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9月8日(火)晴れ
今日の朝日新聞文化面に「私の中のあなた」という映画の紹介。
11歳の少女が、「両親を訴えたい」と弁護士事務所を訪れる。
彼女には、白血病の姉がいる。
母親は、娘が白血病とわかった時どんなことでもして助けると決意。
そして、ドナーとなるべく遺伝子をプログラムされて生まれてきたのが11歳の少女である。
これまで、骨髄移植をはじめさまざまな治療のドナーをつとめ、今度は腎臓の移植を求められている・・・
この原作も映画も全く知らなかったが、とても心が揺さぶられた。
障害のある子供を持った時、親だったらどうするか。
どんなに綺麗ごとを言ってたって、子供が生まれてくる時
「神様、どうか五体満足、健康な子供でありますように」と祈る。
私は、心底祈った。
娘が保育園に通っていた時、知的障害を持った子と同じクラスだった。
彼女の両親は、彼女の障害がわかった時点で、すぐに、弟妹をつくることを決意。
彼女には、優しいお兄ちゃんと、弟妹の4人の兄弟がいた。
小学校も同じだったので、良く見かけていたが、
お兄ちゃんの献身ぶりには、見ていて頭が下がる思いだった。
夫と結婚が決まり、何度か夫の実家に遊びに行った時、
披露パーティの打ち合わせだったかで、沖縄に住む義妹のおうちの話になった。
子供が、ちょうどワタクシの娘と同い年と聞き、
「わ~っ、娘と同じ歳です!娘、喜ぶわ」と言った時、
義両親が少し困ったような、変な空気が漂った。
義母が言いにくそうに「S菜は、可哀想な子でねえ~」
ダウン症で、沖縄の養護学校に通っているとのことだった。
何が驚いたって、そのことをそれまでに一言も話さなかった夫に驚いた。
隠し通すつもりだったのか?
はたまた、そんなことは、特別珍しくもない、たいしたことないと思っていたのか。
彼の本心は、未だわからないけど、意地悪な見方をすると、
あまり触れて欲しくない、汚点のように思っているように思える。
帰省した時に、数回会ったS菜ちゃんは、義父の膝の上が定位置で、
機嫌がいいと沖縄のエイサーを踊ってみせてくれたりした。
そして、二つ上のお兄ちゃんは、無口な子だが、いつも優しく妹をフォローしていた。
保育園で一緒だった子のお兄ちゃんと、同じ目をしてると思った。
どこか、かすかに、自分のことはあきらめたような、「まず妹」というような目。
自分の子供に障害があるとわかった時、親はその子の将来を憂うであろう。
自分たちが死んだ後のことを考えると、どうしようもない不安に押しつぶされそうになるだろう。
兄弟姉妹達で助け合って生きて欲しいと願うだろう。
その気持ちは痛いほどわかる。
そして、家族の団結が、とても強いのもひしひしと感じる。
でも、ワタクシは、親が背負う荷物の心配はしないけど
兄弟が背負う荷物は、なるべく軽くしてあげたい。
大きなことをいうなら、福祉が!とか政治が!とかいうことになるのだろうが、
そういうことは民主党にお任せして、
ワタクシはせめて、おにいちゃんの荷物を半分持ってあげたい。
おにいちゃんが、妹の為に我慢する事が少しでも減ればいいと願っている。
頼りないおばちゃんだけど、もっと頼って欲しいし、もっと交流して遠慮のない関係になりたい。
しかし、夫は、「嫁に行った妹は他人」と言わんばかりの態度。
もともと子供好きではない人、あるいは子供扱いが苦手な人だと思っていたが、
義弟んちの甥っ子姪っ子への溺愛ぶりはすごい。
パソコン内には、彼ら専用の写真フォルダができているほどだ。
その愛情のひとかけらでも、沖縄の甥っ子姪っ子にあげなよ!と腹立たしくなる。
障害のある子を持つ親、その子の兄弟達は、外野のワタクシが心配するほど、
悲壮でも不幸でも何でもないのかもしれない。
現に、保育園で一緒だった子のママは、いつもニコニコ元気で、
パパも育児に協力的(いや、すでに「協力」と言う言葉を使うのが可笑しいほど)
その子を中心にして強く強く団結した家族だった。
沖縄の義妹一家も、きっとそうだろうし、頼りにならない兄なんて当てにしてないわってとこだろう。
この世に生まれたら、誰しもいろんな荷物を背負って生きていく。
自分で拾い集めた荷物かもしれないし、人から背負わされた荷物かもしれない。
喜んで背負ってる荷物かもしれないし、下ろしたくて下ろしたくてしょうがない荷物かもしれない。
私もそれなりにいろいろ背負ってるけど、でも、まだまだ背負える余力はあるつもり。
だから、もし家族内で鬱々と荷物を押し付け合ってるとしたら、
少し家族から目を外に向けて、SOSを発信してみて!
