オクテック ガレージ ブログ OKU-TEC garage

大した人生ではないけれど,それでも読み返せば思い出されるあのときのこと.消えないように,そして生きた証になるように

アルミによる軽量化 イメージと腕(技術)との隔たり スライダー用のジュラコン購入

2012-01-17 02:55:18 | 工作
あるところからの依頼で治具を作っています.
要望は軽いこと.

軽いといえばアルミ.
イメージした形を図面(CAD)に起こしながら必要な材料を考えるのですが,必要な寸法の材料が
無ければ買うか作り出すしかありません.

φ7mmのアルミの丸棒.
φ9mmなら沢山あるのに残念です.

φ7mmのアルミなら材料商社で買ったら定尺の2mで数百円程度.
これ一本を注文するわけにはいかないので仕方なくφ9mmから旋盤で削りだします.



長尺になるとたわみで寸法が狂うので通常は「振れ止め」を使うのですが,手持ちにないため
寸法を測りながら手で押さえて逃げないようにして切削していきます.





軽量化にはパイプ材が適していますが肉厚が足りない時は丸棒から芯を抜くしかありません.

人間の手の間隔は敏感で,軽くてもバランスが悪いと変に重く感じてしまったりします.
なので「抜けるところは抜けるだけ抜く」です.



イメージした通りに材料を切り出して後はそれを溶接して形にしていきます.
旋盤やフライス盤は機械が仕事をしてくれるので,下手な設計でなければそれなりモノが出来上がってくるのですが・・・.




それが溶接となると,機械が良くても人間の手に委ねられる要素が多く,上手くいかないことが
多いです.

傷防止にテフロンチューブを被せるために4mmの板モノにφ7mmの丸棒を溶接するのですが,
溶接条件があってないためか綺麗に溶接できません.




溶接強度は問題ないですが,溶接といえば綺麗なうろこ状のビートが等間隔で並んでいるのが
本来の出来.

丹念に材料を切り出しても最後の溶接であっけなく心を折られます.
それほどアルミの溶接は難しいのです.


でもアルミは楽しいです.
なのでまたアルミの材料を買ってきました.
商社が近所なので寅次郎と散歩がてら一緒に取りにいくのですが,定尺4mモノでも切断せずに
持って帰って来れるのがうれしいです.




バイクで転倒した際にダメージを吸収させるためのスライダー.
バンディット1250Sにも作ってやろうと思って「ジュラコン」も買ってみました.
比重が大きいのでずっしり重いです.
こんなに沢山必要ないのですが定尺なのでこの長さです.
工作仲間のみなさん,必要数で小分けするのでお気軽にどうぞ.




先日,塗装をやり直していた油圧リフト台用の台車も赤く上塗りしてみました.



リフトを載せるため,やぐらを組んだりとしていたら一週間があっという間.





カローラ号に乗ろうと思ってはいるのもの今週も時間がとれず・・・・




ろくにエンジンも掛けてやってなくて常時点等のヘッドライトのせいでバッテリーに負担が
かかるのもアレなんで,潔くヘッドライト系のヒューズを取っ払ってやりました.




工作も楽しいことばかりではなく,失敗して心が折れたり,不出来でイラっとすることも
多かったりして,そんなとき,自分は何してんだろうと思ってしまいます.


さて来週こそ乗ろうっと.