◇ 世界経済のマイナス要因に = 半導体の需要が急速に落ち込んでいる。主要メーカーで構成するWSTS(世界半導体市場統計)によると、18年の世界需要は4779億ドル(52兆円)で前年比16%の増加だった。17年の22%増には及ばなかったが、まだ水準は高い。ところが、ことし1月になると需要は前年比5.7%減に急落した。半導体の需要は大きく波打つ傾向があり、業界では昨年秋ごろから下降局面に入ったという見方が強い。
半導体の需要はスマホ用が4割、データ・センターのサーバー用と自動車・パソコン用が3割ずつを占めている。このうちサーバー用はアップルやグーグルなどの大手が過剰投資、その反動が表れた。またスマホは飽和状態に近づいたうえ、高価格製品の売れ行きが伸び悩み。特に中国市場での売れ行きが落ち込んだ。
米調査会社IDCの集計によると、18年の中国のスマホ販売台数は3億9770万台。前年比では10.5%も減少した。ことしの見通しも明るくはない。半導体は需要が減ると、すぐに価格が下がってしまう。たとえば最近のフラッシュ・メモリー価格は、1年前より4割以上も下落している。このため主要メーカーの業績も悪化した。
そんななかで注目されるのは、中国ファーウェイ社の健闘。中国市場で昨年、アップルが20%も販売台数を減らしたのに対して、ファーウェイは15.5%伸ばしている。アップルが高価格製品を投入したのに、ファーウェイは低価格品で勝負したことも大きな理由の一つ。だが米中貿易戦争が、中国人の“愛国心”をかき立てたことも影響したに違いない。モノがコンピューターの素材だけに、はっきりと割り切れる。
≪14日の日経平均 = 下げ -3.22円≫
≪15日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
半導体の需要はスマホ用が4割、データ・センターのサーバー用と自動車・パソコン用が3割ずつを占めている。このうちサーバー用はアップルやグーグルなどの大手が過剰投資、その反動が表れた。またスマホは飽和状態に近づいたうえ、高価格製品の売れ行きが伸び悩み。特に中国市場での売れ行きが落ち込んだ。
米調査会社IDCの集計によると、18年の中国のスマホ販売台数は3億9770万台。前年比では10.5%も減少した。ことしの見通しも明るくはない。半導体は需要が減ると、すぐに価格が下がってしまう。たとえば最近のフラッシュ・メモリー価格は、1年前より4割以上も下落している。このため主要メーカーの業績も悪化した。
そんななかで注目されるのは、中国ファーウェイ社の健闘。中国市場で昨年、アップルが20%も販売台数を減らしたのに対して、ファーウェイは15.5%伸ばしている。アップルが高価格製品を投入したのに、ファーウェイは低価格品で勝負したことも大きな理由の一つ。だが米中貿易戦争が、中国人の“愛国心”をかき立てたことも影響したに違いない。モノがコンピューターの素材だけに、はっきりと割り切れる。
≪14日の日経平均 = 下げ -3.22円≫
≪15日の日経平均は? 予想 = 下げ≫