旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

大威徳寺多宝塔

2021年06月13日 | 旅 歴史

 大阪府岸和田市大沢町に大威徳寺(だいいとくじ)があります。
 大威徳寺の多宝塔は本瓦葺きの、3間3面の多宝塔で、高さ13m、一辺の長さは約3.1mです。初層壁板に室町時代後期の永正12年(1515)の墨書が発見され、その時に建てられています。室町末期の手法をよく残す繊細な多宝塔です。
 多宝塔は、本堂の後方に位置し、特異な配置形式をしています。基壇上に建ち、高欄のない縁を廻らしています。中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備え中央間は蟇股、脇間蓑束です。塔の内部は、来迎柱、来迎壁があり仏壇を置いています。昭和46年(1971)に国の重要文化財に指定されています。

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大威徳寺

2021年06月12日 | 旅 歴史

 大阪府岸和田市大沢町に大威徳寺(だいいとくじ)があります。
 牛滝山大威徳寺は紅葉の名所・牛滝山の山中にあります。修験道の開祖・役小角(えんのおづぬ)が開いたといわれている古刹で、葛城修験道の霊場として崇敬されてきました。比叡山の学僧であった恵亮が、境内の「三の滝」で修行中、滝の中から牛に乗った大威徳明王を見たそうです。
 恵亮はその姿を彫って本尊としたので、大威徳寺という寺号になりました。真言宗の開祖・空海もここで修行をしたようです。当時は真言宗のお寺だったようです。のちに真言宗と天台宗の兼学寺院となり、現在は天台宗になっています。
 大威徳寺は48もの僧坊を擁する大きなお寺でしたが、豊臣秀吉の根来寺攻めの兵火にかかり多くの諸堂を焼失しました。多宝塔だけは奇跡的に被害を免れ、国の重要文化財に指定されています。大威徳寺の境内は大阪府の名勝に指定され、境内にある楓は岸和田市の天然記念物に指定されています。

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岸和田だんじり会館

2021年06月11日 | 旅 歴史

 大阪府岸和田市本町に岸和田だんじり会館があります。
 岸和田だんじり会館は日本一の荒ぶる祭「岸和田だんじり祭」の長い歴史や迫力を体感できる施設です。江戸から明治にかけて造られた実物のだんじりが展示されています。またマルチスクリーンは祭の熱気と迫力を見せてくれます。
 だんじりとは山車(だし)のことを指します。岸和田だんじり祭は、岸和田祭とか旧市の祭りとも呼ばれました。延享2年(1745)、町方の茶屋新右衛門が大坂の祭を見て、牛頭天王社(現・岸城神社)の夏祭に献灯提灯を掲げたいと藩主に願い出て許可されたのが始まりといわれています。
 また、元禄16年(1703)、岸和田藩主の岡部長泰が伏見稲荷を岸和田城三の丸に勧請し、五穀豊穣を祈願して行った稲荷祭が始まりとする説もあります。スピードを増しただんじりを方向転換させる「やりまわし」が人気で、一地方の祭が全国から見物人が押し寄せる祭になっています。

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兵主神社本殿

2021年06月10日 | 旅 歴史

 大阪府岸和田市西之内町に兵主(ひょうず・ひょうす)神社があります。
 兵主神社本殿は三間社流造り、檜皮葺きで、正面に軒唐破風が付けられています。桃山時代の天正から慶長年間(1573-1614)頃に建てられたものと考えられています。南面して鎮座し、鮮やかな朱塗りで、蟇股などに桃山風の装飾が施されています。大正13年(1924)に国の重要文化財に指定されています。

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兵主神社

2021年06月09日 | 旅 歴史

 大阪府岸和田市西之内町に兵主(ひょうず・ひょうす)神社があります。
 兵主神社は延喜式神名帳に記載されている式内社で、旧掃守郷の総社です。西ノ内、上松、下松、尾生など近隣12ヶ村を氏子区域として禰宜一人ずつを出して奉祀していました。天正年間の社殿焼失以降、各村がそれぞれの氏神を勧請したため、以後は西ノ内村のみで祭祀したそうです。
 兵主とは、中国古代の伝説上の神で、兵器の神・兵器製造の神とされ、そこから鍛冶の神にもなっています。国の重要文化財に指定されている本殿は豊臣秀吉が再建したと伝えられています。明治6年(1873)に郷社に列格し、兵主神社と改称しました。明治42年(1909)、下松村の八幡神社、菅原神社、厳島神社を合祀しています。

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岸和田城

2021年06月08日 | 旅 歴史

 大阪府岸和田市岸城町に岸和田城があります。
 岸和田城は建武年間(1334-1338)頃、楠木正成が摂津・河内・和泉3国の守護に任ぜられた際、一族の和田高家に命じて築城させたのが始まりです。後に足利氏の武将・山名氏清が和泉守護になった際、信濃泰義が城主となりました。
 応永15年(1408)細川頼長が城主となりました。明応9年(1500)細川元有が畠山尚順に敗れ、守護代として松浦肥前守が入城しました。岸和田衆と呼ばれた松浦一族がしばらく治めました。天正11年(1583)豊臣秀吉の家臣・中村一氏が現在地に築城しました。
 天正12年(1584)、根来衆、雑賀衆の宗徒との戦いになり、城下は焼かれました。翌年、秀吉は岸和田城を拠点にし、10万の大軍で、根来の本拠である根来寺を攻め、壊滅させました。その後、小出秀政が城主となり慶長2年(1597)には天守閣が築城されました。(天守は文政10年(1827)に落雷のため焼失しています)
 慶長19年(1614)の大坂冬の陣では松平信吉が城主となり、北条氏重、小出吉英と代わり、元和5年(1619)には松平康重が入城しています。寛永17年(1631)岡部宣勝が6万石の城主となり、明治まで岡部氏13代が治めました。明治4年(1871)の廃藩置県により廃城となりました。

