岩手県の大沢温泉といえば、立派な旅館もあれば湯治も受け付けている、日本の温泉文化を一箇所に凝縮したような温泉です。大沢温泉は高級感溢れる「山水閣」、茅葺き屋根の旅館「菊水館」、そして湯治場となっている「自炊部」の3エリアに分かれており、このうち日帰り入浴を受け付けているのは「自炊部」です。とはいえあくまで帳場があるのが「自炊部」なだけで、大沢温泉3エリア内にあるお風呂計7ヶ所のうち、日帰り入浴の客は「大沢の湯」「薬師の湯」「南部の湯(菊水館)」「豊沢の湯(山水閣)」の4ヶ所(女性はこの他自炊部にある女性専用露天風呂も可)に入ることができます。ちなみにその帳場は昭和初期のような雰囲気が漂っており、何ともいえない味わいが感じられました。
さて今回はその4ヶ所のお風呂のうち、大沢温泉名物である露天風呂「大沢の湯」を紹介します。この「大沢の湯」は混浴ですが、さすがに女性客は遠慮してしまうようで、訪問時には男性客しかいませんでした。お湯は無色透明無味無臭で、癖がなく体への当たりが優しいものです。若干熱めでしたが、肌がすべすべし、湯上りにはさっぱり感も得られます。この露天風呂は豊沢川の川縁に設けられており、川面を吹く風がお風呂の上をそよげば、火照った体を程よく冷ましてくれます。川面を眺めながらの湯浴みは実にのんびりでき、心を癒すにはもってこいです。
上述の通り、大沢温泉では料金内で他のお風呂にも入浴可能ですので、訪問の際には是非湯巡りを楽しんでみてください。
アルカリ性単純泉
51.3℃ pH9.2 成分総計0.5995g
JR東北本線・花巻駅から岩手県交通バス・新鉛温泉行で約25分
大沢温泉バス停下車
岩手県花巻市湯口字大沢181 地図
0198-25-2315
ホームページ
路線バス時刻表
7:00~20:30(受付最終20:00)
500円
私の好み:★★