私がカッパドキアへやってきたのは、世界遺産である奇岩を物見遊山するのはもちろんのこと、当地に湧く温泉に入りたかったからでもあります。カッパドキア周辺には、ズィガ温泉(ウフララ渓谷付近)などいくつかの温泉が湧いています。しかしながらこのエリアの観光地はそれぞれがかなり離れているため、当地で観光するにはツアーに参加するのが一般的であり、公共交通機関(路線バス)での移動はかなり難しく、ましてや温泉地となればほとんど不可能です。もし複数の温泉地をハシゴするならばレンタカーを借りるかタクシーをチャーターする他ありませんが、そこまでの予算も時間も無いので、不本意ながら今回は訪れる温泉を一箇所に絞ることにしました。その温泉とはギョレメから約30km北東にあるバイラムハジュ(Bayramhacı)温泉です。
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コンヤからバスでギョレメに到着後、ホテルに荷物を置いて、再びバスターミナルへと戻ってきました。街の中心にあたるこの界隈にはレストランや商店など観光客向けの店舗が揃っており、タクシーも待機していますが、このバスターミナルの前にはレンタルバイク屋があるので、高額な出費を要しそうなタクシーではなく、バイクを借りて温泉へ向かうことにしました。グーグルマップで調べたところ、ここから約30kmですから、バイクでも余裕で行ける距離です。
レンタルバイクの料金は利用時間に応じて料金が加算されてゆくとのこと。往復と入浴時間を合わせて4時間もあれば十分ですから、この時は125CCを4時間借りることにしました。支払った額は忘れてしまいましたが、お店のお兄ちゃんは当初かなり高い額をふっかけてきたので、交渉して言い値の数割にしたように記憶しています。ただヘルメットが別料金だったのは想定外でした。手続きの際にはデポジットとしてパスポートをお店に預ける他、免許証の提示を求められましたが、国際免許証ではなく日本の免許証でOKであり、ライセンス番号を書類に書き写す程度でしたから、もしかしたら社員証や学生証など、顔写真と何かしらの番号が記載されている身分証明証を提示しても通用しちゃうかもしれません。
15時ちょっと前にギョレメを出発。遠くに奇岩がのぞめます。バイクを借りた時点では弱くなっていた雨脚が、バイクを走りだして数分すると再び本降りになったので、途中で止めて、慌てて全身上下を登山用の雨具で固めました。雨のバイクは辛いですね…。
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まずはギョレメから真北へ直進すること7kmでアバノス(Avanos)という焼き物の街に出ますので、GSがある大きな十字路を右折して幹線道路D300号線を東進します。そして1kmほど進むと再び大きな十字路となり、ここを右折するとD300号のカイセリ方面となるのですが、ここは曲がらず直進します。後はAvanos Yoluと称するこの道を14kmみちなりに直進です。
アバノスの街を東西に横切るクズル川を渡ってしばらくすると人家が途絶えてちょっとした峠道になるのですが、この時は時間の経過とともに雨脚が強くなり、日が傾くにつれて気温もどんどん下がってゆき、寒さのためにスロットルを回そうとする我が右手がかじかんでしまい、全身の震えも止まらなくなってしまいました。低体温症に陥りそうな自分を必死に鼓舞しつつ、路面の雨を跳ね上がら私を追い抜かしてゆく車を目線の先に追いながら、天候を考えて素直にタクシーを利用すべきだった、無理してバイクを借りるんじゃなかった、と強く後悔したのですが、もうここまで来たら後戻りはできません。
ギョレメを出てから約25分。上り坂が終わって峠を越えたと思しき地点を走っていると、右手の彼方に湖が小さく見えてきました(上画像の地点)。これから目指す温泉はあの湖岸にあるはず。峠の高低差は大したことないのですが、それでもピークを越すと天候が変化し、雨が上がってくれたので助かりました。ワインディングロードの先になだらかな起伏が連なる大地が果てしなく広がっており、その牧歌的で美しい景色を眺めていると瞬間的に辛い寒さを忘れそうになりました。
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ギョレメから約30分、22km地点で右へ田舎道が伸びる丁字路に行き当たります(の左(上)側画像)。この目立たぬ丁字路の角に立っている標識(画像の白円内に拡大)にご注目。ここには"Bayramhacı Kaplıcasi"と記されています。Kaplıcasiとは温泉のこと。つまりバイラムハジュ温泉がある方向を示しているのですね。正直なところ、ここまでの道のりには自信が無かったのですが、ここまで来れば半分くらい発見できたようなもの。俄然元気が蘇り、ここで右折して田舎道をひた走りました。畑の真ん中を貫く何もない道路ですが、一応舗装はしてありますので、部分的な穴ぼこに気をつけさえすれば、それなりのスピードで巡航できました。なお特に標識はないのですが、途中で県境を越え、ネブシェヒル県からカイセリ県へ入ります。