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多治速比売神社拝殿

2021年06月07日 | 旅 歴史

 大阪府堺市南区宮山台に多治速比売神社(たじはやひめじんじゃ)があります。
  大阪府堺市南区宮山台に多治速比売神社(たじはやひめじんじゃ)があります。
 多治速比売神社の拝殿は朱塗りの豪華な造りです。本殿の神様へ祈りを捧げるために建てられています。間口3間、奥行3間、入母屋造り、本瓦葺きで、正面に千鳥破風と軒唐破風を付けています。

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は朱塗りの豪華な造りです。本殿の神様へ祈りを捧げるために建てられています。間口3間、奥行3間、入母屋造り、本瓦葺きで、正面に千鳥破風と軒唐破風を付けています。

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多治速比売神社本殿

2021年06月06日 | 旅 歴史

 大阪府堺市南区宮山台に多治速比売神社(たじはやひめじんじゃ)があります。
 多治速比売神社の本殿は間口3間、奥行1間、単層、入母屋造り、檜皮葺きで、正面に千鳥破風があり、3間の向拝には軒唐破風が付けられています。 昭和24年(1949)に国の重要文化財に指定されました。昭和29年(1954)から3年にわたり解体修理が行われ、棟札により室町後期の天文10年(1541)に再建されたことが判明しました。

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多治速比売神社

2021年06月05日 | 旅 歴史

 大阪府堺市南区宮山台に多治速比売神社(たじはやひめじんじゃ)があります。
 多治速比売神社は昭和38年に造成された泉北ニータウンの宮山台の入口、秋田兵陵の頂上に鎮座しています。一般には「荒山宮」(こうぜんのみや)と呼ばれる延喜式内社で、日本武尊の后(きさき)である多治速比売を主神として、素盞嗚尊(すさのおのみこと)・菅原道真を合祀しています。
 6世紀頃の創建と伝えられ、多治速比売命が女神であることから厄除・安産・縁結びの神として繁栄しました。明治初年までは神仏習合で神宮寺の総福寺とともに歩みましたが、神仏分離令により神社のみとなりました。室町時代に再建された本殿は国の重要文化財に指定されています。

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桜井神社拝殿

2021年06月04日 | 旅 歴史

 大阪府堺市南区片蔵に桜井神社があります。
 桜井神社の拝殿は間口5間、奥行3間、単層、切妻造り、本瓦葺きの建物です。鎌倉時代後期の建立で、現存する拝殿建築の中でも最も古い社殿の一つです。木部は丹塗り、重厚で簡素な意匠です。蟇股が簡単な板状であり、梁の両端に彫刻が刻まれていない造りは、鎌倉時代の特徴です。側面の妻は二重虹梁蟇股形式で奈良時代以来の古式の様式を踏襲しています。
 割拝殿形式という中央に通り抜け通路(馬道)を持つめずらしい造り方です。同じ古い割拝殿形式の石上神宮摂社・出雲建雄神社(天理市)の拝殿も国宝に指定されています。桜井神社の拝殿は背面の向拝を除いて、昭和28年(1953)に国宝に指定されています。

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桜井神社

2021年06月03日 | 旅 歴史

 大阪府堺市南区片蔵に桜井神社があります。
 桜井神社は上神谷(にわだに)の八幡さんとも呼ばれ、延喜式神名帳に記載されている和泉国大鳥郡の式内社です。有史以前より存在する古社でこの地の豪族・桜井一族が祖先の武内宿禰命を祀っていたといわれています。
 推古天皇5年(597)、八幡宮として創建され誉田別命・足仲彦命・息長帯比売命を合祀し、上神谷八幡宮とも呼ばれました。中世、武家にも崇敬され、神仏習合の霊場として繁栄しました。天正5年(1588)、織田信長の根来攻めの兵火により拝殿以外の堂宇は灰燼に帰しました。
 江戸時代に神門、鐘楼、宝蔵などが再建され、明治5年(1872)に郷社に列し、昭和17年(1942)には府社に昇格しています。桜井神社の拝殿は堺市内で唯一の国宝に指定されている貴重な社殿です。10月に奉納される「上神谷のこおどり」は国の選択無形民俗文化財に指定されています。

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法道寺大師堂

2021年06月02日 | 旅 歴史

 大阪府堺市南区鉢ケ峯寺に法道寺(ほうどうじ)があります。
 法道寺の大師堂は金堂の右前方にあります。江戸時代に建てられた宝形造りの建物です。大師堂の周りは石板で囲まれていて、四国八十八ヶ所霊場のお砂踏み場となっています。

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法道寺金堂

2021年06月02日 | 旅 歴史

 大阪府堺市南区鉢ケ峯寺に法道寺(ほうどうじ)があります。
 法道寺の金堂は中門の先に建てられています。江戸時代に建てられた堂宇です。屋根を大きく作り、細部に彫物を多用する江戸時代の特徴が出ています。慈覚大師円仁が篭って刻んだという本尊の「薬師如来像」を祀っています。

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法道寺中門

2021年06月01日 | 旅 歴史

 大阪府堺市南区鉢ケ峯寺に法道寺(ほうどうじ)があります。
 法道寺の中門は江戸時代に再建された仁王門です。安置されている金剛力士像の吽形(うんぎょう)から発見された墨書木札に鎌倉時代の弘安6年(1283)の銘が残されていました。金剛力士像は堺市の有形文化財に指定されています。

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