ワタクシみたいなおせっかいおばちゃんは、結構たくさんいると思う。
今日の朝日新聞文化面に「私の中のあなた」という映画の紹介。
11歳の少女が、「両親を訴えたい」と弁護士事務所を訪れる。
彼女には、白血病の姉がいる。
母親は、娘が白血病とわかった時どんなことでもして助けると決意。
そして、ドナーとなるべく遺伝子をプログラムされて生まれてきたのが11歳の少女である。
これまで、骨髄移植をはじめさまざまな治療のドナーをつとめ、今度は腎臓の移植を求められている・・・
この原作も映画も全く知らなかったが、とても心が揺さぶられた。
障害のある子供を持った時、親だったらどうするか。
どんなに綺麗ごとを言ってたって、子供が生まれてくる時
「神様、どうか五体満足、健康な子供でありますように」と祈る。
私は、心底祈った。
娘が保育園に通っていた時、知的障害を持った子と同じクラスだった。
彼女の両親は、彼女の障害がわかった時点で、すぐに、弟妹をつくることを決意。
彼女には、優しいお兄ちゃんと、弟妹の4人の兄弟がいた。
小学校も同じだったので、良く見かけていたが、
お兄ちゃんの献身ぶりには、見ていて頭が下がる思いだった。
夫と結婚が決まり、何度か夫の実家に遊びに行った時、
披露パーティの打ち合わせだったかで、沖縄に住む義妹のおうちの話になった。
子供が、ちょうどワタクシの娘と同い年と聞き、
「わ~っ、娘と同じ歳です!娘、喜ぶわ」と言った時、
義両親が少し困ったような、変な空気が漂った。
義母が言いにくそうに「S菜は、可哀想な子でねえ~」
ダウン症で、沖縄の養護学校に通っているとのことだった。
何が驚いたって、そのことをそれまでに一言も話さなかった夫に驚いた。
隠し通すつもりだったのか?
はたまた、そんなことは、特別珍しくもない、たいしたことないと思っていたのか。
彼の本心は、未だわからないけど、意地悪な見方をすると、
あまり触れて欲しくない、汚点のように思っているように思える。
帰省した時に、数回会ったS菜ちゃんは、義父の膝の上が定位置で、
機嫌がいいと沖縄のエイサーを踊ってみせてくれたりした。
そして、二つ上のお兄ちゃんは、無口な子だが、いつも優しく妹をフォローしていた。
保育園で一緒だった子のお兄ちゃんと、同じ目をしてると思った。
どこか、かすかに、自分のことはあきらめたような、「まず妹」というような目。
自分の子供に障害があるとわかった時、親はその子の将来を憂うであろう。
自分たちが死んだ後のことを考えると、どうしようもない不安に押しつぶされそうになるだろう。
兄弟姉妹達で助け合って生きて欲しいと願うだろう。
その気持ちは痛いほどわかる。
そして、家族の団結が、とても強いのもひしひしと感じる。
でも、ワタクシは、親が背負う荷物の心配はしないけど
兄弟が背負う荷物は、なるべく軽くしてあげたい。
大きなことをいうなら、福祉が!とか政治が!とかいうことになるのだろうが、
そういうことは民主党にお任せして、
ワタクシはせめて、おにいちゃんの荷物を半分持ってあげたい。
おにいちゃんが、妹の為に我慢する事が少しでも減ればいいと願っている。
頼りないおばちゃんだけど、もっと頼って欲しいし、もっと交流して遠慮のない関係になりたい。
しかし、夫は、「嫁に行った妹は他人」と言わんばかりの態度。
もともと子供好きではない人、あるいは子供扱いが苦手な人だと思っていたが、
義弟んちの甥っ子姪っ子への溺愛ぶりはすごい。
パソコン内には、彼ら専用の写真フォルダができているほどだ。
その愛情のひとかけらでも、沖縄の甥っ子姪っ子にあげなよ!と腹立たしくなる。
障害のある子を持つ親、その子の兄弟達は、外野のワタクシが心配するほど、
悲壮でも不幸でも何でもないのかもしれない。
現に、保育園で一緒だった子のママは、いつもニコニコ元気で、
パパも育児に協力的(いや、すでに「協力」と言う言葉を使うのが可笑しいほど)
その子を中心にして強く強く団結した家族だった。
沖縄の義妹一家も、きっとそうだろうし、頼りにならない兄なんて当てにしてないわってとこだろう。
この世に生まれたら、誰しもいろんな荷物を背負って生きていく。
自分で拾い集めた荷物かもしれないし、人から背負わされた荷物かもしれない。
喜んで背負ってる荷物かもしれないし、下ろしたくて下ろしたくてしょうがない荷物かもしれない。
私もそれなりにいろいろ背負ってるけど、でも、まだまだ背負える余力はあるつもり。
だから、もし家族内で鬱々と荷物を押し付け合ってるとしたら、
少し家族から目を外に向けて、SOSを発信してみて!
ワタクシみたいなおせっかいおばちゃんは、結構たくさんいると思う。
白血病の子供さんが住んでました。
次男より一つ下だったかな?
