が空を突き刺す様にそびえています。
 中之嶽神社はその轟岩を御神体としているので拝殿・幣殿のみで本殿がない珍しい様式となっています。 大和時代の第29代欽明天皇(在位539-571年)の御代に妙形氏が社殿を建立したそうです。平安末期、第82代後鳥羽天皇の寿永2年(1183)藤原祐胤卿が神剣を奉納したそうです。
 江戸時代に入ると、第108代後水尾天皇の元和2年(1616)加藤長清(道士)が登厳し中興の開山主として神器を守り奉斉し、諸大名が崇敬を寄せるようになったそうです。
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