パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

毒親

2020年08月23日 | 子供ネタ
8月23日(日)雨のち曇り

先週、娘が我が町で友人Aちゃんと呑んだ後、泊まりに来て、Aちゃんちの話を熱く語った。
中学の同級生Aちゃんは、ワタクシから見るとひょうきんな元気いっぱいな女の子というイメージ。
今でも仲良しの4人組の中では一人ちょっと雰囲気が違うとは思っていた。
彼女達の付き合いも10年以上になっているが、今回Aちゃんと二人で呑んで、彼女から自分の母親の話を聞かされた娘は激しくショックを受けていた。
俗に言う「毒親」だというのだ。
この「毒親」というものの定義がいまひとつわからないが、これは子供の側から見てそう思うのならそうなのだ。
外から見て「あの親、毒親で子供が可哀想」と思っても、子供がそう思っていなかったらそうじゃないのだ(虐待とかは論外)
Aちゃんのママは、ことごとくAちゃんを否定するらしい。
家庭内で少し問題があるようだが、それはAちゃんに頼る前に夫婦で解決するべきなのに、Aちゃんは自分と同じように痛めつけられるパパに同情して、「あたしがパパを守るから!」というスタンスのようだ。
パパと仲良しなのは、逃げ道というか拠り所としていいとは思うけど、客観的に言わせてもらえば「パパっ!あんたがしっかり妻との関係、息子との関係をしっかりしないからこういうことになるんじゃ!」と言いたい。
とはいえ、家庭内の問題は難しくて、簡単に他人が口を出せる事でないのは理解はしている。
10年以上も付き合ってきた娘ですら、初めて聞いた事だったゆえにショックは隠しきれず、思わずAちゃんに「それって毒親じゃんっっっ!」と言ってしまったと、夜中反省していた。
ちょうど娘は幡野広志さんの本「なんで僕に聞くんだろう」を読み終わってバッグに入れていたので、そのままAちゃんに「読んでみて!」と貸したとのこと。
それが一番いいと思う。
幡野さんの人生相談はネットでも読めるので是非読んでほしい。
どんなに難しい相談でも、彼の回答は唸るほど的確で、厳しくて、優しい。
「Aちゃんはママと距離を置いてみるのがいいかもね」くらいしか母は言えなかったので、是非その本を読んで、これからの自分のことを考えてほしいと思った。

と、「毒親」をまるで自分とは関係ないものと思っていた先週のワタクシ。
しかし、・・・そんな自分の頬をひっぱたきたい。
というのは・・・

昨日、マンションのリフォームの打ち合わせだった。
壁のクロスや床、天井などを決めるのに、これから住む娘夫婦の意見も聞きましょうということで、彼女達の来宅を待つ。
朝、娘から電話がくる。
とても言いにくそうな、歯に何か挟まったような、話しっぷり。
聞きながら、母はドキドキする。
娘「先週、熱中症らしい熱が出て、でも体温計新しく買ったらまあまあ平熱だったし、翌朝も平熱だったから会社に行ったのね。
火曜日も平熱だったし出社したんだけど、なんか背中が痛いし、息苦しくて。」
ここまで聞きながら不安になる母。
娘、話を続ける。
とうとう心配になり、水曜日、会社を休んで、まず保健所に連絡。
熱もないので、保健所としてはあっさりとした対応「近くのかかりつけ医に行ってください。」
で、近所のクリニックでレントゲン撮る。
「綺麗なもんだ」とお墨付きいただくも、症状を訴える娘にドクターが「コロナに罹ったかもしれないという心因性のものだ」と安定剤を処方。
しかし、実際に息苦しさのある娘としては納得できず、色々考える(←ここが心因性たるところだ)
クリニックに行った同じ日に、呼吸器系の病院に行き、採血、酸素濃度など検査。
こちらも異常なし。
ここまで話を聞いて、母は安心する。大丈夫だなと。
娘「ママに話すかどうかもすごく悩んだのよ。今日の打ち合わせ、Yさんだけに行ってもらおうか。」
母「とりあえず、そこまで検査して異常ないなら大丈夫だよ。でも、こういうことは自分が納得しないとね!
もし不安なら今日の打ち合わせはYさんだけにきてもらえばいいし、あなたは自費でPCR検査を受けるなり、自分で納得いくまで調べた方がいいよ。」

で、夫婦で話し合った後、二人でやってくる。
担当のSさんと4人で、壁のクロスやらを侃侃諤諤、多数決やら、楽しく決めていく。
その後、近くのファミレスで、彼らは食事、ワタクシはパフェ、夫はノンアルビールとポテト、という不思議なテーブル。
引越し荷物であふれかえった我が家で少し休んだ後、また元気に帰って行った。

ワタクシは激しく反省している。
ワタクシがコロナを恐れるあまり、いや、ワタクシも常識的に恐れているつもりだ。
ただ、ここひと月くらいは、「この東京からあの鹿児島に帰る」ということで、恐怖心の目盛りが上昇してしまっていた。
ただでさえ、その母の恐怖心を感じていたのに、先週の熱発で「母に感染させてしまった」という思いが娘の心に傷を与えたのだと思う。
これが「毒親」じゃなくて何であろう。
深く深く反省している。
コメント
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