オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

ようやく嫁がれた昭和37年生まれ東邦精機のコンプレッサー修理

2011-04-21 00:51:09 | 整備・作業
友人の後輩がやっているバイク屋さんのコンプレッサーが壊れたので何か手持ちに無いかと電話が
来ました.


我が家には以前,サンドブラストがしたくて大型のコンプレッサーを探していた時期があり必然的?に
何台か集まってきたものがあります.


そんなに大きくない方が良いとのことだったので並列2気筒1馬力のこれに決定.
ただこれは以前,試運転した際に圧力スイッチからエア漏れが見つかったのですが,部品が
高価だったので修理が出来ずにいたものでした.




「長い月日」と「願い」は奇妙なもので,高価で買えなかった圧力スイッチも願い続ければ必然的?に
集まってきてくれました.



これらは装置が廃却される度に部品取りしていたもので,1台分でよかったのですが,どうも
火がつくと思考回路が一極集中になってしまい,頭の中で「圧力スイッチ・ブーム」が巻き起こり
必要以上に集めてまう事が多々あります.


壊れたコンプレッサに補修用にと集めた部品・・・ガレージが手狭になる原因です.

嗚呼,反省.



集めた圧力スイッチの方が上等なのですがスイッチの極数が足りないので残念ながらそのまま
交換という訳にいかず,不具合のところだけ部品を取り替えます.

壊れているのは圧力を受けるベローズ部分,メーカーが違うので取り付けれられるか不安でしたが,
寸法,形状も同じでした.




「圧力スイッチ」なのでコンプレッサからの圧力でモーターをON,OFFさせるものです.

掃除と中身のチェックをしようとしましたが,どうもやりにくい.きっちりするには分解が一番.



圧力がかかると内部のレバーが押されてシーソーになったスイッチが入ったり切れたりします.


古くても国産なので機構部品は丈夫ですがゴムや樹脂はどうしても時間と共に風化・劣化します.
スイッチの電線の被覆にひび割れが見られたのでばらしたら,ボロボロになっていました.




新しく電線を作り直して組み立てます.




モーターの電線類も硬化していたので新しく配線しなおして組み立て完了.

試運転しながらスイッチの動作圧力調整を行います.




運転は問題ないですが,どこかから少しエアーが漏れてるみたい.



漏れ箇所を探します.

・・・・・怪しい箇所が見つかりました.
「逆流防止弁」です.



圧縮機で圧縮した空気をタンクに送りますが,コンプレッサが停止後,タンクからエアーが逆流して
圧縮機から漏れないように逆流防止弁が付いていますが,その弁がリークしているようです.

白いテフロン製の弁がひどく痛んでいます.
部品が無いので磨いてあげて裏返しに組んであげます.


ここまで来ると,綺麗に掃除をしてあげたい気分になってきました.


面倒ですが圧縮機とモーターを下ろしてマジックリンで油汚れを落としてあげます.



日曜の昼下がり,行きかう近所のおじさん,おばさんに声を掛けられながら,せっせと
おっさんは働きます.



綺麗にすることはやっぱりいいものです.


クランク室の中も綺麗にして新しいコンプレッサオイルを入れてあげます.




元通り組み上げて元気に復活です.




ちなみにこのコンプレッサは「東邦精機製作所」というメーカーのもので,製造年月はなんと
製造年月は昭和37年6月!!



私よりずっと年上.



ツールショップなどで輸入品のコンプレッサが売られていますが静寂性や耐久性はやはり国産です.

輸入品の新品を買うならその費用で国産の中古品を探される方が良いと私は思います.



ちょっと疲れましたが,在庫品が処分できたのと,お小遣いが入ったので良かったです.


ただ今のバンディット貯金:826,333円になりました.

う~んもう少し.

ではまた.