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JR福知山線廃線敷から有馬街道を通り阪急中山観音駅まで歩いてみた。 15Kmの歩き旅 その1 JR福知山線廃線敷

2022-02-03 02:46:18 | 歩き旅

「JR福知山線廃線敷」

福知山の方で廃線跡を歩けるところがあるってくらいの知識でしたが、知人のFacebookの写真に魅了され自分たちも行ってみることにしました。

西宮観光協会 https://nishinomiya-kanko.jp/fukuchiyamasen_haisenjiki2019/

 

 

知人の写真ってのがトンネルの出口から古びた鉄橋を望むなんとも素敵な風景でした。

 

場所はJR生瀬駅からJR武田尾駅間の武庫川に沿った山あいのルート。

全長は4.7Kmなので歩き旅としては少し物足りない。

グーグルマップを眺めて全体で12Kmくらいになるルートをさがしました。

「有馬街道」ってのがあって「街道」という言葉に惹かれて、ルートに追加。さらにマップとにらめっこして東へ進みゴールを「阪急中山観音」に決めました。

 

決行日は昨年末の12月28日。

年末はカレンダー的によろしくなくて、たいていの会社は29日までお仕事。うちも同じでしたが年休を頂きました。

会社に感謝。

 

歩き始める駅はJR武田尾駅。

JRって運賃高いんですね。

なので阪急電車に乗って宝塚駅までいって、そこでJRに乗り換える作戦。(小さな節約、豊かな老後 嗚呼小市民)

 

 

 

阪急宝塚駅の目の前がJR宝塚駅。

繋がってるので乗り換えがちょ~楽。

 

 

 

 

JR宝塚駅の次の駅が「生瀬駅」で次が「西宮名塩駅」、でその先に「武田尾駅」があります。

トンネルを抜けた先に「武田尾駅」があったんですが、この駅もまたトンネルの入り口、と言うかトンネル内にあるという珍しい駅。

 

 

 

薄暗くて平日の人気の無さと相まってちょっと不気味な感じ。

初めての駅はいつもワクワクするものですが、ちょっと不気味に思えたんで「2ちゃんねる きさらぎ駅」を思い出してしまいました。

(私もテレビで知ったんお話ですが登場人物の女性が見知らぬ駅に降り立って迷ってしまったことを2チャンネルの掲示板に書き込んだことから始まり、

それを見ていた人が心配して書き込んで・・・で求めることが出来ず女性はどんどん知らない場所に彷徨っていくというホラー的な話です。

ご存じない方はコチラをどうぞ)

 

 

 

駅は無人で自動改札があるだけでした。

 

 

 

 

付近は何もないので事前に買っておいた、おにぎりを改札横のベンチに座っていただきました。

こんなたわいもない事でも、地味に楽しいなと思いながら食ってます。

 

 

 

 

お昼ちょうど12時に武田尾駅を出発。

駅から見上げるとさっき通ってきたトンネルが見えました。

駅の周りには民家も無くて改札の前は武庫川とそれに沿った道が一本あるだけ。

左は廃線跡敷へ通ずる道で、右へ行けば武田尾温泉があって道はそこまで。

結構な秘境駅。

 

後に知ったのですがこの道が昔の線路だったとのことです。その当時の風景をyoutubeにアップされている人を見つけたので貼っておきます。

 

地上を走っていた頃の国鉄武田尾駅と現在の風景(昭和61年7月18日撮影)

 

 

 

福知山線配線敷はこの先ですが、ここはもう旧福知山線跡になるんですね。

この先に見える車が止まっているところが駅だったそうです。

 

 

 

 

廃線敷入口

トイレはここか生瀬側の入り口まで無く、途中に自販機もありません。

 

 

 

 

橋を渡ると枕木がズラッと並んでいました。

枕木を見た時、廃線敷として開放する際に敷き直したんじゃないかって感じてしまいました。

当時のままらしいんですがなんかなんかしっくりきません・・・。

 

 

 

 

大き目な砂利と歩幅に合わない枕木を歩きにくいと感じる私。

楽しそうに枕木を跳ねるように歩く娘。

いつまで手をつないでくれるんだろうかと思いながら、この瞬間を忘れないようにと思っている自分がいます。

(手をつないでくれてありがとう。お父さんはいつもうれしく思ってたよ)

