8月4日(火)晴れ

夫の退職に伴い九州へ引き上げるという話は、昨日今日決まった事ではなく、15年前にワタクシ達が上京した時から決まっていた事だ。
しかし、このコロナ禍。
いくら待っても収束は見えない。
冬になればもっと悪化するのではないか。
じゃあ、もう今動いた方がいいという判断で、今月末の引越しに向けて動き出した途端、東京都の感染者数が400人越えしたりして、頭抱えている。
これまでは、九州の老母が言うことにいちいちムカついていた。
例えば・・・「娘さんたちが帰ってきたら2週間は出歩かず、もちろんあなたも出てきちゃダメよ」と言われたとか
ちょっとした検査に引っかかって精密検査を受けなきゃならないとなった時に「じゃあもうすぐ東京から娘が帰ってくるから付き添ってもらう」と言ったらドクターが声を荒げて「東京から帰ってきてもらわなくていいから!帰ってこさせないで!」と言ったとか。
老母としては、「お盆の帰省とか、旅行で帰ってくるわけじゃない」という気持ちで言っただけなのに、そりゃもう皆さんエライ剣幕らしい。
追い打ちかけるように、我が故郷でクラスター発生し、運悪くそのクラスターの発生源の方が同じ町内だったということでなおさらピリピリ度が高まってきた。
ワタクシ的には少々不謹慎ながら「少し感染者がいた方が帰りやすいわ」なんて思ったりもしていた。
が、いざ、帰る日程が決まり、現実味を帯びてくると、ジワジワと怖くなる。
そしてこの倍増する東京の感染者数。
無症状の人達があちらこちらにいると思うと怖いし、もしかするとワタクシ自身が感染してるかもしれない。
80超えてる老母に感染させてしまったら、そして亡くなったら、ワタクシは悔やんでも悔やみきれない。
そう考え出すと恐ろしくて恐ろしくて、夜中に目が覚めて、眠れなくなってしまった。
コロナが収束したら、このナーバス過ぎた自分を笑えばいい。
今は、とにかく「李下に冠を正さず」だ。
へ?ちょっと引用がズレてない?
ええ、ワタクシ、やっぱり自分が一番可愛いのだ。
老母の事ももちろん心配だし、感染して欲しくないし、感染させたくない。
でも、それ以上に、自分の身の潔白の方が大事。
もし運悪く母が感染した時に、「ああ、帰ってくる1週間前に送別会の行き帰りで電車に乗ったからかもしれない」とか
「ああ、10人くらいの飲み会で大勢でワイワイ喋ったからかもしれない。」と悔いたくない。
自分からお願いして参加希望していたイベントも、キャンセルした。
実家の老母にも引越しの予定を連絡する。
そして、親戚かお友達のおうちに2週間滞在できないかなあと聞いてみる。
夫の実家にワタクシ達夫婦が二週間滞在する案も考えたが、なんせワタクシ以上にナーバスで繊細な「イチ」がいる。
飛行機というものに乗せた後、落ち着く間も無く行ったり来たりの落ち着かない生活をさせるのは老猫には過酷過ぎる。
色々画策していたら、母からまた連絡がきて、実家から少し離れたところにある親戚の持ち家(空き家)を2週間借りる話がついたという。
ひと安心だ。
だいぶ気持ちが落ち着いてくる。
あとの悩みのタネは、夫の友人達との送別会だけだ。
引越しの2週間前までの日付に変えてもらえないかと夫に何度も要請してみるが、夫はなぜか動かない。
そもそもワタクシほどの危機感を持っていないので、ものすごい温度差を、双方がひしひしと感じている。
今回ばかりは、ワタクシが参加しなきゃいいのよねという問題ではない。
夫にも感染してもらっちゃ困るのだ。
彼はインフルエンザにも罹った事がない。いや、罹っても気づかない強靭な肉体と精神力の持ち主だ。
もし、罹ったとしてもおそらく無症状で、当然ワタクシに感染する。
ワタクシは持病持ちだし、元々軟弱な体質だ。重症化する。
とはいえ、それが九州に帰る前ならいいのだ。
