パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

息抜き

2022年07月26日 | 夫ネタ
7月26日(火)晴れ

その昔、「亭主元気で留守がいい」というCMがあった。
うら若き、まだまだ結婚というものに夢や希望や憧れを持っていた頃のワタクシは、なんてさもしくて品のないCMだろうと苦々しく見ていた。
あれから36年。
世界の中心で、声を大にして、叫ぶ。
亭主元気で留守がいい

この「留守」とはイコール会社でありイコール給料という意味でもある。
よって、我が夫の定年退職は、出勤もなくなり給料もなくなり、まだ年金ももらえずと、妻としては踏んだり蹴ったり状態である。
一日も早く夫が再就職口を探してくれるのを祈るばかりである。

で、今日夫が裏の納屋の修復材料を調達に出かけるという。
行ってらっしゃ〜い。
にこやかに送り出した妻は、まず何をしたか。
掃除機をかけた。久しぶりだ。
夫がいると邪魔になるからかけないの?
違う違う。そんな昭和のパタパタママの世界では無いし、夫はステテコ姿でゴロゴロ寝転がってテレビを見続けるという昭和の父さんでは無い。
ワタクシが、自意識過剰というのもあるのだが、夫が後ろからジッと見てる気がするから。
「あ、こいつ今、畳の目に垂直に掃除機かけたな。」とか「あらあら、四角いところを丸く掃くという人、ホントにいるんだねえ。」とか思われそうで。
そして実際「掃除機のゴミはそのつど捨ててね」と言われたことを根に持っている。
40過ぎまで独身だった我が夫は、基本的に何でもできる。
いや、普通なんでもできるはずである、生きている以上、男だろうが女だろうがいい大人なら。
でも、何もできなかった(いや、しようとしなかった)我が父を見て育っているから、ついつい夫を偉いわ〜と思ってしまう。
そして、ワタクシの性格が少々ひねているところもあって、こじらせるわけである。

るんるんと掃除機かけ、クイックルワイパーとはいえ拭き掃除までしちゃう。
汗だらだらかきながらも捗る捗る。
あっという間にお昼ね。
ちょうどクックパッドのモニターで「袋麺で冷やし中華を作れ」という指令が下っていたのだった。
一人ランチはこれでいいわ。
錦糸卵までレンジで作るのね〜ま、いいでしょ言う通りに作りましょ。
と、一人ランチを満喫して、さあて今度はどこを綺麗に・・・
え?あれ?もう帰ってきた???
どうにもこの人の行動は読めない。
ちょっと散歩〜と言って2時間帰って来なかったり、今日なんてうちからだいぶ遠いホームセンターだから夕方くらいのお帰りかと思いきや・・・
がっかりである。
一気にやる気ゼロになる妻である。
なるべくがっかり感を出さないように「は、早かったねえ」
そんな妻に「君はお昼何食べたの?冷やし中華かあ〜じゃあ俺はざるそばにするかなあ〜」
休む間も無く蕎麦を茹で始める夫。
「とーさん、世の中にはこんな人もいるんですよ。」と天を仰ぐも、我が父はきっと「そんなやつは稼ぎがないからだろ」と言い捨てるに違いない。
ああ。正解です。
あなたの血を色濃く受け継ぐ娘は、稼ぎのない人へ優しくできません。
これでまた夫が再就職して、週に三日でもいいから家を空けてくれれば、ワタクシ喜んで蕎麦でもソーメンでも茹でて差し上げる。
亭主元気で留守がいい〜とか、夫源病とか、もっと言えば先日見たオレンジページの「老後の相談」とかを見聞きしては、
何言ってるんだか!夫婦の基本が相互の思いやりでしょっ!妻がそんなだから夫がそんななのよと思っていた。
しかし、今は少しだけ、いやまぢで「少し」だ、そんな妻達のボヤキがわかる気がする。

今日の一枚は・・・
袋麺で冷やし中華。
これ、なかなかいいですよ。
コメント (6)
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