Amazonで買ったサイクロン集塵用のセパレーターを使って掃除機をサイクロン掃除機にする話の「その3」になります。(その2はコチラ)
今回はセパレーターを取り付けたペール缶と掃除機を一体にするためのフレーム製作についてです。
サイクロン掃除機(集塵機)の自作はネットで結構ヒットするのですが、一体化した記事は余り無くてたいていがゴミを遠心分離できたという話で
終わっていました。
木工工作する人の中にはセパレーターユニットを作業台の下などに収納して使う人もいるみたいなのですが、単にサイクロン掃除機として使うのであれば
掃除機と一体化しておいた方が使い勝手がいいような気がします。
数は少ないですが一体化する人の中で奇麗に奇麗にまとめられているなと感心したのが一つありました。
掃除機にセパレーターを取り付けるブラケットを掃除機本体の色に合わせてあって、アクセントにもなってちょっとかっこよく仕上がっていました。
色を入れるってデザイン的なセンスを持ち合わせないとできないことなので、そんなことのできない自分はうらやましく思えます。
いやいやお上手。ステキ。
【風の森工房】コンパクトな一体型サイクロン集塵機 / 集塵機 自作 / サイクロン掃除機 自作 / DIY /Cyclone Shop-Vac/Dust Collector
一体化する方法ですが、私が木材で作るとどうしても「お父さんが日曜大工で作りました」的なチープ感がでてしまうのでアルミフレームで作ることにしました。
最近はアルミフレームも入手性が良くなって部品代もそう高くないのでDIYでも広がっていくのではと思います。
使う材料はSUSというメーカーのもので、その中で一番低価格なGFという丸パイプ構造のものです。
ただ土台部分にはキャスターが付くので、その部分だけ角形状(SF)にしました。サイズは30mm角です。
キャスターを取り付ける部材は値段がそれなりにするのと、ちょっとゴツいので、市販のキャスターに合わせて手持ちのアルミ板で作ることにしました。
コンター(バンドソー)で切り出して仕上げはベルトサンダーでと思ったのですが、キッチリ揃った板の方がステキなのでフライスで仕上げました。
削ったときにでる切子(切粉)。
今までは掃除用のハケでチマチマ掃除していたんですが、サイクロン掃除機があればガンガン吸ってやります。
キャスターはコーナンで買ってきた普通の安物です。
その取付穴に合わせてハイトゲージでけがくのですが、久しぶりに使おうとしたら電源が入りませんでした。
原因は電池の端子の接触不良だったのですが、腐食だけでなくプラスチック製の電池ボックスの蓋が劣化して変形していました。
自分も含めあちこちガタがきてます。
垂直にネジを切りたいのでボール盤にタップをくわえさて手回しで切るのですが、こういったときにタッパーが欲しくなります。
終活ではないですが道具を増やすのを控えるよう心掛けているのですが、最近こんな考え方が人生の終焉を早めるんじゃあないかと思ったりします。
「整理しろ」VS「もっと買え」 さてどっちがこれからの人生にとって正解なのか。
四辺の仕上げに使ったのは以前買った"Cフェイサー"という面取り機という面取り機。
テーブルの上を滑らすだけなので簡単で手間いらず。それでいてきれいに仕上げてくれるので、使っていて心地よいです。
合間に作ると決めたサイクロン掃除機ですが、気付けばコレにかかりっきり。
キャスター付けたらこんな感じ。
別に大した部品ではないのですが、それでもそれなりに手間と時間が掛かるのと、穴径の公差を小さく取っているので、できると嬉しくなります。
ガレージで作業していると退屈した娘が様子見にきます。
彼女の六角レンチの直し方はこうみたいです。
親バカですが、私の天使です。
フレームはこんな感じ。
掃除機が載る部分は厚さ1mmのアルミ板。
掃除機を載せると周囲がほんのちょっと浮き上がってる。
よく見たら掃除機の底の部分、お尻の部分が丸まっていて中央一点に重さが掛かってしまって、そのせいでアルミ板に僅かにたわみが生じていました。
たわみと言ってもコンマ数ミリ。
別にへこむとかはないのでこのままでも問題ないと自分に言い聞かせるも、こういうの見るともうダメ。
アルミ板が可哀そうに思えたので補強を入れることにしました。
その昔「ESパワー」とかいうブランド名で一世を風靡した輸入工具の激安会社「エイシン」で買った折り曲げ機でアルミ板を「コの字」に曲げて
リベットで留めました。
当時どんどん安くなって1万円もしない値段で売ってた。こんな安くて潰れ(倒産)ないのと心配してたら、ほどなく倒産しました。
これと板を丸める三本ローラーは当時を知っている工作マニアのガレージには必ずあると思います。
全体的にできてきたので、これから手直ししながら仕上げていきます。
それではまた。
(続きはコチラ)