紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

雪国ですごす

2004-12-02 07:42:30 | 8・山と旅の思い出
子どもたちが小学生の頃、新潟県・巻機山のふもと、清水にある民宿「和泉屋」さんで、年末から正月にかけて過ごしていた。そこは、上越線・六日町駅から車で30分ほど山の方に入ったところにある。

その昔、大学時代に行った時は、冬は、車もバスも通っていなかったので、沢口という冬季バスの終点から3時間ほどかけて、歩いていった。
初めて行った時、東京の冬しか知らなかった私は、世の中に、こんなに雪深いところがあるのかと、ほんとうに驚いた。

最初に、家族で行ったのは、私の第一作「ぼくらの夏は山小屋で」の続編を、冬休みという設定で書けないかと思ったからだった。子どもたちにとっても、雪深い場所での経験もおもしろいだろうと思って、連れていった。

今でいうスノートレッキング。わかんをはいて、巻機山のふもとを歩いたり、そり滑りをしたり、雪の中で、物好きにもバーベキューしたりした。

それから6-7年、毎年年末がくるたびに、家族で通ったのだけど、とうとうその続編は書けなかった。

そのかわりというか、雪山を舞台に書いたのが、「雪山のひみつ基地」である。

くすの木少年団の活動を一緒にしていた、C学園という養護施設の子どもたちが主人公の物語である。