タイヤチェンジャーのオーバーホールの続きです.
にっくき抜けないターンテーブル軸.

きちんと塗装してあげようと気持ちが切り替わると,ターンテーブルの下の部分が気になります.
ここはターンテーブル軸が抜けないと分解できないため中途半端にしか塗装が剥離できません.
「う~ん,腹立つ~.」
おっと,欲張り厳禁でした.
我慢して出来るだけ塗装をはがし,錆を取っていきます.
夜,寝床に入ると「う~ん,やっぱ,分解せんとあかんなあ~」と悪魔のささやきが聞こえてきます.
邪念を振りほどき眠りにつきます.
が,睡眠中は意識をコントロールできないため悪魔のささやきが容赦なく私の心に入り込んで
きます.
チェンジャーを目の前にするたびに「この天板(ターンテーブル)が抜ければなあ~」としみじみと
思ってしまいます.

夜な夜なささやく悪魔のささやきには勝てず改めて軸を抜くことにしました.
軸にはまっている回り止めキーが抵抗となって抜きにくくなっている可能性があるので先に
抜くことにします.
とはいえ抜くように作られていないので,タップを立ててネジを入れて引き抜くようにします.

M5のネジから試したのですがキーはピクリともせずネジが折れそうになるのでM6で立て直し.
それでも折れそうなので結局いっぱいいっぱいのM8まで太くしました.

このネジ穴にボルトをねじ込み,爪付きジャッキで引き上げます.

この爪付きジャッキ,2トンまで持ち上げられる頼もしいヤツです.
二丁掛けなのでボルトが曲がらないようにバランスよく油圧を掛けていきます.
ニュル~っと抜けてきました.

なかなかの手ごたえ.
もう少し.う~ん,たまりません.
まずは第一関門のキーが抜けました.

思った以上に長いキーです.
さて本題のターンテーブルです.
都合の良く四つ爪のプーラーなど無いため,当初天板の下にジャッキを咬ませてジャッキアップ
させようとしました.
ただ天板は写真のように十字にスリットが入っていて四分割の天板になっているため強度が低く
ジャッキアップの力に負けて変形してしまいそうになり,断念した経緯があります.

そこで今回はこのスリットに本来入る部品をはめて,力を分散することにしました.
同じくスリットに入る部品を治具にしてM16の太いステンレス製のボルトで力を掛けていくことに
しました.

ステンレス製のネジは熱膨張が大きく,熱伝導が悪いため焼き付きやすくこのような作業には
不向きですが,手持ちにそれしかしかなかったため,ネジ部にモリブデングリスをたっぷり塗って
作業します.
最初はびくともしませんでしたが徐々に抜け始めました.

モリブデングリスを塗ってはいるもののボルトは悲鳴を上げて,カジっいるのが分かるくらいの
抵抗を感じます.
何度もボルトを外してモリブデングリスを塗りなおし,少しずつボルトをまわしていきます.
ナットとボルトが限界にきたため天板下にボトルジャッキをかませボルトの負担を減らしてやります.

もう少し・・・・.
じゃ~ん,抜けました~

残るは一番下にあるターンテーブルを回すギアを抜くだけです.
駆動側のウオームギアとモーターも外します.

筐体とギアの間に当て板をはさみ上側からジャッキで引き抜くことにしました.

こいつは割りとスルスル~っと抜けてくれます.

またまたバランスよく油圧を掛けていきます.
もう少し.

抜けました~

軸を抜くと軸受けには今回交換したかった3本のOリングが見えます.
軸には2部屋に分けるための溝が見えます.

ターンテーブルの裏側にはホイールをチャッキングするためのエアシリンダーが付いています.
チャックを開閉させるには二本のエアー経路が必要で,なおかつターンテーブルが回転するために
フローティングさせる必要があります.
軸を観察するとそのエアー経路の構造(回路)と,それを実現させるための加工跡をうかがうことができます.

単純な機構ですが仕組みを知ることでモノ作りの深さを知ることができ,そしてより深いワールドに
入っていける気がします.
今回頑張ってくれたM16のステンレスボルトとナット.

残念ながらカジってしまってご臨終です.
ターンテーブルがばらせたので頑張って塗装の剥離と錆び取りです.
ベアリングと塗料,注文しなくては.
ではまた
にっくき抜けないターンテーブル軸.