症状が出ないうちに飛行機で撒き散らし、その他の交通機関で撒き散らし、とどめに老母に感染すという最悪のシナリオに震える。
夫の脳内にはおそらく「取り越し苦労」とか「心配性なヤツ」とか「ネガティブ」という言葉が渦巻いているだろう。
ポジティブな彼がいうには、「引っ越して1週間は家にこもって荷ほどきなんかをして過ごすのはいい。
でも、さらにもう1週間、こもって鬱鬱と家の中にいるなんて考えられない。無理だ!」
彼曰く、密な空間に行かなきゃいいんだろ?距離を取って出かけても「nさんが外に出てた!」なんて言われるのこそ風評被害だ。
ワタクシは、やり過ぎるほどやって、自粛をアピールして、初めて世間は(田舎の人は)
「お母さんを隔離して、自分たちも家から出ない自粛期間を設けて。大変だったわね〜そこまでしなくても良かったのにぃ〜」ということになるのだ。
こちら側が、「感染なんてしてませんよ〜東京は人口が多いんですから〜人数だけ見て恐れられてもねえ。
ちゃんと感染対策して過ごしてきましたし、周りにも感染者はいなかったし。
外に出る時は、マスクもして、ソーシャルディスタンス気をつけてますから大丈夫です!」なんて言っても不信感しかないのだ。
「八王子」のナンバープレートの車を見かけただけで「あのドラッグストアには近づかない方がいい」なんて言ってるくらいなんだから!
東京土産のお菓子も気持ち悪いから捨てちゃおうかというくらいなんだから!
そういう討論激論交わし、夫、捨て台詞のように「わかったよっ(怒)メールすればいいんだろっ!」と寝室へ行ったのが昨夜の話。
今朝起きてきて「送別会は中止になりました。」
ご連絡ありがとうございました。
今日の一枚は・・・
夫婦で討論しているとミャーミャー仲裁に入るイチ。
『子はかすがい』とはよく言ったものよ。

夫の退職に伴い九州へ引き上げるという話は、昨日今日決まった事ではなく、15年前にワタクシ達が上京した時から決まっていた事だ。
しかし、このコロナ禍。
いくら待っても収束は見えない。
冬になればもっと悪化するのではないか。
じゃあ、もう今動いた方がいいという判断で、今月末の引越しに向けて動き出した途端、東京都の感染者数が400人越えしたりして、頭抱えている。
これまでは、九州の老母が言うことにいちいちムカついていた。
例えば・・・「娘さんたちが帰ってきたら2週間は出歩かず、もちろんあなたも出てきちゃダメよ」と言われたとか
ちょっとした検査に引っかかって精密検査を受けなきゃならないとなった時に「じゃあもうすぐ東京から娘が帰ってくるから付き添ってもらう」と言ったらドクターが声を荒げて「東京から帰ってきてもらわなくていいから!帰ってこさせないで!」と言ったとか。
老母としては、「お盆の帰省とか、旅行で帰ってくるわけじゃない」という気持ちで言っただけなのに、そりゃもう皆さんエライ剣幕らしい。
追い打ちかけるように、我が故郷でクラスター発生し、運悪くそのクラスターの発生源の方が同じ町内だったということでなおさらピリピリ度が高まってきた。
ワタクシ的には少々不謹慎ながら「少し感染者がいた方が帰りやすいわ」なんて思ったりもしていた。
が、いざ、帰る日程が決まり、現実味を帯びてくると、ジワジワと怖くなる。
そしてこの倍増する東京の感染者数。
無症状の人達があちらこちらにいると思うと怖いし、もしかするとワタクシ自身が感染してるかもしれない。
80超えてる老母に感染させてしまったら、そして亡くなったら、ワタクシは悔やんでも悔やみきれない。
そう考え出すと恐ろしくて恐ろしくて、夜中に目が覚めて、眠れなくなってしまった。
コロナが収束したら、このナーバス過ぎた自分を笑えばいい。
今は、とにかく「李下に冠を正さず」だ。
へ?ちょっと引用がズレてない?