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やがて田舎道の右側に湖が近づきはじめ、丁字路から5~6kmでバイラムハジュ(Bayramhacı)村のゲートを潜ります。このゲートからは、湖岸の斜面に人家が立ち並んでいる村の様子がよくわかります。
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起伏が続く村内の道を走行していると、ところどころに分岐がありますが、きちんと案内看板が掲示されていますから、それに従って進んでゆけば問題なし。
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集落を抜けて沿道から人家が再び消え始め、あれれ、通り過ぎちゃったかと不安を覚えたころに、水色の小屋が立つ施設ゲートに到着できました。ギョレメから約40分です。
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敷地内は意外と広く、ロータリー状の駐車場の前には黄色い横長の建物が立っています。おそらく宿泊棟なのでしょう。その建物の前にバイクを止めて雨具を脱いでいたら、背後からスタッフのお兄ちゃんが声をかけてくれたので、入浴したいと英語で伝えると、そのお兄ちゃんは快く案内してくれました。鉄格子が嵌められた窓口で料金10リラを支払って奥へと進みます。
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お兄ちゃんの後をついて建物の間の狭い通路へ入ってゆくと、湖を見下ろす大きな温泉プールが広がっていました。湖岸の高台という絶好のロケーション。生憎の天候で、湖上は低い雲で煙っていましたが、それでも十分に素晴らしい景色です。
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きっと夏の観光シーズンには多くのお客さんで賑わうのでしょうけど、秋の肌寒さに加えて雨天という悪条件が重なり、この日の先客は、ドイツ人夫婦の2人しかいらっしゃいませんでした。温泉プールは大小に分かれており、ご夫婦は大きなプールで遊泳中。
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プールサイドにずらりと並ぶ青い扉は更衣用個室・シャワー・トイレです。青い扉と並んで口を開けている入口より建物の1階へ入ると、大理石張りのハマム兼シャワールームとなっていました。室内には温泉蒸気が充満しているため、外気よりはるかに温かく、雨風の冷たさに震え上がっていた私は、この温かさがとてもありがたく感じました。
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更に奥には立派な内湯があり、大きな浴槽にたっぷり温泉が湛えられています。室内には真っ白な湯気とともに、温泉由来の石膏臭が漂っていました。訪問時のお湯の温度は37.9℃で、日本人にはかなりぬるめですが、寧ろ長湯するにはもってこい。寒さに震えていた私にとっては、この程度の温度であっても非常に温かく、まさに命の湯であり、水着に着替えてこの湯船に肩まで浸かった瞬間に「はぁ、生き返った…」と思わずつぶやいてしまいました。ここまでの苦労が一気に報われました。
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湯船は1.5mほどの深さがあります。お湯は槽内より供給されており、プールサイドから溢れ出た後は、溝にコンモリ析出を付着させながら室外へ排湯されています。その排湯量から察するに、内湯への源泉投入量は結構多いようです。室内に漂う石膏臭から推測できるように、温泉中にはカルシウムが多く含まれており、排湯路のみならず、ステンレスの手摺にも瘤のような析出がこびりついていました。
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内湯でしっかり体を温めた後に再び屋外へ出て、今度は露天温泉プールへ入ってみることに。
プールは大小に2分割されているのですが、槽内が水色に塗られている右側の大きな方はかなりぬるいので(体感で30℃未満)、明らかに入浴ではなく泳ぐためのものです。後述する小さな方から流れ込んでくるお湯を受けているため、その間にお湯がすっかり冷めてしまうのでしょう。尤も、水泳目的でしたらあまり温かくない方が良いので、私も体温を上げるために、先客のご夫婦と一緒にここでたっぷり泳がせてもらいました。
プールサイドから湖の方を見下ろすと、斜面の途中に温泉が溜まっている大きな湯の池を発見したのですが、そこで野湯できるのかな?