きちんと塗装してあげようと気持ちが切り替わると,ターンテーブルの下の部分が気になります.
ここはターンテーブル軸が抜けないと分解できないため中途半端にしか塗装が剥離できません.
「う~ん,腹立つ~.」
おっと,欲張り厳禁でした.
我慢して出来るだけ塗装をはがし,錆を取っていきます.
夜,寝床に入ると「う~ん,やっぱ,分解せんとあかんなあ~」と悪魔のささやきが聞こえてきます.
邪念を振りほどき眠りにつきます.
が,睡眠中は意識をコントロールできないため悪魔のささやきが容赦なく私の心に入り込んで
きます.
チェンジャーを目の前にするたびに「この天板(ターンテーブル)が抜ければなあ~」としみじみと
思ってしまいます.

夜な夜なささやく悪魔のささやきには勝てず改めて軸を抜くことにしました.
軸にはまっている回り止めキーが抵抗となって抜きにくくなっている可能性があるので先に
抜くことにします.
とはいえ抜くように作られていないので,タップを立ててネジを入れて引き抜くようにします.

M5のネジから試したのですがキーはピクリともせずネジが折れそうになるのでM6で立て直し.
それでも折れそうなので結局いっぱいいっぱいのM8まで太くしました.

このネジ穴にボルトをねじ込み,爪付きジャッキで引き上げます.

この爪付きジャッキ,2トンまで持ち上げられる頼もしいヤツです.
二丁掛けなのでボルトが曲がらないようにバランスよく油圧を掛けていきます.
ニュル~っと抜けてきました.

なかなかの手ごたえ.
もう少し.う~ん,たまりません.
まずは第一関門のキーが抜けました.

思った以上に長いキーです.
さて本題のターンテーブルです.
都合の良く四つ爪のプーラーなど無いため,当初天板の下にジャッキを咬ませてジャッキアップ
させようとしました.
ただ天板は写真のように十字にスリットが入っていて四分割の天板になっているため強度が低く
ジャッキアップの力に負けて変形してしまいそうになり,断念した経緯があります.

そこで今回はこのスリットに本来入る部品をはめて,力を分散することにしました.
同じくスリットに入る部品を治具にしてM16の太いステンレス製のボルトで力を掛けていくことに
しました.

ステンレス製のネジは熱膨張が大きく,熱伝導が悪いため焼き付きやすくこのような作業には
不向きですが,手持ちにそれしかしかなかったため,ネジ部にモリブデングリスをたっぷり塗って
作業します.
最初はびくともしませんでしたが徐々に抜け始めました.

モリブデングリスを塗ってはいるもののボルトは悲鳴を上げて,カジっいるのが分かるくらいの
抵抗を感じます.
何度もボルトを外してモリブデングリスを塗りなおし,少しずつボルトをまわしていきます.
ナットとボルトが限界にきたため天板下にボトルジャッキをかませボルトの負担を減らしてやります.

もう少し・・・・.
じゃ~ん,抜けました~

残るは一番下にあるターンテーブルを回すギアを抜くだけです.
駆動側のウオームギアとモーターも外します.

筐体とギアの間に当て板をはさみ上側からジャッキで引き抜くことにしました.

こいつは割りとスルスル~っと抜けてくれます.

またまたバランスよく油圧を掛けていきます.
もう少し.

抜けました~

軸を抜くと軸受けには今回交換したかった3本のOリングが見えます.
軸には2部屋に分けるための溝が見えます.

ターンテーブルの裏側にはホイールをチャッキングするためのエアシリンダーが付いています.
チャックを開閉させるには二本のエアー経路が必要で,なおかつターンテーブルが回転するために
フローティングさせる必要があります.
軸を観察するとそのエアー経路の構造(回路)と,それを実現させるための加工跡をうかがうことができます.

単純な機構ですが仕組みを知ることでモノ作りの深さを知ることができ,そしてより深いワールドに
入っていける気がします.
今回頑張ってくれたM16のステンレスボルトとナット.

残念ながらカジってしまってご臨終です.
ターンテーブルがばらせたので頑張って塗装の剥離と錆び取りです.
ベアリングと塗料,注文しなくては.
ではまた