 

 

 

廃線跡敷にはトンネルが6つ。

その一つ目の長尾山第3トンネル。長さ91m。

鉄道(廃線)のトンネルをくぐるって初めて。

 

 

 

 

二つ目の長尾山第2トンネル。

煤けた待避所がありました。

SLが走っていた頃だと、蒸気と煙で大変だったろろうなと思います。

 

 

 

 

 

桜の木があったので春はまた違った景色を楽しめるんだろうなと思います。

 

 

 

 

先へと続く線路の跡。

足元の枕木を眺めながら歩く。レールを固定する釘(犬釘)の痕が見えない。

何でだろうか。やっぱり不思議に思えた。

 

 

 

 

 

渓谷の眺めが良いスポット。

 

 

 

 

話は逸れますが上の写真はキャノンのコンデジ、G7Xで撮ったものです。

初期のG7Xなので結構古い機種ですがセンサーサイズは1インチと少し大きいです。

下がiPhone12で撮ったものです。微妙に場所は違いますがだいたい同じ場所。

iPhone12は昨年買ったもので初めてのアップル社のスマホカメラ。

iPhoneはスマホの中では性能が良い方だと思うのですが、絵作りはすごくドラスチックだなあと思いました。

拡大して見るとG7Xの方が自然な感じがするんですが昨今のニーズはSNSでどう映るか。

センサーの小ささを画像処理で上手くまかなっているってことでしょうか。

 

 

 

 

「何の穴?」

不思議そうに眺める娘。

 

 

 

 

子供には何でも不思議に見える。

スルーせず、立ち止まってみたり覗いてみたり。

「貯まった水を抜く穴かなあ?」 なんて話をしながら歩く。

 

「ゾンビとか出てきたら怖いよね。」

子供の発想っておもしろい。

 

 

 

 

 

三つ目のトンネル、長尾山第1トンネル (306m)

「この先落石等による事故の責任は持ちません」の注意看板。

 

トンネルの中に入ったら石が落ちてくると思って不安でいっぱいだった娘。

 

 

 

トンネル内は灯りがないので真っ暗。

懐中電灯は必需品とは書いてありましたか、「無いと歩けません」と書いた方がいいくらい真っ暗。

 

 

 

 

トンネルを抜けると古い橋梁がありました。

知人がSNSに投稿していた写真がここでした。

第2武庫川橋梁。

 

 

 

 

鉄橋なんで枕木のしたはなにもなく、踏み外したら落ちるので以前はフェンスでふさがれていて、横の歩道を歩いたらしいです。

いまは整備されて不安はないですが、できれば横の歩道を歩きたかったです。

 

 

 

 

 

 

4つめのトンネル。溝滝尾トンネル (149m)

ホンマ真っ暗です。

 

 

 

急流が見どころ

 

 

 

 

ダチョウの死骸・・・・・とみんな思った。

 

 

 

 

 

なんなんでしょうか、鉄道の設備ってことだけで不思議と哀愁を感じます。

 

 

 

こんな看板と待避所なんかも惹かれます。

 

 

 

 

 

疲れ知らず。

 

 

 

腰痛いです。

一番ダメな奴ですが何か? 脊柱管狭窄症とすべり症。身長2センチ縮みました。ああポンコツ。

 

 

 

 

線路って人が踏み入れないところを走っていることが多く、車窓からしか眺めることしかできないからか、線路の上を歩いてみたいって思う人もいるかと思います。

ここもまた道路と繋がっていない秘境の一つです。

景色も良くって、起伏もないのでお子さんと一緒でも全然平気で歩くことができます。

興味を持たれたら一度歩いてみてはどうでしょうか。

懐中電灯一人一本は必須です。

スマホのライトじゃ頼りないですよ。

 

 

福知山廃線敷のゴールはもうすぐ。

長くなったのでその先の中山観音駅までの歩き旅はまた書きたいと思います。

いつもながらの長々とした家族向けの記録日記にお付き合いくださりありがとうございます。

ではまた。