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湖に向かって左側の小さなプールには温泉の投入口があり、張られているお湯は右側の大きな方よりはるかに高温です。側面の湯面上に湯口があり、そこで温度を測ったところ44.2℃と表示されました。上述のようにお湯からは石膏の匂いが漂ってくる他、口に含むと甘味を伴う石膏味と硬水味、そして意外にも明瞭な炭酸味が確認できました。湯口周りは成分付着によって赤茶色に染まっており、またプール内のお湯も僅かに白く霞んで見えました。
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冷たい外気の影響なのか、投入時には44℃あったお湯は、湯船で39.1℃にまで下がってしまいますが、それでも体を温めるには十分であり、鮮度感もしっかり得られ、とっても良いお湯です。湯中での泡付きは見られませんが、トロミや引っかかる浴感が得られます。成分表示は確認できませんでしたが、カルシウムイオンと炭酸水素イオン・硫酸イオンを多く含んでいるものと推測されます。なお状況から考えるに、完全放流式の湯使いでしょう。一度浸かるとなかなか出られなくなるほどの良いお湯でした。
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暮れなずむ湖と山間の小さな村を眺望する露天温泉プール。風の音とお湯の流れる音しか聞こえてこない、とても静かな環境です。あまりに素敵なロケーションなので、お湯を楽しみながらこの絶景をずっと眺めていたかったのですが、街灯も何もない真っ暗な中を乗りなれないバイクで一人で帰るのは危なっかしいので、後ろ髪を引かれる思いで、日没前にここを出発し、ギョレメへと戻ったのでした(帰路の峠に差し掛かるころには、とっぷり日が暮れてしまいましたが…)。
カッパドキア観光の際に時間があれば、こちらへ立ち寄ることをおすすめします。
GPS座標:N38.788722, E35.014548,
営業時間不明
入浴利用10リラ
備品類なし
私の好み:★★★
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レンタルバイクの料金は利用時間に応じて料金が加算されてゆくとのこと。往復と入浴時間を合わせて4時間もあれば十分ですから、この時は125CCを4時間借りることにしました。支払った額は忘れてしまいましたが、お店のお兄ちゃんは当初かなり高い額をふっかけてきたので、交渉して言い値の数割にしたように記憶しています。ただヘルメットが別料金だったのは想定外でした。手続きの際にはデポジットとしてパスポートをお店に預ける他、免許証の提示を求められましたが、国際免許証ではなく日本の免許証でOKであり、ライセンス番号を書類に書き写す程度でしたから、もしかしたら社員証や学生証など、顔写真と何かしらの番号が記載されている身分証明証を提示しても通用しちゃうかもしれません。
15時ちょっと前にギョレメを出発。遠くに奇岩がのぞめます。バイクを借りた時点では弱くなっていた雨脚が、バイクを走りだして数分すると再び本降りになったので、途中で止めて、慌てて全身上下を登山用の雨具で固めました。雨のバイクは辛いですね…。
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まずはギョレメから真北へ直進すること7kmでアバノス(Avanos)という焼き物の街に出ますので、GSがある大きな十字路を右折して幹線道路D300号線を東進します。そして1kmほど進むと再び大きな十字路となり、ここを右折するとD300号のカイセリ方面となるのですが、ここは曲がらず直進します。後はAvanos Yoluと称するこの道を14kmみちなりに直進です。
アバノスの街を東西に横切るクズル川を渡ってしばらくすると人家が途絶えてちょっとした峠道になるのですが、この時は時間の経過とともに雨脚が強くなり、日が傾くにつれて気温もどんどん下がってゆき、寒さのためにスロットルを回そうとする我が右手がかじかんでしまい、全身の震えも止まらなくなってしまいました。低体温症に陥りそうな自分を必死に鼓舞しつつ、路面の雨を跳ね上がら私を追い抜かしてゆく車を目線の先に追いながら、天候を考えて素直にタクシーを利用すべきだった、無理してバイクを借りるんじゃなかった、と強く後悔したのですが、もうここまで来たら後戻りはできません。
ギョレメを出てから約25分。上り坂が終わって峠を越えたと思しき地点を走っていると、右手の彼方に湖が小さく見えてきました(上画像の地点)。これから目指す温泉はあの湖岸にあるはず。峠の高低差は大したことないのですが、それでもピークを越すと天候が変化し、雨が上がってくれたので助かりました。ワインディングロードの先になだらかな起伏が連なる大地が果てしなく広がっており、その牧歌的で美しい景色を眺めていると瞬間的に辛い寒さを忘れそうになりました。
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やがて田舎道の右側に湖が近づきはじめ、丁字路から5~6kmでバイラムハジュ(Bayramhacı)村のゲートを潜ります。このゲートからは、湖岸の斜面に人家が立ち並んでいる村の様子がよくわかります。
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起伏が続く村内の道を走行していると、ところどころに分岐がありますが、きちんと案内看板が掲示されていますから、それに従って進んでゆけば問題なし。
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集落を抜けて沿道から人家が再び消え始め、あれれ、通り過ぎちゃったかと不安を覚えたころに、水色の小屋が立つ施設ゲートに到着できました。ギョレメから約40分です。
