紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

パリ・ドイツの旅・18

2008-08-28 16:56:22 | 5・旅の日記
■ ノイシュバンシュタイン城(白鳥城)

6月17日。朝起きたら、大雨が降っていた。
トントンが一番行きたいノイシュバンシュタイン城に行く日だというのに、ついてない。と、その時は思った。

ベーシックハイムに泊めてもらった際に、なおこさんの家からインターネットで予約をしていたので、予約時間の30分前までに行けばいいことになっていた。
でも、大雨だし、他に行くところもないので、少し早めにホーエンシュバンガウまで車でいってみると、大雨のせいで人が少なく、時間を早めてもらうことができた。

ドイツの旅に行く前に、映画「ルートヴィッヒ」を見た。結婚もせず、孤独に暮らしたルートヴィッヒが、19年の歳月を巨額の費用をつぎ込んで造ったお城。

大雨なので、歩くのはやめて、馬車で行くことにした。




ガスがわいていて、お城の上の方は、真っ白でよく見えないほど。



いつもより人が少ない。といっても、そこはドイツでも超人気のお城。入場門のあたりには、たくさんの人がいた。
お城に入るのは人数が限られていて、みんな一緒に見て回る。それぞれが自国語の解説の機械を受け取って、聞きながら歩く。



ここに券をいれて入る。城の中は写真が禁止されているので、撮れなかった。




お城から外を見ると、マリエン橋が見える。そこからお城をみると、とてもいいアングルなのだそうだ。




それで、見学が終わった後、雨にも負けず20分ほど歩いていった。
このあたりの地図。




ところが、ガスで真っ白で何も見えない。一緒に来た人たちは、みんな帰ってしまった。




それでも、少しねばっていたら、ぼーっとガスの中に、お城が浮かび上がった。
事故か自殺かわからないそうだけれど、悲劇的な最期をとげたルートヴィッヒ2世をしのぶには、あまりピーカンの天気より、こんなどんよりとした日の方がふさわしい気がした。




近くにあるホーエンシュバンガウ城。ここは予約をしなかったので、見に行かなかった。が、帰ってから「ルートヴィッヒ」の映画をもう一度みたら、やっぱり行けばよかったと思った。ルートヴィッヒ2世の父親がつくった夏の城。ここで楽しい子ども時代を過ごしたそうである。
ルートヴィッヒ2世は、ノイシュバンシュタイン城の建設中、ここから進行状況を見ていたという。




ものすごく寒くて、冷え切ってしまったので、レストランに入って昼ご飯を食べることにした。




暖かいものを食べようといっていたわりには、ビールなんか頼んでいる私なのだった。





近くの湖。このあたりを馬で駆けたのだろうか。




午後になって、晴れてから写したノイシュバンシュタイン城の全形。




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