紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

新しい手帳に書くこと

2004-12-15 08:16:03 | 15・心に残ること
新しい手帳を買って、真っ先に何を書くか、というと・・。
去年までは、毎年、父の誕生日に、「Happy Birthday!」の言葉と「年齢」を書き込んでいた。
それには、二つの理由がある。
今年の2月、89歳で亡くなった父は、その5年ほど前に原因不明の感染症で危篤状態におちいった。
それ以来、さまざまな病名で、何度か入院し、あぶないと思われる時があった。

新しい手帳を買った時には、父が来年も無事に誕生日を迎えられますように。という思いで、その言葉を書きこんだ。
もう一つの理由は、高齢だった父のために、私は、しじゅう、いろいろな書類に父の年齢を書かなくてはならなかった。介護保険の申請、診断書の申請、施設でのショートステイなどの申請、銀行の書類、etc・・。
たいてい、生年月日と年齢を書き込むようになっている。生年月日の方は、反射的に書くことができるが、年齢となると、ぱっとは出てこないのである。
その度に、手帳を開く。これで、だいぶ書類作成の時間を短縮できた。

今年は、もう書かないんだなあ。と手帳を開いて、思った。
というわけで、みなさまへ、
「喪中のため、新年のご挨拶は失礼させて頂きます。」

(写真は父とよく散歩したY病院の庭)