WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

青春の挫折

2005-03-29 | アーティスト魂
話が前後するのですが、週末に夢をみました。
そして明け方、大泣きしてしまいました。

私は某大学を2年連続で受験しました。が、2回とも落ちました。
1年目はさほどショックではなかったのです。未熟な自分には現役合格なんて絶対無理だと思っていたので。
ですが、2年目は、背水の陣…ともいえる受験でした。

その時の受験の自由曲は「caro nome」(直訳…愛しい名まえ)
…すてきなお名前、、、って、好きになった人の名前を口にするだけでときめく少女の、うきうきする心を歌ううた。
私は当時、その歌を、必死で練習していました。
自分の持っているものが100%だとしたら、この曲を歌いこなすには、95%を出し切らなくてはダメ…というほど難易度の高い曲でした。
ギリギリの張り詰めた糸のような感じ…

先日の夢で、私はその曲を、かるぅ~~いファルセットでときめく心で歌っているのです。ものすごく気持ちよかった。超絶技巧のフレーズも、少女の自然な気持ちの表現。本来この歌は「鼻歌」って感じなのです。私は完全に歌と同化していました。
夢の中で歌いながら、だんだん、夢と現実が交錯してきました。

こんなうきうきした軽い心で歌うべきうたを、当時の私は悲愴感を漂わせて練習したいたんだな~…
どうして師匠は私の受験にこんな難曲を選んだんだろう…
もちろん、背景の勉強もしてました。なので、この歌をどんな気持ちで歌うべきなのかはわかっていた。
わかっていても、余裕がなかったのです。

夢の中で歌っている自分が、当時、一生懸命この曲に取り組んでいた「生徒」の私を思い起こして、同情とも愛おしさともつかないような気持ちが込み上げてきて、大泣き…となってしまいました。
試験に落ちたときは泣かなかったのに。
その時私は、95%を達成できたと思います。やるだけのことは全部やった。それでダメだったのだから、悔いはありませんでした。
でも、あんなに大泣きするなんて、私は青春の挫折をずっと引きずっていたんだろうか??
しかし、泣いたあとはとってもスッキリ(#^_^#)
涙って、いろんなものを流し去ってくれるんでしょうね。

でっ、私の横で寝ていたTakはどうしたかというと…
「おかあさん、だいじょうぶ?」
と、寝ぼけながら心配してくれましたが、
「たっくん、いいのいいの、悲しくて泣いてるんじゃないんだから」
というと、(ビデオ観ながらなど、感動して大泣き…ということも多々あるので)
「またか。」って感じ(^_^;)
あげくの果てには「うるさいなあ…」と言われてしまいましたが、
心得ているTakはしょーがないなあ…って感じで放っておいてくれました。


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Comments (8)
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