長野県茅野市宮川に諏訪大社上社前宮(すわたいしゃかみしゃまえみや)があります。
諏訪大社上社前宮は上社本宮から東南に約1.5km、八ケ岳や諏訪平を一望する神原(ごうはら)にあります。本宮の祭神・建御名方神が諏訪に入り、最初に居を定めた場所で、諏訪大社4社の中で最初に建てられた諏訪信仰の発祥の地です。
境内の大半を占める広場の神原に、かつては大祝(おおほおり)の居館である神殿(ごうどの)の建物が建っていました。
諏訪大社では木や石などに降りる精霊として、ミシャクジ神を祀っていました。奉祀する神職の最高位を大祝と呼び、上社の大祝「諏訪氏」は祭神の子孫として、下社の大祝「金刺氏」は皇族の子孫としていました。
平安時代後期、諏訪・金刺の両氏が武力を持って大きな勢力となりました。祀られていた神もミシャクジから、上社は建御名方命、下社は八坂刀売命になりました。その後、金刺氏は戦国時代に入り滅亡し、上社の諏訪頼重は武田氏に滅ばされますが、頼重の従兄弟の頼忠の子・頼水が高島藩主になり、明治維新まで続きました。
神原では室町時代中期、大祝の居館が移されるまでは中心的な場所として多くの社殿が軒を連ねていました。諏訪大社上社の大祝職位式や大御立座神事など重要神事が全て前宮境内で行われました。大祝の居館が移されると多くの建物も消滅しました。本殿や内御玉殿、十間廊などの社殿は残り現在も粛々と神事が行われています。
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