骨髄移植しか治療法はなく、両親はドナー適合できず、
県立の子供病院の近くに転居して
なにかしらの治療をするとのことでした。
その時 病院の先生に
「弟か妹作りなさいよ」 と言われたそうです。
でも、お母さんもちょっと肥満気味で
あまり健康ではなく
ましてそんな精神状態だったので
「できないんです」とこぼしてました。
そのすぐあと 親子は引っ越してしまい、住所を聞くほど親しくしてもいなかったので
それっきりになってしまいましたが
ふっと あの子はどうしたんだろうって思うことがあります。
この映画 アナの本当の理由、
そしてサラは弁護士として、自分をどう弁護するのでしょうか?
nさんは この映画ご覧になりますか?
nさんの言うとおり!
あたしも同じ考えだよっ!ってね。
でもね。。。読み終わってからふと。。。
手を差し伸べて助けるってすごいことだし
当たり前のことだと思うけど
そう思うこと自体、ええかっこしいってゆ~か
健常者の上から目線のような気もしてきた。(^^;)
>障害のある子を持つ親、その子の兄弟達は、外野のワタクシが心配するほど、
悲壮でも不幸でも何でもないのかもしれない。
そうだと思う。
背負ってる荷物はその人じゃないと
重さが分からないし
みんながそれぞれ自分の荷物が一番重いと思ってるはず。
つまり幸せも辛さも本人以外
分からないことじゃないかなぁ~?
どれが一番いいのか一概には言えないけどね(^^;)
ただ。。。SOSが出た時は
最大限の力で助けてあげなくちゃって思うし
できれば旦那さんがもう少し
その子に心を開いてくれたら。。。って思うなぁ(^^;)
nさんの怒りも旦那さんの見て見ぬふりも
ものすごく分かる。
だってウチもそんな状況だったら
間違いなく、旦那も継父も継母も同じような態度を
とる人たちなのでね(^^;)
すみません。。。なんだかえらそ~なこと
言っちゃいました(^^;)
ちなみに。。。あたしはこの映画、観てみたいなぁ。
もう十五年近く経つけど、若いころはワタクシごときに出来ることがあれば、って気持ちだけだったけど、子を持つと、もしもうちの子がドナーに頼らなければならなくなったら、と考えるようになったよ。
どんなことをしても助けたいよ。
そんな人にちょっとでも希望というか、機会を設けてあげたいです。
とはいえ、なかなかお声は掛からず。
ずいぶん前に、次の検査で適合すればコーディネートってご案内、来たことあったけど、妊娠中でご辞退したしまったし。
その時の罪悪感、いまだにあるねー。
もしかして、ご主人もそんな感じじゃ?
どうしてあげたらいいかわからないとか、どうすることもしてあげらないとか、身内だとそういうの、ますます強くなるかも。
そこはほれ、フランソワが手本となって。
なかなか会えないとなると、なかなか難しいかも知れないけどね。
よっしゃ!まかしとき!っておばちゃん、貴重です。
自分もそうでありたいとは思うけど、まだ頼りたいのが現状だね。
フランソワは、ますます精進してください。
救われる人はたくさんいるはずだよ。
『障害のある子の為に弟妹を作る』ということも、精神的に強くないとできない事だと思います。
以前、ダウン症を持つお母さんが、次の子もお腹にいるうちにダウン症とわかった。
その話を聞いた時、私には産む自信はないと思ったのですが、彼女は、「授かった命だから」と第二子も産みました。
よく、障害のある子は、ちゃんと育ててくれる親のところを神様が選んで授けると聞いた事を思い出しました。
映画、見たいと思う気持ち半分、号泣する自分が目に見えて躊躇する気持ち半分・・・
*chibi-poohさんへ*
そうなんですよぉ~
書きながら、なんかエラソーだし、ワタクシ自身が、障害=不幸と思ってるんじゃないか!?なんて気持ちにもなったりして・・・
でも、ちょうど、ニュースで介護してた妻を刺した夫の裁判で、
裁判員の女性が「人に頼らない性格の方らしいですが、是の手を借りて社会復帰して!」と言うのを聞いて
そう!そう!それなのよっ!それ!
一人で背負わないでSOSを出してね!ということを言いたかったのよと、ニュースを見て興奮しておりました。
☆よぴのさんへ☆
原作と映画は結末が違うそうですね。
映画のほうがよいという、珍しいケースのようなので、見てみたいとは思うのですが・・・
よぴのさん、見たら教えて!
「いや、絶対映画見た方がいい!」って思ったら、教えないで!
♡キャサリンちゃんへ♡
えらいっ!ドナー登録。
大好きだった「プロジェクトX」でドナーになった人が、背中からおしりにかけての注射の痕を「名誉の星だ」みたいなことを言ってたのがとても印象的でした。
それに引き換えワタクシときたら・・・献血さえ嫌がってた若い頃の自分を叱りとばしたいです。
今となっては、薬漬けの病気たれになってしまい、お役に立てない・・・
せめてその他のことで、役に立てるよう頑張るつもり。