パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

趣味と経済と私

2019年10月04日 | Weblog
10月4日(金)雨

先日A夫人とおしゃべりした時の話。
彼女、闘病中にも関わらずめっちゃ働き、ボランティアもして、間で友人夫婦の離婚の保証人になったり、と忙しく暮らしている。
どんなに口すっぱく「仕事量はセーブしなさい!ボランティア活動もほどほどにっっ!同じ区だったらあたしが引き継いであげたいくらいだ。ったく病人にこんなに仕事押し付けてっ!」と言っても「生活を変えたくないのよ。」
結局のところ、彼女の趣味が仕事だったりボランティアだったりするのだろう。
「給料出たばかりなの、今日はあたしのおごりだよ!」とデザート付きでご馳走してくれた。
彼女が言う。
「いつもは鍵を閉めて仕事行くんだけど、その日は夫が有休とって家にいたからそのまま出かけちゃったのよ。」
で、鍵を忘れたことに気づく。夜の八時頃のことだ。
双子の息子の一人は大学生で、塾でバイトをしてて帰宅は11時を過ぎるだろう。
n「え?家にKちゃんいるじゃん!」
双子の片割れK君はもう5年ほど引きこもっているのだ。
彼女「ピンポンピンポン鳴らしたり、しつこく携帯鳴らしたりするんだけどさぁ寝てるらしくて電気は消えてるし出てきやしない。」
おまけに電池が切れかけてるのか呼び鈴がだんだんかすかな音になってくるのも腹立たしい。
その日有休だった夫は趣味の演劇活動に出かけてて、12時回らないと帰ってこないと言う。
ワタクシ、思わずここで引っかかる。
「え?平日だよね。12時回ってから帰ってきて、翌朝普通に出勤するの?」
A夫人「そう!週に二回。あと毎週土曜ね。」
結局、彼女、近所に住むママ友のおうちで、日付が変わるギリギリくらいまで過ごし、餃子の晩御飯までいただいてから帰ったとのことだったが、この話を聞いたワタクシの一番の衝撃ポイントは、A氏の趣味活動。

先日の顔合わせの時に、フィアンセYさんのお兄様の趣味がサーフィンで、平日の出勤前に行ったりもすると聞き驚いた。
夫が「会社は9時から?」
お兄様「いえ、8時からです。」
ひーーーっ。。。一体何時に起きるんだ???
海なんか入った後って疲れて仕事にならないんじゃないの?
プールの後の数学の授業は睡魔との戦いだったことを思い出したりする。

A氏は大学時代に演劇にはまり、卒業後も就職せずずっと演劇青年だったが、ある日「このままじゃ死ぬな」と思い、就職した。
そこで知り合った彼女と結婚して双子の息子を授かり、幸せに暮らしましたとさ、とはならず、
仕事は二の次で、昇級試験も資格試験も受けず、社長のゴルフの誘いも断り、という感じ。
怒り狂った妻から「資格試験に受からなければ今後演劇活動禁止!!!」と言われ、やっと重い腰をあげ資格試験に受かって役職がついた。
とはいえ基本優しい彼女は「結局趣味がそれしかないからね〜それを禁止しちゃうのかわいそうだからさ」
ってことで今に至り、我が家にも年に二回演劇の公演のチケットが送られてくる。
無趣味のワタクシとしてはその演劇を「くそつまらん!」だの「一体この人たちは一人頭いくらくらいの手出しがあるんだろうか」など思いながら鑑賞する。

ただ、ワタクシが趣味人たちを羨ましく思う一点は、それが労働意欲に繋がってるのだろうという点だ。
A夫人とショッピングに行くと、迷いのない買い物っぷりが潔い。
数秒で「これ買ってくる!」とレジへ向かう。
ワタクシは、ダイソーですら迷うからね。
何度夫から「100円だろ?買えよ!迷ってるなら両方買え!」と言われたことか。
若い頃はまだ物欲があったが、今はほとんどない。
よって、働くことによるストレスを感じるくらいなら爪に火をともす生活を楽しむ(・・・)
もしかしたら、貧乏が身に染み付いてて、節約生活とか倹約とかが趣味になってるのかもしれない。
A夫人との会話でショックだったのが・・・
彼女は正社員で、ワタクシは契約社員だったのだが、会社が一番羽振りのいい頃、彼女は一回のボーナスで80万もらってたと言う。
契約社員のワタクシにボーナスはない。
彼女は海外旅行に高級ブランドの服、バッグ、靴に費やしていたという。
貯金なんてしなかったわ〜と笑う。
こういう人たちのおかげで経済は回るのね・・・
とはいえ本社と地方の営業所という違いはあれ、やってる仕事はおんなじ、いや、地方ゆえ雑用やら経理関係まであたしゃやってたのに、この差はなんだ!?
それでも、そんな薄給と社会的援助のおかげで、市営住宅に住み、娘を保育園に通わせ、なんとか暮らしていた自分がけなげ過ぎて泣けてくる。
娘の将来を思って貯金もしてたぞ。

そう!ワタクシの趣味は娘だ。
よって、来年九州に帰ることになるが、娘に会いにくるためにワタクシはまた働き始めると思う。
格安航空券を買うために。
55歳の何の資格も持たない女に何ができるかなあと、あと半年ほどの専業主婦ライフの間に考えねばならない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする