パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

おねえちゃん

2014年04月18日 | 子供ネタ
4月18日(金)雨

とある学習塾で採点スタッフとして働いておるのだが・・・
と、書き出すと、いろいろな愚痴やら問題点やらおもしろ話やら噴き出てくるのだが
今日はそういうことではなくて、自分の反省。
教室は、3時から8時まで開いている。
3時から4時くらいまでは幼児さんが多く、その後から小学生がわらわらと入ってきはじめる。
ピークは5時頃か。
もう、時計をみるヒマも、子どもを見るヒマないほどの忙しさで丸付けする。
6時半くらいから小学生達は少なくなり、中学生達が静かにお勉強する空間へと移動していく。
兄弟姉妹で通ってくる子達も多く、お迎えの関係とかでたまに夕方遅くに幼児さんがいることもある。

ひまわりちゃん(仮名)は年中さん。
おしゃべりさんで、「今夜はヤキトリなの。ひまわりがおべんきょしてる間にママが焼き鳥屋さんに買いに行ってるの。」とか
「今夜のご飯はお弁当なの。」とか教えてくれる。
おしゃべりしてる時は機嫌がいいが、一回機嫌を損ねるとタチが悪く、何を言っても「イヤっ!」
最大限に機嫌を害すと・・・泣く。
これが我が子ならひっぱたくぞ!と優しいnセンセは、顔で笑って心で悪態をつく。
オシャレなママとかっこいいパパとおねえちゃんのとうこちゃん(仮名)とひまわりちゃんの四人家族。
とうこちゃんも教室の生徒さん。
本来の学年よりだいぶ上の中学教材をやっている優秀なお嬢さんである。
どんどん難しくなっていく教材にうんざり気味で、プラス反抗期のはしりもあって、教室ではおしゃべりしたり、寝ちゃったり・・・
頭のいい子にありがちな(偏見か?)生意気なところも垣間見える。
その日は、姉妹いっしょにママと帰ることになっており、先におべんきょの終わったひまわりちゃんがとうこちゃんにまとわりつく。
どんどんまわりのみんなは帰っていき、小学生は彼女一人だ。
何度注意しても、ひまわりちゃんはとうこちゃんのお勉強しているところへ行っては嫌がられている。
イライラしているとうこちゃんと、ちょっとハイテンションになっていたひまわりちゃん。
こぜりあいになり、長机がばーんと倒れた。
厳しいD先生が「ひまわりちゃんっっっ(怒)」と怒鳴った。
その瞬間「とうこちゃんっ!とうこちゃんが悪いっ!」とワタクシ、怒鳴ってしまった。
その時の、少し口をとんがらせた感じの、でも、悲しそうなとうこちゃんの顔。

自宅へ帰る暗い道々、とうこちゃんの顔が目に焼き付いて離れない。
長机が、ものすごい音をたてて倒れて驚いてしまったということもあり、
怪我したらどうするのっっという思いもあり、
でも一番は「ひまわりちゃんが泣き出したらめんどくさい。」という思いもあっての「とうこちゃんっっ!」だった。
それから、「あなたはおねえちゃんでしょ。」という思いも。
つくづく自分が末っ子気質なのだと思った。
とうこちゃんは、おそらくおうちでも「おねえちゃんでしょ!」と言われ、我慢させられたり理不尽な思いをすることが多いだろう。
教室にまで「おねえちゃん」を持ち出されたらたまったもんじゃないよなあ。
おねえちゃんとはいえ、中学教材をやってるとはいえ、彼女だってまだ4年生なのだ。
祝日やらと重なり教室がお休みだったこともあり、一週間、ワタクシは悶々としていた。
そして、次の教室の時。
とうこちゃんに「この前はゴメンね」と謝る。
キョトン顔のとうこちゃんに「この前、ひまわりちゃんが机を倒した時、とうこちゃんを怒ったでしょ。
あのままだったらひまわりちゃんが泣きだすと思って、つい、とうこちゃんを怒ってしまったの。
ひまわりちゃんが悪いってわかってたのに。
ゴメンね。」というと、
相変わらずのポーカーフェイスで、でも、「うん、絶対泣いたよ。」
その「泣いたよ。」に、「だから、いいんだよ、あそこであたしが怒られることによってひまわりが泣かなかったから。」を読み取ったのは都合良い解釈か。
小学生のおねえちゃんに、なぐさめられた49歳の妹の気分。
妹はずっと妹で、おねえちゃんは妹が生まれた瞬間からずっとおねえちゃんなんだなあ。
コメント (2)
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