パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

ピアノを弾く男

2020年08月11日 | おもいで
8月11日(火)晴れ

「魔女の宅急便」の音訳の二次校正が終わり、お引越し準備も今のところ予定通り進み、イチの体調も自分の精神状態も良くなり、
とはいえ夫との、引越しやその他諸々の見解の相違にはストレスが溜まるが、
そして、朝の5時に起きてブログを書こうとしている自分が果たして通常の精神状態かというと怪しいものだが、
何はともあれ、わたしは元気です。

小学一年生からピアノを習った。
その当時の習い事は、ピアノ、習字、そろばんというのが定番で、中でも女子のピアノ率は高かった。
小市民が、少し生活が楽になると娘にピアノを習わせて「上流家庭の気分を味わう」のである。
中古の13万円のピアノ(←当時6歳だったワタクシが値段まで覚えているところが、いかにその値段が我が家の経済に影響してたかがわかる)を、楽しく弾いた。
土曜日の午後、学校が終わると、(あ、昔は土曜日も学校があったんですよ)ご飯食べてからピアノ教室へ。
教員だった父と同じ学校の音楽の先生が、ピアノ教室をやっていた。
今思えば、公務員の二重勤務?副業?
時間なんて決まってなくて、1キロくらいの道のりを歩いて教室へ向かううちに、同じ教室に通う子達が加わってきて、ぞろぞろ遊びながら行く。
控え室のようなひと間で先生の奥さんからお菓子とジュースをもらいながら順番を待つ。
学年もバラバラで、だいたい女子だが、一人二人男子もいて、発表会では蝶ネクタイなんぞしてくるような坊ちゃん達だった。
絶対運動できないよねこの子、と、思っていた。
ワタクシはかけっこの速い男の子が大好きなのだ。

熱心に練習に励むでもなく、もちろん才能あるでもなく、でも中学生あたりまで続けた。
楽器の中で一番好きなのはピアノだ。
だから、ピアノを弾ける、ピアノで曲作るようなイメージのある人たちに魅かれる。
フォークからニューミュージックへの変遷の中で、主流はギターのような気がする。
そんな中での、原田真二氏が「キャンディ」(個人的には「タイムトラベル」の方が好き)をピアノで弾き語るのを初めてベストテンで見た時には「ををっ!」と思ったし、大江千里氏の「きみと生きたい」は名曲!
槇原敬之氏もそうだよね。
余談だが、三浦春馬氏が亡くなったことに驚いた時、ツイッター上で、彼の出てたJRのCMを見た。
とてもいいCMなのに、なぜ知らなかったのだろうと思いならが見ていると、同僚役に新井浩文氏、BGMは槇原敬之氏だった。
なんかもういろんな意味でもったいないよぉ〜とつぶやいていた。

話を戻そう。
弾き語りなら水越けいこさんや小坂明子さん、アンジェラアキさんとかもいる。
が、このセクハラ大王のワタクシ、女性は当たり前と思ってしまう。
屈折している。
そして、逆にギターを弾きながら歌う女性に、少しだけ萌える。
例えばあいみょん。古くは中島みゆき。矢井田瞳の弾き方もカッコいい。

また話逸れるが・・・
娘の保育園の卒園式で、保護者達でドラえもんの歌を歌うことになった。
「ピアノの伴奏ができる人いる〜?もしいなかったら先生に頼む?」
イベント担当ママの声を聞きながら、「しょうがない、ワタクシがやりましょう」と手をあげかけた時、ひろくんのパパが「僕がやりましょう。」
n心の中で「さすが医者だわ。蝶ネクタイして発表会に出てたクチね。」
ドラえもんの歌は、楽譜も無く、ひろくんのパパは自分で譜面を起こしアレンジして素晴らしい伴奏だった。
後日ひろくんのママに「さすがひろくんパパね〜ピアノ習ってたの?」と聞くと
「ううん。習った事ないけど、ピアノ好きなんだって!」
n、2回目の敗北感。

なぜにこんなにピアノのことを語るのか。

昨夜「C D T Vライブライブ夏フェス」と「歌謡史に残る100曲〜」というテレビ番組をチャンネルかちゃかちゃ(←死語?)しながら見たから。
KAN氏の「愛は勝つ」を聴きながら、初めて彼を見て、彼の歌を聞いた時の衝撃を思い出したから。
そもそもワタクシの中で、ピアノを弾く男っていうのは結局のところおぼっちゃまという偏見があった。
それなのに、彼は、大股広げて、大きく足でリズム取り、声を張り上げストレートな歌詞を歌っていた。
驚いた。

今日の一枚は・・・
ピアノの椅子で眠る猫。

あ!そうです。娘の夫もピアノを弾く。
習った事は無いと言う。
6年も7年もピアノを習わせた我が娘よりもうまく弾く。
なんだ?このかすかな敗北感。
ピアノを弾く男はいつもワタクシの心をかき乱す。
コメント (2)
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