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敷地内は意外と広く、ロータリー状の駐車場の前には黄色い横長の建物が立っています。おそらく宿泊棟なのでしょう。その建物の前にバイクを止めて雨具を脱いでいたら、背後からスタッフのお兄ちゃんが声をかけてくれたので、入浴したいと英語で伝えると、そのお兄ちゃんは快く案内してくれました。鉄格子が嵌められた窓口で料金10リラを支払って奥へと進みます。
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お兄ちゃんの後をついて建物の間の狭い通路へ入ってゆくと、湖を見下ろす大きな温泉プールが広がっていました。湖岸の高台という絶好のロケーション。生憎の天候で、湖上は低い雲で煙っていましたが、それでも十分に素晴らしい景色です。
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きっと夏の観光シーズンには多くのお客さんで賑わうのでしょうけど、秋の肌寒さに加えて雨天という悪条件が重なり、この日の先客は、ドイツ人夫婦の2人しかいらっしゃいませんでした。温泉プールは大小に分かれており、ご夫婦は大きなプールで遊泳中。
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プールサイドにずらりと並ぶ青い扉は更衣用個室・シャワー・トイレです。青い扉と並んで口を開けている入口より建物の1階へ入ると、大理石張りのハマム兼シャワールームとなっていました。室内には温泉蒸気が充満しているため、外気よりはるかに温かく、雨風の冷たさに震え上がっていた私は、この温かさがとてもありがたく感じました。
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更に奥には立派な内湯があり、大きな浴槽にたっぷり温泉が湛えられています。室内には真っ白な湯気とともに、温泉由来の石膏臭が漂っていました。訪問時のお湯の温度は37.9℃で、日本人にはかなりぬるめですが、寧ろ長湯するにはもってこい。寒さに震えていた私にとっては、この程度の温度であっても非常に温かく、まさに命の湯であり、水着に着替えてこの湯船に肩まで浸かった瞬間に「はぁ、生き返った…」と思わずつぶやいてしまいました。ここまでの苦労が一気に報われました。
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湯船は1.5mほどの深さがあります。お湯は槽内より供給されており、プールサイドから溢れ出た後は、溝にコンモリ析出を付着させながら室外へ排湯されています。その排湯量から察するに、内湯への源泉投入量は結構多いようです。室内に漂う石膏臭から推測できるように、温泉中にはカルシウムが多く含まれており、排湯路のみならず、ステンレスの手摺にも瘤のような析出がこびりついていました。
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内湯でしっかり体を温めた後に再び屋外へ出て、今度は露天温泉プールへ入ってみることに。
プールは大小に2分割されているのですが、槽内が水色に塗られている右側の大きな方はかなりぬるいので(体感で30℃未満)、明らかに入浴ではなく泳ぐためのものです。後述する小さな方から流れ込んでくるお湯を受けているため、その間にお湯がすっかり冷めてしまうのでしょう。尤も、水泳目的でしたらあまり温かくない方が良いので、私も体温を上げるために、先客のご夫婦と一緒にここでたっぷり泳がせてもらいました。
プールサイドから湖の方を見下ろすと、斜面の途中に温泉が溜まっている大きな湯の池を発見したのですが、そこで野湯できるのかな?
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湖に向かって左側の小さなプールには温泉の投入口があり、張られているお湯は右側の大きな方よりはるかに高温です。側面の湯面上に湯口があり、そこで温度を測ったところ44.2℃と表示されました。上述のようにお湯からは石膏の匂いが漂ってくる他、口に含むと甘味を伴う石膏味と硬水味、そして意外にも明瞭な炭酸味が確認できました。湯口周りは成分付着によって赤茶色に染まっており、またプール内のお湯も僅かに白く霞んで見えました。
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冷たい外気の影響なのか、投入時には44℃あったお湯は、湯船で39.1℃にまで下がってしまいますが、それでも体を温めるには十分であり、鮮度感もしっかり得られ、とっても良いお湯です。湯中での泡付きは見られませんが、トロミや引っかかる浴感が得られます。成分表示は確認できませんでしたが、カルシウムイオンと炭酸水素イオン・硫酸イオンを多く含んでいるものと推測されます。なお状況から考えるに、完全放流式の湯使いでしょう。一度浸かるとなかなか出られなくなるほどの良いお湯でした。
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暮れなずむ湖と山間の小さな村を眺望する露天温泉プール。風の音とお湯の流れる音しか聞こえてこない、とても静かな環境です。あまりに素敵なロケーションなので、お湯を楽しみながらこの絶景をずっと眺めていたかったのですが、街灯も何もない真っ暗な中を乗りなれないバイクで一人で帰るのは危なっかしいので、後ろ髪を引かれる思いで、日没前にここを出発し、ギョレメへと戻ったのでした(帰路の峠に差し掛かるころには、とっぷり日が暮れてしまいましたが…)。
カッパドキア観光の際に時間があれば、こちらへ立ち寄ることをおすすめします。
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入浴利用10リラ
備品類なし
私の好み:★★★