紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

別れのシーン

2006-04-06 16:11:56 | 15・心に残ること
竹富島に行った時に、多美ちゃんと一緒に、先に帰る4人をのせた船が出て行くのを見送った。船で出て行く人を送るのは、実はもの悲しい感じと思っていた。

桟橋の方に歩いていく4人。ああ、もう海を隔てた所にいってしまうのね。



しかし、船が来たのは出発1分前で、みんな、あっという間に乗り込み、あっという間に島から離れていってしまう。手を振りながら。



別れの余韻を味わっているヒマもない。何もかもが早すぎて。
それに、テープ持っている人もいないし。
で、多美ちゃんに聞いた。
「すごく仲良い人が去っていく時はどうするの?」 
そうしたら、
「たまに、私でも海に飛び込んで見送るよ。隣の桟橋まで泳いで行くの。」
もちろん服を着たまま。
南の島の別れは、予想に反して、明るい。