パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

敵はウチにあり

2020年08月17日 | からだのこと
8月17日(月)晴れ

土曜日の夜、娘が泊まりにくる。
中学校の仲良しAちゃんと呑んでホロ酔いどころではない酔っ払いぶりだ。
引っ越し荷物の間に重ねるように布団敷いて母娘二人寝る。
シャワー浴びて酔いが醒めたか、娘がAちゃんとの会話(結構重めな話)を熱く語る。
「ママはどう思う?」と聞かれても適切なアドバイスなどできるわけもなく「幡野さんに相談したら?」と勧める。
幡野広志さんってご存知でしょうか?
血液がんを患っておられる写真家の方で、このかたの人生相談への回答が素晴らしいのだ。
夜中、暗い中、延々と語り合う母娘。

日曜日、ダラダラ過ごす。あづい。
引っ越し荷造りをしていると娘が懐かしいものを引っ張り出しては見ている。
捨てようと思ったものをまた箱に詰めてしまう母。
何時に帰るの?Yさん、晩ご飯食べるついでに迎えに来ないかしらねえ。トンカツ?中華?カレー?
接待を伴わない身内での外食なら問題ないよねという認識。
義母と妻の誘いに負けてYさんが夕方来ることになる。
ふと思いついたように娘が「体温計貸して。」
毎日検温が職場の決まりらしい。
娘「え?あれ?37度5分!」
2度目はさらに数値が上がる。
母も測ってみる。
「え?わっ!37度2分!なんで?」
目の前が真っ暗になる。コロナだ。
娘が動揺しながら「うちの体温計を持ってきてもらおう。」とYさんに連絡する。
ああ、こういうことだよ!夜の街に出るなってことだよ!
いや、ちゃんと対策したお店で、ちゃんと距離をとって、静かに会食するのはなんの問題もない。
しかし、どう考えてもあの酔いっぷりでは、ソーシャルディスタンスなんてとってたとは思えない。
そして、その晩、隣同士で仲良く寝た母娘。大声で熱く語り合った。
ツバなんて飛ばし放題。
はあ〜〜〜っ。ため息をついては体温を測る。測るたびに37度3分、4分、ジワジワ上がるのが恐ろしい。
どんどん上がるのだろうか。
娘「コロナって、潜伏期間とか無いんだっけ?どうしたらいいんだっけ?」
夫がいろいろ検索しては読み上げてくれる。結論は、とにかく様子を見ましょう。
娘が「基礎疾患ってなんだ?ママの肺は大丈夫?」と、なんとも言えない申し訳なさそうな顔で言う。
娘、Aちゃんと会う前に高校の同級生とも会ってるし、駅ではばったり別の友達とも会ったと言う。
その前日には、前のバイト先の友達と呑んだと言うし、コロナ感染ということで濃厚接触者をたどることになったら・・・と頭を抱えている。
母は母で複雑な心境である。
酔っ払って帰ってきた娘には腹を立てたものの、そのあとのAちゃんの話が「毒親」のことだったので、
少なくとも我が娘は母のことを「毒親」と思っていないことにホッとしたり(←このことは後日)
こんなに夜の街の危険さが言われているというのに!と腹立たしく思ったり
そう思う反面、若者でも重症化したり後遺症が残ったりする怖さを思い、このまま帰していいのか?
はっ!我が夫は頑丈な人ゆえ感染の心配はないが(言い切る)狭い家ではYさんに伝染るのは時間の問題である。
コロナ感染疑いのある母娘二人、ここで隔離して様子見た方がいいのではないか。

そうこうしてるうちにYさん到着。
スーパーへ買い出しに行ってた夫も帰宅(外食どころではない)
スーパーのお惣菜やお寿司を食べながら鬱鬱と今後のことを話し合う。
Yさんに「連れて帰る?」と聞くと屈託無く連れて帰るという。
オロオロしているのはワタクシと娘で、夫とYさんは落ち着いてくれているのはありがたい。
お惣菜食べながら「鼻は利く?」「うん、イカの匂いがする。」
「軽い熱中症じゃないかなあ。」「そうかなあ。」「二人とも?同時に?」
保冷剤で体を冷やしているうちに体温の上昇は止まり、お腹も満ちて、少し気持ちも落ち着いてくる。
娘からは、帰り道に体温計を買って測ったら36度8分だったとラインがくる。
早々に床に着いた母も、寝床で夜中やら明け方やら測ると36度8分。
コロナだったら、上がったり下がったりはしないよね。

とはいえ、ホントに怖かった。
基礎体力無いワタクシは重症化しそうだし、そうなった時に娘はどんな気持ちになるだろうかと思ったり、
重症化しないまでも、これからどうしたらいいのか、引っ越しは無事に敢行できるのだろうか、できたとしても、その後ワタクシはどこにいればいいのだろうか、鹿児島には帰れないだろう。
だから夜の街に出ちゃいけないんだよぉ〜とまた娘を責める気持ちになったり。
ぐるぐるぐるぐる頭の中を色々なことが駆け回った。
ホント怖かった。
今朝、また体温測ったら平熱だったから出社したよと娘からライン。
彼女も相当にビビったようで「もう夜の街には出ない!」
お互い気をつけようねと誓い合う朝であった。ちゃんちゃん!
コメント
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