ええ、ワタクシ、やっぱり自分が一番可愛いのだ。
老母の事ももちろん心配だし、感染して欲しくないし、感染させたくない。
でも、それ以上に、自分の身の潔白の方が大事。
もし運悪く母が感染した時に、「ああ、帰ってくる1週間前に送別会の行き帰りで電車に乗ったからかもしれない」とか
「ああ、10人くらいの飲み会で大勢でワイワイ喋ったからかもしれない。」と悔いたくない。
自分からお願いして参加希望していたイベントも、キャンセルした。
実家の老母にも引越しの予定を連絡する。
そして、親戚かお友達のおうちに2週間滞在できないかなあと聞いてみる。
夫の実家にワタクシ達夫婦が二週間滞在する案も考えたが、なんせワタクシ以上にナーバスで繊細な「イチ」がいる。
飛行機というものに乗せた後、落ち着く間も無く行ったり来たりの落ち着かない生活をさせるのは老猫には過酷過ぎる。
色々画策していたら、母からまた連絡がきて、実家から少し離れたところにある親戚の持ち家(空き家)を2週間借りる話がついたという。
ひと安心だ。
だいぶ気持ちが落ち着いてくる。
あとの悩みのタネは、夫の友人達との送別会だけだ。
引越しの2週間前までの日付に変えてもらえないかと夫に何度も要請してみるが、夫はなぜか動かない。
そもそもワタクシほどの危機感を持っていないので、ものすごい温度差を、双方がひしひしと感じている。
今回ばかりは、ワタクシが参加しなきゃいいのよねという問題ではない。
夫にも感染してもらっちゃ困るのだ。
彼はインフルエンザにも罹った事がない。いや、罹っても気づかない強靭な肉体と精神力の持ち主だ。
もし、罹ったとしてもおそらく無症状で、当然ワタクシに感染する。
ワタクシは持病持ちだし、元々軟弱な体質だ。重症化する。
とはいえ、それが九州に帰る前ならいいのだ。
症状が出ないうちに飛行機で撒き散らし、その他の交通機関で撒き散らし、とどめに老母に感染すという最悪のシナリオに震える。
夫の脳内にはおそらく「取り越し苦労」とか「心配性なヤツ」とか「ネガティブ」という言葉が渦巻いているだろう。
ポジティブな彼がいうには、「引っ越して1週間は家にこもって荷ほどきなんかをして過ごすのはいい。
でも、さらにもう1週間、こもって鬱鬱と家の中にいるなんて考えられない。無理だ!」
彼曰く、密な空間に行かなきゃいいんだろ?距離を取って出かけても「nさんが外に出てた!」なんて言われるのこそ風評被害だ。
ワタクシは、やり過ぎるほどやって、自粛をアピールして、初めて世間は(田舎の人は)
「お母さんを隔離して、自分たちも家から出ない自粛期間を設けて。大変だったわね〜そこまでしなくても良かったのにぃ〜」ということになるのだ。
こちら側が、「感染なんてしてませんよ〜東京は人口が多いんですから〜人数だけ見て恐れられてもねえ。
ちゃんと感染対策して過ごしてきましたし、周りにも感染者はいなかったし。
外に出る時は、マスクもして、ソーシャルディスタンス気をつけてますから大丈夫です!」なんて言っても不信感しかないのだ。
「八王子」のナンバープレートの車を見かけただけで「あのドラッグストアには近づかない方がいい」なんて言ってるくらいなんだから!
東京土産のお菓子も気持ち悪いから捨てちゃおうかというくらいなんだから!
そういう討論激論交わし、夫、捨て台詞のように「わかったよっ(怒)メールすればいいんだろっ!」と寝室へ行ったのが昨夜の話。
今朝起きてきて「送別会は中止になりました。」
ご連絡ありがとうございました。
今日の一枚は・・・
夫婦で討論しているとミャーミャー仲裁に入るイチ。
『子はかすがい』とはよく言ったものよ。